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HOME > Next100山 > n100東北の山 > N100三岩岳

 桧枝岐の温泉に泊まった翌日、三岩岳に登った。この日は丁度山開きで、駐車場には沢山の車が停まっていた。登山開始まで40分程あり、静かなうちにゆっくり登りたいと思い、式典を待たずに出発する。登山道は急登が多く結構歯ごたえがあるが、概ね歩き易い道だった。
三岩小屋の辺りからは湿原が現れ、ハクサンコザクラ、シラネアオイ等が目を楽しませてくれる。山頂直下では、ハクサンシャクナゲの花も見ることが出来た。三岩岳の名の由来となった三岩を回り込むと山頂へ到着。会津駒ケ岳へと続く稜線の眺めが素晴らしかった。


駐車場5:40→旧道登山口5:45→ロボット降雨計6:00→丸太6:30~40→旧道分岐7:05~15→展望台7:50~55→三岩小屋8:30~40→三岩岳9:20~30→三岩小屋10:00→展望台10:30~40→旧道分岐11:10→丸太11:30~40→ロボット降雨計12:05→旧道登山口12:15→駐車場12:20

朝食を弁当にしてもらい早朝に出発する。

 昨年の7月に続いて2度目の挑戦だった三岩岳。当初は7日の土曜日に登るつもりであったが天気予報が今一つで、この日は小野岳に目的地を変更した。桧枝岐の温泉宿に着くと、翌日の朝食を宿で撮るは弁当にするかを聞かれた。桧枝岐は尾瀬の玄関口でもあり、早朝出発する宿泊者も多いのであろう。改めて天気予報を確認すると、日曜日の午前中には日も差すという。絶好の機会を逃すわけにはいかない。朝食は弁当にしてもらい、早朝から三岩岳を登る事にした。
 宿を5時過ぎに出発し、登山口となっているスノーシェード脇の駐車場に着くと、既にたくさんの車が停まっている。7月8日は三岩岳の山開きの日であった。聞くと6時15分から式典が開催され6時30分に登山開始だという。先着300人迄は記念品とバッチが貰えるというが、既に受付には30人位が並んでいて、集団で登ると渋滞も起きそうだ。時間もまだ小1時間あった事もあり、記念品は断念して出発する事にした。

山開きにぶっかった

旧道の登山口

いきなり階段ではじまる。

ロボット降雨計

道は一旦平坦に

旧道(国体コース)を登る

 岩岳への登山ルートは、スノーシェード脇から登る黒檜沢コースと、尾根筋を登る旧道(国体コース)があるが、黒檜沢コースは途中崩落の為に通行止めになっていた為、国道を500m程北上し、国体コースから登山道へと入った。道はすぐ階段となり、急傾斜の尾根取付きとなった。前日迄の雨で泥の道は滑りやすく、普段よりペースを落とし一歩一歩登って行く。辺りは見事なブナの原生林だ。登山口から15分程でロボット降雨計を通過。この辺りからは暫く平地となり、道は木の葉が敷き詰められた足に優しい道となった。

再び長い急登が始まる。

ブナ林の中、高度を上げる。

沢コースとの分岐、沢コースは通行止めだった。

見事なブナ林を登る

展望台より平ヶ岳

池塘にはハクサンコザクラが。

 登山口から30分程経つと、再び急登の坂道となる。ぐんぐん高度を上げているのが実感できる道であるが結構疲れる。登山道脇の丸太で最初の休憩をとっていると、若い登山者が追い抜いて行った。やはり「渋滞を避け、静かなうちに登ってしまいたい。」と言っていた。丸太から約30分、もうひと登りで黒檜沢コースとの合流点に到着。ザックを下ろして蜜柑をほうばる。此処で休んでいると、次の登山者が追い付いて来た。聞くと前の週にあった窓開山の山開きにも参加したと言っていていた。山開きは沢山人が集まるが、全員が登っているわけではなく、記念品を貰って温泉に入って帰る人も結構いるらしい。どうやら登山道が大混雑になるほどではなさそうでホッとする。
 分岐点からは再び坂道となり、平ヶ岳や燧ヶ岳が望める「展望台」で一服。さらに登ってくと次第に傾斜が緩くなり、小さな湿原に出た。木道脇の湿原には、ハクサンコザクラが一面に咲いていて目を楽しませてくれる。辺りの木々がオオシラビソとなり高山らしくなり、シラネアオイやコイワカガミが現れる様になると、程なく三岩小屋に到着した。小屋の傍では冷たい流水もあり、火照った顔を洗うのが気持ち良かった。

辺りはシラビソや笹に

湿原に出た。

ハクサンコザクラ

湿原の池塘

三岩小屋へ到着

漸く山頂へ到着

 小屋から山頂までは登山道の傾斜はだいぶ緩くなる。木道を歩く箇所も多くなり、やがて登山道は笹原を進む様になった。三岩の名の由来となった岩のコブ、登りには1つしか見えなかったが、岩の手前を右に曲がり岩を見降ろすようになると、確かに3つの岩コブが見えた。これが名の由来と納得する。登山道脇にハクサンシャクナゲの花を見るようになると、程なく山頂へ到着。既に登頂している登山者と挨拶を交わす。

傾斜地の木道、 滑らないよう注意して進む

シラネアオイ

登ってきた方角を振返る

岩のコブか見えてきた。

山名の由来、三岩

充実した山旅だった三岩岳

 山頂からは会津駒ケ岳へと続く稜線の眺めが素晴らしい。尾瀬の燧ヶ岳方面が雲に隠れ見えなかったのが残念だったが、2000mを越える高山に登ったことを実感した三岩岳の山頂であった。
 この日は下山も含めて、何時もより若干ペースダウンして歩いた。翌週に北アが控えていて、足のダメージを少しでも少なくした事もあるが、何より前日までの雨で滑りやすくなった登山道を、確実に歩きたかったからである。お陰でか、6時間の山旅の割には足の訛は出なかった。少し遅めのペース、この位が丁度良いのであろう。

山頂まであと一息

ハクサンシャクナゲ

三岩岳の山頂

会津駒へと延びる稜線

尾瀬・燧ヶ岳方面