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HOME > Next100山 > n100アルプスの山 > N100前穂高岳

 上高地から見上げる穂高の頂。それが前穂高岳である。穂高連峰の主峰は、国内第3位の高峰である奥穂高岳であるが、奥穂高岳の頂の東側に位置し、梓川にかかる河童橋の辺りから見上げると、正面の位置にあるのが前穂高岳なのである。
 以前、奥穂高岳に登る際には、梓川沿いに前穂高岳を前からも後ろからもぐるっと、周囲から見上げながら登ったことを覚えている。その前穂高岳に、岳沢ル-トを使って登る事にした。


上高地バスターミナル5:55→岳沢中間点7:20~35→岳沢ヒュッテ8:00~15→2505点9:00~10→岳沢パノラマ9:30~40→雷鳥広場10:05~15→君子平10:30~35→山頂11:05~12:00→君子平12:20→雷鳥平12:35→岳沢パノラマ12:55~13:00→岳沢ヒュッテ13:40~50→上高地バスターミナル15:30

朝靄の中を歩き始める

 車で沢渡バスターミナルまで入り、沢渡駐車場を5時10分に出発する上高地行きバスの始発に乗込む。夏の登山シーズンには4時台のバスもあるのだが、9月はこのバスが一番早い。上高地バスターミナルに到着後、装備を点検して6時前に歩き始める事が出来た。

上高地バスターミナル

上高地登山センター

河童橋

自然探勝路の木道

梓川河川敷の立枯れ

岳沢沿いに前穂高ヘ

 河童橋を渡り自然探勝路を進み、岳沢の出合付近から登山道に入った。冷たい朝の空気の中、順調に歩みを進める。ただ流石は登山のメッカ穂高の山域だ。普段は余り追い抜かれる事は無いのだが、早速何組かの登山者に追い抜かれる。今日は長丁場、急登りもある事だしと無理せず、自分のペースを守って歩く事にする。登るにつれて、梓川が木々の向こうに小さく見える様になって来ると同時に、時折木々の間から、それこそ真上な感じの位置に前穂高岳が望める様になって来た。

前穂高への登山口

何組かの特急に追抜かれる

前穂が見えてきた

ロッジまでもう一息

岳沢ロッジ

岳沢ロッジからの急登

 歩き始めて丁度2時間で岳沢ロッジに到着。一休みする。此処から釣り尾根との分岐点である君子平までの重太郎新道は、標高差900mの一気の登りだ。気を引き締めて出発する。木と木の間の岩壁をトラバース気味に登ったり、10mを越す鉄梯子を登ったり、息つく間もない登りが続く。ただ思った程、危険な感じの場所は無かった。斜面をジグザクに登る登山道で、確実に高度を上げて行くのが実感出来る。

重太郎新道ヘ

鉄梯子を登る

斜面をトラバース気味に登る

雲の切れ目から山頂方面

岳沢パノラマ

霧の御蔭で高度感が無い?

 登るにつれて、周囲をガスが囲むようになって来た。上高地を一望する展望は得られなかったが、御蔭で高度感もあまり感じることなく、順調に登て行ける。まるで竜の背の様に緑の尾根の中に伸びる岩稜帯を辿り、岳沢パノラマに到着。残念ながらパノラマ風景は拝めなかったが、気持ちの良い小広場で、吹く風も気持よい。一服してから再度の登り。何度かの鎖場や、岩稜斜面をへつる様な登路を通過して、漸く釣り尾根との分岐点「君子平」に到着した。

竜の背のような登山路

ペンキ印を慎重に辿る

鎖場を通過。

君子平の分岐点

分岐点よりの登り

広々とした前穂高岳山頂

 君子平で奥穂高岳へと向かう吊尾根と別れ、山頂への最後の登りに取り掛かる。下って来る人とのすれ違いに気よつけながら、慎重にペンキマークを辿っていく。歩き始めて4時間少々、漸く前穂高岳の山頂に到着した。山頂はガスに包まれ展望が無いのが残念ではあったが、充実した山登りの満足感に浸る事が出来た前穂高岳の山頂であった。

山頂への登り

山頂部へ到着

山頂部より振返る

前穂高岳山頂

帰路、岳沢パノラマより