大江山は丹波と丹後の国境にあって、酒呑童子の山として関西では有名な山だ。山容は「たおやか」で、稜線上にある登山口まで車で上がれるので、いきなり展望の稜線歩きが楽しめる。若狭湾にも近く好展望の山と聞いていたので、一度訪ねたいと思っていた。今回は前日に福知山に泊まり、空気の澄んだ朝の時間に稜線歩きを楽しむ事にした。
鍋塚急速所6:04→鳩ヶ峰6:22~28→大江山6:56~7:09→鳩ヶ峰7:31~38→鍋塚休息処7:51~55→鍋塚8:25~35→鍋塚休息所9:00
登山口から快晴の稜線歩き
福知山のホテルを5時前に出発すると、登山口のあるな鍋塚休息所には6時前に着くことが出来た。まだ時間が早いせいか、今日の板―地番乗りだ。休息所の前には駐車スペースがあり、4~5台は車が停められそうだ。装備を固めて、6時過ぎに歩き始める事にした。
登山口となっている鍋塚休息所が既に稜線上にあることから、いきなり展望の良い道で始まる。空が低く感じる程だ。新緑と登山道脇に咲くタニウツギの花を楽しみながら歩いていくと、20分程で鳩ヶ峰のピークに辿り着いた。鳩ヶ峰から南の方角を遠望すると、雲海が広がっていた。
鳩ヶ峰から大江山の山頂へ
鳩ヶ峰の山頂からは、正面に大江本山が大きく見える。ヤマツツジの咲く山頂で一息ついてから、山頂を目指して歩き始める事にする。登山道は一旦鞍部に下り、階段状の登路を登り返す。よく整備された歩き易い道だった。
気持ちの良い覆う山の山頂
登山口から約1時間、大江山の山頂に到着した。山頂は広々としていて、西側と南側に視界が開けている。この地域の山は詳しくないので山座同定が出来ないのが残念だが、何処までも続く山景色を楽しむ事が出来た。本当に気持ちの良い山頂で、何時までものんびりと過ごしていたいと感じる山頂に、久しぶりに出合うことが出来た。
鍋塚から若狭湾を遠望する。
大江山から一旦登山口のある鍋塚休息所までとって返し、反対方向に歩いた先にあるのが鍋塚の頂だ。763mで大江山の832mよりは少し低いが、360度の視界が開け、北には山並の向こうに若狭湾の海も臨むことが出来る。そして何より、大江山を望むのには恰好の頂であった。鍋塚の頂から大江山を眺めながら、「こんな手軽な山旅もまた良いものだ。」と感じた大江山であった。
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