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 美瑛岳は十勝連山の北側に位置し、小さく尖った優美な形をした山で、北側に少し低い美瑛富士を従えている山である。2015年の夏に、十勝岳への登山口にもなっている望岳台から周回コースで両山を登ろうとしたが、天候から美瑛岳のみに登る事にする。この変更のお陰で、美瑛山頂直下で、山でお世話になっている先達に出会うことになった。また美瑛富士へは2017年に再挑戦、今度は天候にも恵まれ素晴らしい山景色を堪能することが出来た。


美瑛富士 2017年7月15日

吹上温泉登山口4:50→雲ノ平分岐5:45~55→ポンピ沢7:00~10→美瑛岳分岐7:50~8:00→美瑛富士分岐8:45~50→美瑛富士山頂9:15~50→美瑛富士分岐10:15→美瑛岳分岐11:00~15→ポンピ沢12:00~10→雲ノ平分岐13:10→吹上温泉登山口14:15

吹上温泉キャンプ場より、トラバース道で望岳台へ

 2017年夏の北海道山行の主目的は「美瑛富士」だ。いくつか登山ルートがあるが、登山口にキャンプ場と温泉がある吹上温泉からのコースを取り登る事にした。
 5時前に吹上温泉を出発すると、ほぼ同じ時間帯に何組かのパーテイーが出発していた。途中で会話すると、十勝岳を目指す人や美瑛岳・十勝岳を周回する人等で、何れも出発基地としての環境が望岳台より良い吹上温泉からのルートを取ったとの事であった。吹上温泉から望岳台ルート合流点まで、地図上ではトラバース道のように見えたが、結構アップダウンがありタフなルートだった。望岳台からの道に合流すると、今度は一転してガレた登りとなる。十勝岳への道と美瑛方面への三つが分かれる雲ノ平分岐で一休み。このあたりから下界を見ると大、富良野から美瑛、旭川へと続く広大な平地が目に飛び込んできた。北海道の広さを感じる光景だ。

吹上温泉キャンプ場

キャンプ場を出発

望岳台からの道へのトラバース道

フリコ沢付近で日の出を迎える

望岳台からの登山道と合流

正面は十勝岳

美瑛岳と十勝岳の雲の平分岐

十勝岳を巻いて美瑛方面へ

眼下に広がる美瑛の大地

美瑛岳と美瑛富士が並んで見えてきた

雪渓で涼みながら、美瑛岳を巻いて美瑛富士へ

 美瑛岳と美瑛富士が並んで見えて来る様になると、登山道は所々で雪渓を横断するようになる。以前より随分と暑く感じるようになった8月の北海道の山。雪渓で頭に巻くタオルを冷して頭にかぶると、とても気持がよい。今回の長丁場のコース、雪渓のおかげで随分と助かった。幾つかの雪渓を横断し坂を下るとポンピ沢の出会いだ。結構な水量があるが、石伝いに簡単に渡る事が出来た。

登山道脇にはエゾコザクラ

チングルマも見頃だった

雪渓を横断する

函状の沢筋の雪渓を幾つも越えていく

ポンピ沢出会い

大雪北部の山並みを美瑛富士より一望する。

 ポンピ沢からの登り返し。これが今日のコースで一番きつく感じられる場所だ。坂を昇り切った所にある美瑛岳への道との分岐点が、良い雪渓の沢筋だった。以前美瑛岳に登った時も、大休止した場所だ。軽食を口にしながら飲んだ冷たいジュースが美味しい。美瑛岳への分岐から先は、大きなアップダウンの無い水平道がしばらく続き、ハイマツ帯を越えると、いよいよ美瑛富士直下の分岐点。ここからひと登りで美瑛富士山頂に到着した。この日は展望にも恵まれ、正面にはオプタテシケへと連なる稜線が美しく、振り返れば眼前に美瑛岳が聳えている。気持ちの良い山頂での一時は、至福の時間であった。

ポンピ沢からの急登

望岳台分岐から十勝岳を巻く登山道の筋が見える。

美瑛岳分岐、美瑛富士へは左の道を進む

美瑛岳分岐を振り返る

分岐を再度振り返ると、十勝岳も見えた

花のトラバース道で美瑛岳を巻く

美瑛富士分岐

美瑛富士への登り

美瑛富士山頂

美瑛富士よりオプタテシケ

美瑛岳 2015年7月18日

望岳台6:00→雲ノ平分岐6:50~55→ポンピ沢8:00~10→美瑛岳分岐8:55~9:05→美瑛岳9:20~30→美瑛岳分岐10:20~30→雪渓11:20~30→ポンピ沢11:55→雲ノ平分岐13:00→望岳台13:50

望岳台より美瑛岳へ

 2015年夏の北海道山行で、「美瑛岳」を訪ねた。北海道到着初日に富良野西岳に登り、白金温泉に移動して白金野営場で幕営。2日目に望岳台まで車で登り、ここから美瑛岳へと登る計画だ。
 望岳台からの道は十勝岳に登った時にも歩いた道だが、火山礫がごろごろした少し歩き難い道だ。そんな登山道も雲の平分岐で美瑛岳へと向かう頃には、普通の歩き易い道となった。雲が多めでスカッとしない天気だが、十勝岳の斜面を回り込んでいくと、正面に美瑛岳と美瑛富士が望めるようになった。いよいよ目標の山が見え、歩くテンポも調子が上がる。ポンピ沢からの急坂を一気に上ると美瑛岳と美瑛富士の分岐にさしかかった。
 当初は美瑛富士へ登ってから美瑛岳へ登り返す周回コースを考えていたが、天気予報では午後から雨になりそうで、美瑛岳のみに目標を変更した。美瑛岳分岐ら美瑛岳を目指して半分登ったところで、山頂から下って来る登山者に声をかけられた。何と、カタクリ会でお世話になっているY御夫妻で、山の仲間と4人パーティーで下って来たところだった。前日は美瑛富士避難小屋に泊まり、美瑛岳から望岳台へ下る途中だという。夜は温泉の湧く吹上温泉で幕営との事で、自分も白金野営場から移動して合流することにした。

右が美瑛岳、左が美瑛富士

美瑛岳と美瑛富士へ分岐点、ここで計画を変更した

美瑛岳へ登るにつれ十勝岳が見える様に

美瑛岳山頂への稜線を登る

美瑛岳山頂への登り

眼下に美瑛富士、背後に十勝岳

 美瑛岳の山頂は天気が良ければ大展望だと思うが、この日は生憎ガスに包まれ遠くまで見渡すことは叶わなかった。ただ眼下には雲をたなびかせる美瑛富士、山並みの連なりには十勝岳が見え隠れしていて、北海道の雄大な山景色を楽しむことが出来た。今回パスした美瑛富士、天気の良い日に訪ねる事を誓った美瑛岳である。

美瑛岳山頂

美瑛岳より美瑛富士

美瑛岳より十勝岳

吹上温泉幕営地にて

翌朝も雨だった。