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HOME > Next100山 > n100北海道の山 > N100硫黄岳

 知床連峰の東に聳え、連峰中唯一の活火山である「硫黄山」。江戸時代末期から硫黄の採掘が始められていたことから、この名がついたのだろう。この頂を踏むには羅臼岳から知床連山を縦走するか、知床林道から沢筋を突き上げるかであるが、知床林道のカムイワッカの滝から先が長らく通行止めだあった。それが2013年から硫黄山登山口まで解放されたことを知り、翌2014年の夏に訪ねる事にした。事前に「道路特例申請書」をネット経由で提出し、初日は女満別からレンタカーでウトロまで入り野営場で幕営。翌日、満を持して登山口へと向かった。


登山口5:35→展望台5:55→沢出会7:35→尾根8:50→山頂9:25~9:35→尾根10:00→沢出会11:10→登山口13:00

快晴の空の元、熊を気にしながら歩き始める

 登山口に到着したのが4時50分。ところが登山口付近の林道は既に登山者の車で一杯になっていて、林道を少し引き返した幅の広い処に駐車。装備を整え登山口を出発できたのは5時30分を少し過ぎた頃だった。ほぼ同じ時間帯に何組かが歩き始めており、これなら熊も安心かなと思い、持参したクマよけの携帯ラジオは鳴らさずに樹林帯の登山道を歩き始める。歩き始めて約20分、展望台に到着。視界が開け、目指す硫黄山の山頂を望む事が出来た。

知床連山の夜明け

既に車の並ぶ登山口の林道

登山口

樹林帯を歩き始める

目指す硫黄岳の頂

ペンキのマークを辿り慎重に登る

展望台から先、ルートは低木中心の潅木帯と岩稜帯が繰り返し現れながら高度を上げてゆく。岩稜帯では岩に印されたペンキのマークを外さないように、慎重にルートを選ばなければならない場面が、幾度かあった。そして樹林がハイマツになる頃、後ろを振り返ると真青なオホーツク海が目に飛び込んできて、北の山を登っていることを改めて実感する事が出来た。

低木帯を順調に登る

岩稜帯は慎重にルートを選ぶ

開けてきた視界

マークを辿る礫斜面

ハイマツ帯の向こうにオホーツク海

涼しい雪渓の登り坂

歩き始めて約2時間、硫黄沢との出会いに到着。ここからは沢筋に沿って登る事になる。道はしっかりついていて、判りにくい処にはテープが付いているのでルートに迷うことはない。高度を上げて行くと沢筋は雪渓となり、涼しい風が吹き上げてくる様になった。雪渓は途切れながら続き、沢筋が南へ折れる頃からは軽アイゼンを装着し、確実に進むことにする。

沢筋に出る

滑滝上の斜面を登る

硫黄沢の雪渓

雪渓を詰める

雪渓上部より振り返る

山頂からの大展望

登山口から3時間30分、漸く雪渓も終り細かな砂礫の急坂を昇り詰めると、尾根筋に到着した。雪渓上部には知床スミレの自生地があり、初めて見る知床スミレの花を期待したが、開花の時期とは少し時期がずれた様。残念ながらその花を見る事は叶わなかった。此処からは山頂に向けて南面に回り込み、縦走路と分岐してからは急な登りになった。オーバーハング気味の個所を慎重に登ると、山頂部に到着。正面に真っ青なオホーツク海が広がる大展望が待っていた。

もう一息で稜線部

稜線部に到着

硫黄山の山頂部

急斜面を登る

硫黄山の山頂

知床の天気

 天候に恵まれ、順調にたどり着いた山頂であったが、知床連山から根室海峡側は厚い雲海が広がり、知床の峰々からオホーツク海側に雲が滝のように流れ落ちていた。後から聞いたことだが、根室海峡側の麓町である羅臼町は大雨だった様だ。知床半島が天気の境目になっていて、オホーツク海側が快晴だったのは本当に運が良かった。
 下山も順調で、予定より早く13時には登山口に到着。カムイワッカ湯の滝(防水性の登山靴なら滑滝を登れます)や、フレペの滝(海岸の断崖の途中から流れ出ている)、知床五湖を観る事が出来、とても充実した知床の山旅になった。

流れ落ちる雲海。

羅臼側には厚い雲

カムイワッカ湯の滝

フレペの滝

知床五湖