Artな旅・豊かな時間を求めて
山旅を重ねていると、折角遠くまで出かけても天気に恵まれなかったり、或いは早く下山出来て時間に余裕が出来たりする事があります。そんな時には、城跡や古い屋並みの残る街を訪ねたりする事が多いのですが、時には美術館などを訪ねることもあります。また最近開催される企画展には興味深いものもあり、仕事帰りに美術展を訪ねる機会も出来ました。そんなArtな時間の記録です。
藤田嗣治展 ○2018年9月28日
金曜日の夜、上野の東京都美術館で開催中の「藤田嗣治展」を訪ねました。没後60年という事で、国内外から多くの作品が集められ、藤田の生涯の軌跡を追いながら展示されていました。藤田嗣治というとエコールドパリの時代に活躍した画家です。西洋画で唯一、世界水準で評価された日本人として、エコールドパリの時代の乳白色の裸婦像や、緻密な写実で圧倒される「アッツ島玉砕」等の絵が一般に知られていますが、今回の企画展では、中南米の時代の作品や、晩年の宗教をチーフ-フにした絵など、初めて知った絵も多く、今まで知らなかった藤田嗣治の一面を知ることが出来ました。
藤田嗣治展出口に設置された看板。
大地の芸術祭2018 妻有トリエンナーレ 2
2018年9月16日
9月の三連休は白山周辺の山旅を計画していましたが、日本海側の天気が良くありません。先週購入した「大地の芸術祭のパスポート」を利用して、見たかったけれど先週訪ねきれなかった作品を訪ねることにしました。今回は、西枯木又地域も訪ねる事にします。この地域は、1981年に母校のクラブ活動で後輩達がフィールドワークを行った地域で、自身85年に訪ねた地域でもありました。今回訪ねてみると枯木又には交流施設が作られ、里山と都会の人を繋げる場になっていて、廃校となった西枯木又小学校は、芸術祭の会場にもなっています。30年以上前には展望が開けなかった地域が、見事に再生している姿には、胸に迫るものがありました。
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①LIKE SWIMMING ②ポチョムキン ③絆 ④川の向こう船を呼ぶ声 ⑤⑥西枯木又分校 ⑦グリーンヴィラ ⑧城主の座 ⑨6つの徳の物語
大地の芸術祭2018 妻有トリエンナーレ
2018年9月8日
以前から訪ねてみたいと思っていた「大地の芸術祭・妻有トリエンナーレ」を、漸く見ることが出来ました。そこに暮らす人と自然、そして文明との係わりを、現代美術の視点から表現した作品が里山の中に点在するユニークな芸術祭で、三年に一回開催されています。日曜美術館の放送で興味深い作品が紹介されていたこともあり、現地を訪ねる事にしました。トリエンナーレは今回が7回目で、遠くから沢山の人が訪ねてきていて、立派な町おこしになっています。十日町は40年近く前に、過疎の現実を見に訪ねた場所でもありますが、現代美術で町おこしとは考えつきませんでした。
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①沢山の失われた窓のために。 ②カラカラクルクル ③スネークパス ④越後里山現代美術館「キナーレ」⑤カラダノナカ・キモチノオク
⑥絵本と木の実の美術館 ⑦Welcome ⑧サイフォン導水モニュメント ⑨清津狭トンネル
それ以前に訪ねた美術館
損保ジヤパン東郷青児美術館、川上澄江美術館、ハーモ美術館、北澤美術館、山梨県立美術館、上原美術館、大川美術館、国立近代美術館、宇都宮美術館、出光美術館、新宿美術館、十和田市現代美術館、札幌近代美術館、三井美術館、ポーラ美術館、オペラシティー美術館、国立西洋美術館、ブリジストン美術館、京都市立美術館、名古屋市立美術館、松岡美術館、平櫛田中美術館、安曇野ちひろ美術館
それ以前に訪ねた企画展
ゴッホ展(新国立美術館)、ルノワール展(新国立美術館)、ドガ展(横浜美術館)、平山郁夫展(国立博物館)