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HOME > Next100山 > n100アルプスの山 > N100祖母岳(雲ノ平)

 雲ノ平へは、99年の8月に新保高温泉から三俣蓮華の幕営地まで入り、此処にテントを設営して鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳を訪ねた時、祖父岳に登ったのが唯一の経験です。ただこの時は、ガスに覆われ展望を楽しむ事が出来ませんでした。雲ノ平の中心に位置する祖母岳は、何時か訪れたい憧れの頂です。昨年も計画したのですが、台風とぶつかり山行中止。なかなか訪ねる事が出来なかった祖母岳に、漸く登る事が出来ました。


(1日目) 折立登山口7:23→青淵8:45~50→積雪計測ポール9:12→五光岩ベンチ10:17~28→太郎平小屋11:42
(2日目)太郎平小屋7:04→薬師小屋5:58~6:15→アラスカ庭園7:56~8:06→祖母岳8:5~49:11アラスカ庭園9:47→薬師沢小屋11:32~40→第二渡渉点12:34~42→太郎平小屋13:42

折立から太郎平小屋へ

 富山県から北アルプスに入る玄関口である折立から、太郎平小屋へと登りました。登山道は急登で始まりますが、良く踏まれていて足場の良い道が続きます。尾根筋に付けられた道が深く抉られている事が、利用者の多さを物語っています。登り始めて約2時間で樹林帯を抜けると、道は木道と石畳の道に。五光岩の辺りからは展望も開け、太郎平へと続く道を遠望する事が出来る様になります。歩き始めて4時間、太郎平小屋に到着です。

薬師沢を越えて雲ノ平へ

 2日目は朝3時に起床、4時過ぎから歩き始める事にします。3つの渡渉がありますが、何れも丈夫な鉄橋がかかっていました。2時間弱で薬師小屋に到着です。此処で一息つき、吊り橋で薬師沢を越えてからは、長い雲ノ平への登りが始まります。大きな丸い石の表面が湿っていて滑りやすく、歩き辛い道でした。登る事約1時間40分で木道の突端に到着。いよいよ雲ノ平の始まりです。

童話から抜け出て来た絵の様な景色

 薬師小屋から約二時間で「アラスカ庭園」に出ました。ベンチが置かれていてここで一本立てます。背の高い木が少ない雲ノ平は展望が効き、緑の木々の先には薬師岳の頭が覗いていました。天気が良く、青空には白いモコモコ雲。緑と石の高原を進む木道は、まるで童話の世界から抜け出て来た様な景色です。「アラスカ庭園」から石庭の様な「奥日本庭園」を経て、縦走路から「アルプス庭園」方面に歩いてゆくと、程なく祖母岳の頂上部に到着しました。

祖母岳を囲む山々

 祖母岳の山頂には山名を記した標柱がありませんが、休息出来るように木の簀子が設置されていました。見渡すと池塘の奥に薬師岳、振り返ればカールが見事な黒部五郎岳、雲ノ平山荘の先には黒々とした水晶岳、山並みの奥には赤牛岳。雲が少しかかっていましたが、槍の穂先も見えます。目立った山頂ではありませんが、美しい緑の先に見える北アルプスの山々は、山頂から眺める山景色とは一味違った景色です。何時までも眺めていたいと思った景色に、久しぶりに巡り合えた雲ノ平・祖母岳でした。