盆休みに、東北の田代岳を訪ねた。登山口から自然林の中を行く登山道は、さすがは「花の百名山」にも選ばれているだけあって、花の多い飽きの来ない道だ。
此処の山の特徴は、頂上部が平坦で広い湿原がある事だ。まるで苗場山を思わせるような広い湿原は、一段高い山頂から良く見渡せる。その景色は、まるで神の田圃の様であった。
登山口12:20→三合目12:50→五合目13:10→田代岳13:50~14:15→五合目14:40→三合目15:10→登山口15:30
遥かなり登山口
2012年の盆休みに、東北の田代岳を訪ねた。深夜の東京を出発するも、帰省の渋滞もあり秋田県に入った時には、既に日も高くなっていた。早口駅付近で国道7号線から県道68号線を経由して山瀬ダムヘ。さらに林道を走り荒沢登山口に向かう。登山口は国道から29kmもあり、登山口に着いた時には既に昼を回っていた。覚悟はしていたが、実に遠い。
さすがは花の百名山
手早く装備を固めて歩き始める。林道を少し進んだ先の登山口から、登山道へと入る。登山口周辺から花が多い楽しい道になった。ヨツバヒヨドリ、シラネニンジン、イワブクロ等が、途切れなく現れてくる。さすがは、花の百名山にも選ばれている山だ。道は2合目を過ぎると、川沿いコースと林内コースに別れるが、川沿いコースは荒れている雰囲気がしたので林内コースを取ことにした。
神の田圃を一望する
道はブナ林の緩やかな尾根道を上がっていく。4合目で大広手コースと、5合目で上荒沢コースと合流する。此処から暫くが、今日一番の坂になるが、傾斜はそれほどでもない。坂を登り切ると、ひょっこりと広い湿原に出た。広い湿原に池塘が点在している様は、越後の苗場山を思わせる。田代岳の特徴は、この頂上湿原の先に一段高い山頂があり、湿原を見下ろす事が出来ることだ。田代神社の社が建つ頂上に立ち、池塘と湿原を眺める。その景色は、まるで神の田圃の様であった。