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 紀伊半島の山旅3日目、稲村ヶ岳に登る事にします。日本100名山に選ばれている大峰山が、宗教上の理由で女人禁制となっている事から、その代わりにも登られている山です。登山道はよく整備されていて、登った日にも地下足袋と白装飾で登る人や、山頂直下では「懺悔、懺悔、六根清浄」と唱えながら登る講の一団ともすれ違いました。


母公堂7:20→宝力峠8:15→台倉山下8:45~55→稲村小屋9:3953→山頂10:25~55→稲村小屋11:24~48→宝力峠12:33→母公堂13:16

母公堂より登り始める

 母公堂は、修験道の開祖「役小角」の母親を祀った御堂で、駐車場は1日800円で利用できます。7時頃に管理人が出て来て、集金していました。ただ駐車スペースは車8台で一杯に。訪ねたのが土曜日だったこともあり、7時の時点で既に6台埋まりました。御堂の脇から登山道に入ると、直ぐに神泉屈からの道に合流、朝霧に包まれた杉林の中を登る様になります。

幽玄の森を抜けて稲村小屋へ

 昨日からの雨が早朝に上がった為か、霧の中を歩き始めましたが、湿潤にもかかわらず風が爽やかでした。杉林を抜け、幽玄の自然林の中を歩いていると、今にも木霊が出てきそうな雰囲気です。所々で桟道と梯子が現れますが、歩き易い道でした。登山口から二時間少々で稲村小屋の立つ山上辻に到着。此処で一本立てることにします。山の辻から先は「食事禁止」の立看板が置かれていました。「三輪山」が飲食禁止なのは知っていましたが、稲村ヶ岳もそうだとは知りませんでした。

オオミネコザクラ

 山の辻から先では、登山道脇にシャクナゲの花が現れる様になります。山頂から東に延びる「ミノクサ尾根」を回り込みますが、この付近の岩壁にオオミネコザクラが自生しています。花がちょうど見頃でしたが、実は登ってる時には気づかず、下山時に前を歩く登山者が壁面に見入っている事で初めて気が付きました。

女人大峰の山頂・稲村ヶ岳へ

 山頂直下では、「懺悔、懺悔、六根清浄」と唱えながら登る一団と遭遇。この山が信仰の山であることを、改めて実感します。日本100名山にある大峰山が女人禁制の山である事から、大峰山の代わりに稲村ヶ岳を登る女性の方が多いと聞いていましたが、確かにそんな女性中心のパーティーモ大勢いました。登山口から歩くこと約3時間、稲村ヶ岳の参照に到着です。山頂には展望台が設けられていましたが、深い霧に包まれ展望を得ることが出来なかったのが残念です。
 稲村ヶ岳は人気の山で、沢山の登山者が登っています。この日も5月連休に登った酉谷山と同様、何人もの登山者の方と会話を交わすことが出来ました。中には300名山まで残り2座で、各地のトレイルをパートナーと楽しんでいる方もいて、楽しい会話を交わす事が出来ました。他人との会話のしずらかったコロナの期間が、漸く終ったことを改めて実感した稲村ヶ岳でした。