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 北アルプスの主要な峰々の中にあって、一番西に位置しているのが北ノ俣岳です。太郎平を挟んで北には薬師岳、稜線続きの南には黒部五郎岳があるお陰で、あまり目立たない頂になってしまっていますが、雲ノ平から西方を見た時には、実に堂々とした姿を見せてくれました。以前から訪ねてみたかった北ノ俣岳に、太郎平から雲ノ平を往復した翌日、漸く登る事が出来ました。

雲ノ平から見た北ノ俣岳

太郎平小屋4:08→太郎山4:18→2573mケルン5:20~35→北ノ俣岳5:58~6:18→2573mケルン→太郎山7:45→太郎平小屋7:55~8:45→太郎兵衛平9:05→五光岩ベンチ9:21~28→青淵10:25~30→折立11:46~50→臨時駐車場11:57

薄暗い中、太郎小屋から出発

 雲ノ平を訪ねた翌日、太郎小屋から北ノ股岳に登る事にします。4時過ぎに小屋を出発し、薄暮の中を歩き始めました。ヘッドランプを点けての歩行でしたが、登山道が明瞭なので昼間とほぼ同じ速さで歩き進みます。太郎山を越え、2576mの小ピークへの登りに差し掛かると、次第に明るくなって来ました。

アルプス山稜からの御来光、そして大展望の山頂へ

 2576mの小ピークで一休みして、御来光を待ちます。待つこと10分程で、アルプスの山稜から日が昇り始めました。振返ると、これから向かう北ノ俣岳が朝日に赤く染まっています。この小ピークから先は、稜線上のなだらか登山道となり、大展望を楽しみながらの道となりました。小ピークから歩く事30分、北ノ俣岳の山頂に到着です。
 正面には山並みの彼方に槍ヶ岳。振り返ると薬師岳。東には雲ノ平を挟んで水晶岳。そして西側には、北ノ俣岳の山影が延びていました。360度の大展望を、心行くまで楽しみます。

稜線漫歩

 何時までも眺めていたい絶景でしたが、今日は下山の日。後ろ髪を引かれる思いで、山頂を後にします。途中、太郎山の山頂を踏んで太郎平まで下りましたが、正面に薬師岳を見ながらの稜線漫歩の登山道でした。太郎平小屋に下りたのは8時前でしたが、既に小屋の店が開いています。荷物のパッキングをしなから〆の生ビール。3日間で飲んだビール代、1泊の代金と良い勝負になりました。後は折立へ下山するだけです。久し振りの北アルプスでしたが、天気にも恵まれ大満足の山旅となりました。