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HOME > Next100山 > n100関東山梨の山 > N100アヤメ平

梅雨の中休みだった週末に、天気予報が良かった北関東のアヤメ平らを訪ねました。3時に東京を出発して、今日の登山口である富士見下に着いたのが6時前、手早く装備を固めて林道を歩き始めます。6.5キロの林道歩きの後、先ずは白尾山の頂へ向かいますが、途中に燧ヶ岳を望める小湿原が有り、とても気持ちの良い場所でした。富士見小屋まで戻ってから、今度はアヤメ平へ向かいます。木道の登山道を歩いていくと、正面には至仏山、振り返れば燧ヶ岳、北には平ヶ岳や越後駒、足元にはチングルマにコイワカガミと、天国の様な景色が広がっていました。何時までも佇んていたいアヤメ平です。


富士見下6:10→標高1800m地点7:11~21→富士見小屋跡8:05~15→林道終点8:31→白尾山8:55~58→小湿原9:15~30→富士見小屋跡9:53~55→アヤメ平10:14~45→富士見小屋跡11:04~08→富士見下12:30

朝靄の中を歩き始める

 尾瀬の南側にあるアヤメ平へ入るには、鳩待峠からのルートが近いのですが、鳩待峠に入るには、戸倉の料駐場に車を停めて鳩待峠までの間をバスで入る事になります。駐車場の料金が結構高くバスの時間にも制約を受ける事から、戸倉から富士見下まで入り無料の駐車場を利用して、林道歩きで富士見峠に入り、此処からアヤメ平を目指す事にします。
 登山口の富士見平下に着いたのは6時少し前でしたが、駐車場はゲート前を含めて3台しか車が有りません。長い林道歩きが敬遠され、多くの入山者は鳩待峠から尾瀬に入る様ですが、新緑が眩しいこの時期、緑を楽しみながら「少し幅の広い登山道」だと思えば、林道歩きも苦になりません。富士見平下から約2時間の林道歩きで、富士見平小屋跡に着く事が出来ました。

富士見下の駐車場

富士見下の林道ゲート

林道を進んでゆきます。

次第に空が広くなり、峠が近づいてきます

旧富士見小屋前に到着。綺麗なWCがありました。

白尾山の山頂へ

 富士見平からは東に進み、先ずは白尾山の山頂を目指します。マイクロウエーブのアンテナまでは林道がつつき、その先が登山道になります。懸念した残雪も殆ど残っておらず、富士見平小屋跡から40分程で山頂に到着します。ただ残念ながら低木に囲まれ展望はありませんでした。道は血伏山を経由して尾瀬沼へと進んでいますが、白尾山から先は「ぬかるんだ」滑りやすい道になっていたので、此処で引き返す事にします。

白尾山への登山道二入ります

白尾山への緩やかな道

小湿原から燧ヶ岳を望む

残雪は僅かです

白尾山の山頂

静かな小湿原で、燧ヶ岳の展望を楽しむ

 富士見平小屋跡へ戻る途中、燧ヶ岳が見える開けた小湿原が有ります。気持ちの良い場所で、此処で一本立てる事にしました。青空に映える燧ヶ岳。湿原には、タテヤマリンドウやコイワカガミの花が咲いていて、まるで其処は天空の花園。燧ヶ岳を見ながら頂いたビールの味が格別でした。

富士見小屋から今度はアヤメ平らへ

登山道の殆どが木道でした

富士見池からの燧ヶ岳

展望の良い道を進みます

アヤメ平に到着

アヤメ平からの大展望

 富士見平小屋跡から、今度は西側にあるアヤメ平を目指します。この登山道は殆どが展望の良い木道でした。途中の富士見田代には池が有って、池越しの燧ヶ岳が絵になります。小屋跡から約20分で「アヤメ平」と呼ばれる山上の高層湿原に到着です。湿原の奥には至仏山。振り返れば燧ヶ岳。湿原越しに、残雪を纏った平ヶ岳から会津駒ヶ岳まで一望する事が出来ます。そして足元にはチングルマやコイワカガミの花が咲いています。アヤメ平は、天国の様な心地の良い場所でした。
 尾瀬の湿原では山を見上げる様になりますが、アヤメ平は標高が1900m程あり、至仏山や燧ヶ岳も横に見る様になります。この景色は何とも素晴らしいものでした。

アヤメ平のベンチ

湿原の彼方には至仏山

足元にはチングルマ

コイワカガミも沢山咲いています。

アヤメ平は天国の様な処でした