高尾山、景信山、陣馬山の奥高尾の山々は、東京近郊の登山者にとってafter100では無くbeforい100の山ですが、とても人気の高い山で、何時も沢山の登山者で賑わっています。沢山の人が山に親しむ山としてafter100に加える事にしました。
縦走路は良く整備されていて、途中には沢山の茶店小屋が建っています。歩いた日も城山茶屋が早い時間から開いていて、名物のなめこ汁を頂く事が出来ました。朝の7時過ぎに高尾山口を出発して陣馬山に着いたのが12時半過ぎ。昼頃から風が出てきたこともあって、山頂で長居できないのが残念でしたが、富士山見ながらの縦走路は歩いていて楽しく、低山を縦走する楽しさを思い出させてくれた山旅になりました。
高尾山口駅7:07→清滝駅7:11→6号路登山口7:17→琵琶滝7:27→1号路合流7:53→薬王院8:11→高尾山8:25~43→一丁台園地9:08~12→城山9:30~40→小仏峠9:53→景信山10:21~33→堂所山11:18~23→明王院峠11:48~56→陣馬山12:36~49→中間点→栃谷13:45→陣馬登山口バス停14:20
2022年の歩き初め
新年の歩き初めに、奥高尾の山々を訪ねた。高尾山、景信山、陣馬山は単独では登った事のある山だが、通して歩いた事は無かった。幸い2022年の正月は天気も良く、昨年の様なコロナ感染症広がりも無い。2022年の歩き初めに、奥多摩の山々を眺めながら低山縦走を試みることにした。
新宿駅6時8分発の京王特急に乗ると、高尾山口へは7時少し前に到着する。装備を確認してから、早速歩き始める事にした。高尾山へは沢山の登山道があるが、1号路は舗装された道で面白みが無く、稲荷山コースは昨年12月に歩いている。今回は沢沿いの6号路を琵琶滝まで上がり、此処から1号路へと上がり薬王院を経由して山頂を目指す事にした。
琵琶滝を経て薬王院・そして高尾山へ
ケーブルカーの清滝駅を通過し、高尾病院の手前で登山道に入る。人気の山だけあって、早朝から沢山の登山者が歩いていた。琵琶滝の手前で沢を渡ると、登山道らしい登りが始まった。登山道には木々の間から木漏れ日が射していて、早朝の空気も心地良い。琵琶滝から20分程の登りで一号路に合流すると、道を歩く人が一気に増える。高尾山は山頂まで舗装された一号路で登れることもあって、普通の格好で登っている人の方が多い。タコ杉、薬王院を経由して、歩き始めて1時間15分程度で山頂へと到着した。山頂西側の展望台からは、西丹沢の山々の向こうに真っ白な富士の頂を見る事が出来た。
山頂からの大展望
山頂で一服してから、奥高尾の縦走路へ向かう。標識を見ると「陣馬山迄5時間」とある。昨年は3時間以上の山歩きをしていない。久しぶりのロングトレイル、陽の短いこの時期、もし時間がかかる様であれば途中でエスケープする事も念頭に置いて歩き始める事にした。高尾山から城山までは、登山道が数本に枝分かれしながらゆったりとしたアップダウンを繰り返す。所々で展望が開け、左手には雪を被った富士山が大きく見えるのが心地良く、城山までの時間があっという間だった。
城山は高尾山の西にある、最初の明確なピークで、山頂では早い時間から茶店が営業していた。名物のなめこ汁300円を注文し、富士を見ながら頂く贅沢な時間を過ごす事が出来た。空気は冷たかったが風もなく、何時までも滞在したい処だが今日は長丁場。後ろ髪を引かれる思いで出発する事にする。
山頂からの大展望
城山からの登山道は、一旦小仏峠まで下り、再び登り返した処が景信山だ。この頂にも茶店があるが、未だ営業はしていなかった。展望の良いベンチに荷物を降ろし、関東平野を一望しながら一服した。景信山から先も、なだらかな稜線上の良く整備された登山道が続くが、登山者の数は随分と少なくなる。陣馬山へ向かう途中、縦走路右手の急斜面を登り堂所山に立ち寄ったが、展望は今一つの頂だった。堂所山から再び縦走路に復帰し、明王峠で一服してから、今日の最終目標だった陣馬山へと向かう。縦走路は概ねなだらかな道で歩き易い。
そして陣馬山へ
高尾山口を出発してから5時間30分、漸く陣馬山の山頂に到着した。陣馬山のシンボルである白馬の像は健在で、首を天に向けて、訪れる登山者を歓迎してくけている様に感じた。のんびりとしたい頂きであったが、この日は昼前から風が吹き始め、山頂はめっぽう寒い。おでん日本酒を持参したのだが、山頂の小宴は見合わせる事にして、ビールで喉を潤してから下山する事にした。麓の集落まで最短で下れる、栃谷へ下る下山路を選んだがこれは失敗だった。集落上の茶畑までは順調に下れたのだが、此処からの舗装道路の下りが脚にこたえる。ペースを落として歩いたが、陣馬登山口のバス停までの道が、今日の行程で一番疲れた道になった。
久し振りの低山縦走だった奥高尾。天気も良く奥多摩の山を満喫する事が出来た一日になった。