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HOME > Next100山 > n100北海道の山 > N100アポイ岳

 日本列島が誕生する時、西の大陸から切り離された陸地と、千島から東へと移動する大地の塊が衝突して出来上がったのが、北海道の中央部を南北に走る山脈地帯だ。大陸から来た大地に東から来た大地が乗上げた結果、普段なら地下深くにある「かんらん岩」等の層が上へと持ち上げられた。特に日高の南部に位置するアポイ岳周辺では「かんらん岩」が「蛇紋岩」と供に地表に露出し、この事が多くの固有種を生む要因になっているという。そんな花の山、アポイ岳を訪ねた。


登山口7:25→登山道入口7:35→五合目8:25~35→分岐9:15→山頂9:45~10:00→幌満花畑10:20→分岐10:40→八合目花畑10:45~55→五合目11:20→第五休息所11:30~35→登山道入口10:10→登山口10:20

漸く訪ねられたアポイ岳

 花の山として名が通っているアポイ岳。以前から何度か登山計画を立てていたが、何時も何かトラブルが発生する。昨年は5月末に飛行機まで予約したが、五月連休に膝を痛めて急遽キャンセルした。そのアポイ岳を漸く訪ねられることになった。
 木曜日の夜の飛行機で千歳空港へと飛ぶ。レンタカー店が閉店する21時間際に車を借り出し、道の駅鵡川まで移動、初日は此処で車中泊にした。5月の北海道は朝が早い。4時前には明るくなりはじめる。5時前に鵡川を出発し、7時前にはアポイの登山口駐車場へと到着した。人気の山だけあって、平日にもかかわらず既に何組かの登山者が歩き始めていた。早速装備を固めて、7時半前には登山口を後にすることが出来た。

登山口駐車場

アポイ岳登山口

登山口付近には桜が咲いていた

登山ポスト

登山道入口

明るい森を登る登山道

サマニユキワリ

スミレ

熊除けのドラム

随所に設けられた休息所

ジオパークの整備された道を五合目へ

 林道で始まった道は、ポンサヌシベツ川を渡り程なく一合目の標識の立つ登山道入口に到着する。此処は分岐になっていて、4合目まで新道が開かれたものの、新道は崩落で通行禁止になっていた。旧道コースを歩き始めるとすぐ、登山道脇にピンクの花を付けたサマニユキワリの群落が現れる。茎の背が少し高いのが特徴で、良く目立つ。トドマツやエゾアカマツの樹林帯は明るく、歩いていて気分が良い。二合目の標識の辺りからは、要所にクマよけのドラムが吊るされていて、バチで叩いて音を立てながら登っていく。五合目のまでの登山道は樹林帯の中を登っていくが、ジオパークという事で要所にベンチが置かれ休息所が5か所も設けられていた。

五合目避難小屋

アポイ岳

五合目からの登山道

登山道を振返る

花の登山道を登る

 歩き始めて約50分、避難小屋のある五合目に到着した。此処で視界が一気に開ける。正面にアポイ岳の全容が、右手には太平洋へと続く尾根筋が一望のもとだ。小屋脇の広場の外側では、朱色の躑躅がまさに花を開く寸前の様だった。五合目からは橄欖岩が露出する道となり、登山道脇の高山植物も、その種類を一気に増した。ミヤマオダマキの他、アポイアズマギクやエゾコウゾリナ等の固有種の花々が登山道脇を彩る。七合目の標識を過ぎると道はトラバース道となり、尾根筋を進む様になった。花の種類も増え、エゾコザクラやチングルマの群落も現れる。高山植物の密採取を防止する為に、腕に腕章を付けた保護管理者も道を行き帰していた。

アポイ岳の山頂へ

 花を追いかけているうちに登山道は幌満花畑へのトラバース道を右に分け、山頂への最後の登りとなった。アポイ岳は6合目付近で一旦森林限界を越えるが、9合目辺りから再びダケカンバの林となる。再び出現するダケカンバの樹林帯は、地形と風向の複雑な組み合わせがなせる業なのだろう。ダケカンバの林に入ると、程なく山頂標識のある広場に到着した。林の間からは、吉田岳・ピンネシリ岳へと続く稜線が見え隠れしている。振り返ると、尾根筋の向こうに太平洋の青い海が広がっていた。

幌前花畑ルートで下山する

 下山路は、大回りして海へと下る尾根筋を辿り「幌前花畑」へと下ったが、花畑は可愛い花の群落で、この花畑の為だけに大回りする事は無いだろうと思う。幌前花畑から水平道で山頂への直登ルートとの分岐に戻り、此処からは登ってきた道と同じ道を下って下山した。沢山の花と出会うことが出来るアポイ岳。標高も低く、比較的簡単に好展望の稜線に出られる登山道は、良く整備されていてとても歩き易い。何時かまた、少し時期をずらして違う花を見に来たいと思ったアポイ岳である。