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HOME > Next100山 > n100アルプスの山 > N100西穂高岳

  西穂高岳は、穂高連峰の領域で唯一稜線近くまでロープウエーか架けられていて、比較的楽に稜線部まで登る事が出来る。穂高岳の玄関口は上高地であることに違いないが、ロープーウエーが架かった事で、西穂高岳への稜線も穂高岳への立派な玄関口になった。今回はこのロープウエーを利用して一気に稜線近くまで上がり、西穂独標を越えて西穂高岳の頂きを目指すことにしたい。


西穂高口8:15→西穂山荘8:55~9:00→西穂独標10:00→ピラミッドピーク10:30→西穂高岳11:05~35→ピラミッドピーク12:25→西穂独標12:40→西穂山荘13:40~55→西穂高口14:35

ロープウエーの始発に並ぶ

車で早朝、新穂高温泉の白樺平駐車場に到着。装備を固めて早速、ロープウエーの白樺平の駅へと向かう。10月に入った秋のこの時期、ロープウエヘーの始発は7:55分と遅い。ただ天気が良く沢山の登山者が予想される事から、6時30分には白樺平の駅に着いていた。行列に並び、始発のロープウエーで一気に高度を上げる。
 山頂駅である西穂高口に到着すると、二階建てのロープウエーから沢山の登山者が登山口に降り立った。山頂駅の辺りは紅葉真っ盛り、木々の間から西穂高岳も望む事が出来る。展望を期待して、早速歩き始めた。

白樺平駅

ロープウエーに乗込む

一気に高度を上げる

西穂高口駅

紅葉の向こうに西穂高岳

西穂山荘から展望の稜線へ

 西穂高口の駅から西穂山荘までは、約2キロの道のり。登山地図では1時間30分となっいたが、歩き易い道で半分程度の時間で到着した。西穂山荘からは展望の稜線歩きが始まる。緑色の笹の斜面に、赤や黄色に色づいた木々が点々とある様が美しい。稜線を登り丸山を通過した辺りから、雲が空を覆うようになり始めた。稜線の左右に広がる大展望は、残念ながらこの辺りまでで、この後は霧を纏った稜線歩きとなる。どうも穂高岳周辺は天気の相性が今一つで、奥穂高と云い、前穂高と云い、スカッと晴れない。

山荘への登り

西穂山荘

稜線上を歩き始める

丸山

稜線を振り返る

西穂独標を越える。

 西穂山荘から約1時間、西穂独標に到着する。大多数の登山者は此処を目標として登って来るが、西穂高岳の山頂はまだ先。此処迄は幅のある稜線を登っていく比較的歩き易い道であったが、独標から先は登山道の様子が一変した。先ず独標からの下降部。真っ直ぐ降りていく道の両脇は切れ落ちていて、足場も岩に記されたペンキマークを追いかけて確保することになる。落石させないように慎重に足をおく場所を探しながら降ると、今度はまた登り。道の難易度が一気に上がった感じだ。

次第にガスが湧いてくる

独標への登り

西穂独標

独標から先の稜線

独標からの下り

ピラミッドピーク

 馬ノ瀬の様な稜線部を、白いペンキの印を正確にトレースしながら進む。×印の岩も多く、大きな岩を越える時も、越えるルートを慎重に見極めていかないと、岩の先で立ち往生してしまう。そんな登山道を辿り、独標から約30分でピラミッドピークに到着した。この独標とピラミッドピーク間が、山荘から西穂高岳の間では一番の難所の様であった。

12のピークを越えていく

ピラミッドピークへの登り

ピラミッドピーク

西穂高ヘ向かう

山頂手前のピークへ

西穂高岳ノ山頂

 ピラミッドピークから先は、独標との間より幾分歩き易くなる。岩稜帯ではあるのだが、両側が切れ落ちている処は少なく、結構ハードに道なのだが、何となく安心して歩ける。独標から西穂高岳までは大小12のピークを越えて行く事になるのだが、慎重に岩稜を辿り片斜面の岩場を登りきると、西穂高岳山頂に到着した。山頂から奥穂高岳へは、さらに厳しい岩稜尾根が続いている。時折雲間から見える岩稜の尾根に山域の厳しさを感じながら、充実感に浸った西穂高岳の山頂であった。

西穂高の山頂へ

最後の岩場

西穂高岳

西穂高岳山頂

奥穂高へと続く稜線