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 小豆島の星ヶ城山は、瀬戸内海に浮かぶ島々にある山の中で最高峰の山だ。南面の山肌には景勝地「寒霞渓」があり、昭和9年に日本で最初に指定された瀬戸内海国立公園の核心でもある。星ヶ城山の南西に広がる雄大な渓谷美は、遊歩道で見上げるもよし、ロープウエーで俯瞰するもよしの景色で、麓から表十二景の遊歩道で寒霞渓山頂へ登り星ヶ城山を往復、下山は寒霞渓山頂よりロープウエーを使って上と下から渓谷美を楽しむ事にした。


ロープウエイ山麓駅10:25→四望頂1100→寒霞渓山頂11:10~15→三笠山11:25→星ヶ城山西峰11:50→星ヶ城山東峰11:55~12:15→三笠山12:35→寒霞渓山頂12:40

小豆島へ渡る

 前日の夜に高松まで入り宿泊、1日目は7時20分のフェリーで高松港から土庄港を目指す。冬の日の出は遅く、船が港を出た頃に東の空から漸く太陽が顔を出した。古戦場のある独特の形をした屋島が見送ってくれる。高松から小豆島へのフェリーは3つの航路があるが、レンタカーを借りる都合で島西部の土庄港に上陸。港はカドヤの胡麻油工場からの香ばしい芳ばしい香りに溢れていて、島に渡ったことを実感する。今日の歩行時間は比較的短い事から、山に登る前に丁度潮が引いているエンジェルロードと、宝生院のシンパクの巨木を見学してから登山口へと向かった。

フェリーで小豆島へ

あけぼのの屋島

小豆島上陸

エンジェルロード

宝生院のシンパクの木

表十二景を辿り四望頂へ

 「寒霞渓」のロープウエー山麓駅の脇から、寒霞渓山頂への登山道が始まった。登山道と言っても景勝地の遊歩道という事で、路面はコンクリートで舗装されている。これならズック靴でも登れそうだ。見上げると「錦屏風」や「玉筍岩」等の巨岩が木々の間からの覗き見える。奇岩・奇峰には名前が付いていて、説明書きの看板には矢印が付けられ、名の付いた岩の方向を示していた。渓谷が急な登りになると、程なく「四貿頂」に着き一気に視界が開ける。振り返ると内海湾の向こうに、二十四の瞳の分教場の有る半島が横たわり、その先には青く輝く瀬戸内海が広がっていた。

ロープウエイ山麓駅

登山口

表十二景の遊歩道

苔生した石段を登る

谷筋の直登ルート

鎖場が現れる

四望頂への登り

四望頂

寒霞渓から星ヶ城山へ

 四望頂からは、車道に沿って設けられた遊歩道で、ロープウエイ山頂駅のある寒霞渓山頂へと向かう。暖かい季節は人で溢れている様だが、1月という事もあり広々とした寒霞渓の山頂部は閑散としていた。此処からは草原の斜面をひと登りで三笠山へ上がり、再び樹林帯に入る。三笠山から星ヶ城山の一帯は、戦国時代に佐々木氏の山城があった場所で、郭の後と思われる遺構も散見された。星ヶ城神社を過ぎると、先ず南面に視界が開けた西峰に到着。此処から一旦鞍部へ下り登り返した処が、最高点の東峰だ。

寒霞渓の山頂部

寒霞渓山頂

寒霞渓よりの眺め

寒霞渓よりの展望

写真のコメント

海の眺めが素晴らしい山頂

頂上には測量の為に設けられたという石を積み上げた櫓が建っていた。北東側の視界が開け、真っ青な瀬戸内海が眩しい。海の向こうには本州側の陸地や、瀬戸内の島々が望める気持ちの良い頂であった。風もなく穏やかな静かな山頂で、とても贅沢な一時を過ごす事が出来た星ヶ城山であった。

星ヶ城山の西峰

西峰よりの眺め

星ヶ城山の東峰

星ヶ城山山頂

星ヶ城山頂よりの眺め

ロープウエーからの寒霞渓

 下山は裏八景を辿って下る方法もあったが、寒霞渓を上から眺めたくてロープウエーで下る事にする。20分毎に運行される小型のロープウエイは貸切り状態で、つかの間の空中散歩を楽しむ。見上げる奇岩も良いが、上から俯瞰するのもまた楽しい。下山後は麓にある「なかぶ庵」で、小豆島名物の「生そうめん」を頂いてから、二十四の瞳の分教場を見学し、今日の宿である小豆島ベイリゾートホテルへと向かった。

寒霞渓

寒霞渓

なかぶ庵の生そうめん

二十四の瞳の文教場

オリーブ園