台風が来る前の6月、本州が梅雨に見舞われる頃が、梅雨前線の南側に位置する小笠原のベストシーズンです。何とか休みを工面して、6月20日~25日の船と宿を予約する事が出来ました。小笠原へは航空機が飛んでおらず、父島まで東京から船で24時間、そして母島へは更に船で2時間かかります。往復とも船になる為、5泊6日の旅となりました。乳房山が主目的だったのですが、行ってみると乳房山の翌日に訪ねた小富士が素晴らしく印象に残りました。北には原生林の乳房山。南にはコバルトブルーの海。眼下にはエメラルド色をした南崎海岸。正に絶景の頂きでした。
母島南風5:14→登山口5:19→第1ベンチ5:34~44→第2ベンチ7:55→乳房山6:43~7:48→第2ベンチ7:55→第1ベンチ8:21~30→登山口8:46~50→母島南風8:55
南崎ロータリー8:20→すり鉢8:4545→小富士9:08~25→南崎海岸9:45~50→ワイビーチ10:05→蓬莱根10:50~55→南崎ロータリー11:16~12:13→南京浜入口12:45~59→ガジュ下13:20~50→母島南風13:55
24時間の船旅で小笠原へ
東京竹芝桟橋を出航した小笠原丸。今回の日程は「復帰50年祭」の時期と重なっており、小笠原から八丈島へ渡った人が郷帰する為、普段は寄港しない八丈島へ寄港して小笠原へ向かいます。そして父島の二見港で船を乗り換え2時間、漸く母島に到着です。初日は長い船旅の後だった事もあり、宿にチェックインの後は、前浜ガジュ下で、のんびりと過ごします。
霧の乳房山
母島2日目は宿の朝食を弁当に変えてもらい、5時過ぎに宿を出発。西側登山口より小笠原諸島の最高峰「乳房山」を目指します。本土なら「なんともない」登りなのですが、湿気と暑さで滝の様に汗が出てきます。体温を上げない様に、ゆっくりと登る様にします。山頂部は霧に覆われていて展望が無かったのが残念ですが、植生が全然違う南国の森を楽しむ事が出来た乳房山でした。
島寿司の昼食の後は展望台へ
下山して一旦宿な戻りシャワーを浴びてから、昼は地元の食堂で「島寿司」を頂きます。漬の白身が美味しい握寿司でした。昼食後は、東側登山口から乳房山へ。霧が晴れればと思ったのですが、どうやら今日は一日霧が収まりそうにありません。途中の展望台で一休みしてから下山する事にしました。
絶景だった小富士山
母島3日目は、有料送迎で南崎ロータリー迄送ってもらい、ここから小富士・南崎を目指します。小富士は海抜86mで、ロータリーとの標高差も余りありません。平坦な登山道を辿って1時間弱で到着です。今日は昨日より天気が良く、山頂からは乳房山が良く見えました。周囲はコバルトブルーの海、眼下にはエメラルド色の南崎海岸。素晴らしく気持ちの良い山頂です。眺めを楽しんでから、南崎海岸、ワイビーチ、蓬莱根に立寄り南崎ロータリーへ。其処からは舗装道路を辿って街まで戻ります。
「いってらっしゃい」の見送りで島を後にする
母島4日目は、9時に宿をチェックアウト。荷物は宿に港まで運んでもらう事にして、港の入口にある鮫ヶ崎展望台へと向かいます。展望台は眺めの良い高台で、着くと丁度「ははじま丸」が入港してくる処でした。船の出航は12時、心のこもった見送りに送られて父島へ。父島二見港でも、「いってらっしゃい」の見送りで小笠原丸が出航します。思いで深い小笠原を後にして、翌日夕方に竹芝桟橋到着です。