沼津の鷲頭山は、今年1月に金時山から芦ノ湖展望公園まで、箱根外輪山を歩いた時に稜線から良く見えた山並の頂きで、沼津から鷲頭山へと続く稜線「沼津アルプス」は何時か歩いてみたいと思っていました。3月に入って暖かくなり、早咲き春の花々も期待して、鷲頭山を訪ねる事にしました。
黒瀬バス停8:42→香貫山9:07→八重坂峠9:34→横山9:50→徳倉山10:25→志下坂峠10:55~11:00→志下山11:07~17→小鷲頭山11:46→鷲頭山12:20~40→多比口峠13:12→大平山13:32~34→多比口峠13:43→多比バス停14:12
黒瀬のバス停から縦走開始。
沼津駅からバスで黒瀬へと向い、此処から歩き始める事にした。登山道入口から、崖の間を縫うように登り、無料休息所と寺の塔が立っている香稜台まで上がると、背後に富士山がはっきり見える様になった。此処から先は道が錯綜していたが指導票も多くあり、分岐が沢山あるもののメインルートを外れる事は無いだろう。最初の頂きである「香貫山」の先には山上公園があって、桜が見頃を迎えていた。もしルートを逆にたどっていたら、のんびりと花見が出来た処であるが、未だ歩き始めたばかりで、桜を横目に見ながら先へと進む事にする。
急登と急下降を繰り返す低山縦走
山上公園を過ぎると、登山道は一旦舗装道路になる。尾根筋をゆっくり下り、幅広い道に出てから左へと進み、八重坂峠から再び登山道となった。登山道になるのは嬉しいのだが、いきなりの急登が続き、今日2つ目のピーク「横山」へ到着、此処から漸く道が平坦になった。
登山道は横山峠を越えて、3つ目のピーク「徳倉山」に到着。この頂は展望のある頂で、木々の間から富士山を望む事が出来た。この徳倉山から少し進んだ処で、漸く今日の目指す鷲頭山の姿が望める様になった。
山頂からの大展望
徳倉山から、海岸沿いの街を見下ろしながらのアップダウンを何回か繰りしたた頃が、「志下坂山」だ。展望も良い広い処だったので、ザックを下して一本立てる。目指す鷲頭山の姿も、だいぶ大きくなって来た。
志下坂山から一旦下り、再び急坂を登り返した処て「小鷲頭山」へ。此処の登りが一番きついとガイドフックにあったが、急登に慣れてしまったせいか、それ程には感じなかった。小鷲頭山からは、ほんのひと登りで鷲頭山の頂に到着した。此処で木々の間から覗く相模湾の展望を楽しみながらランチタイム。ボルシチとパンを、電車山行だったので持参で来た赤ワインで頂いた。
沼津アルプスを太平山へ
沼津アルプスは、鷲頭山で方向を東に変えて太平山へと続いている。ただ鷲頭山から先は縦走路を歩く人はぐっと少なくなり、静かな山歩きになった。というより太平山へ向かう人は、殆どが「沼津アルプス」を歩くことが目的で来ている様でもあった。登山道の道幅も狭くなった感じだが、道は明瞭だった。
登山口から5時間弱、漸く今日の最後のピーク太平山に到着した。太平山から先も大嵐山へと稜線が続き、「奥沼津アルプス」と呼ばれているそうだが、今日は帰りの時間もあり此処から下山する事にした。大平山から海岸沿いの多比への道は、途中から舗装道路となり、多比のバス停には2時過ぎに着くことが出来た。程なく到着した沼津行のバスの車窓から、今日一日楽しませてもらった沼津アルプスの山並みを眺め、結構歯応えの在った低山縦走の旅を思い返し、山旅の締めくくりとした。