このサイトについての説明を入力します。

壁湯温泉 福元屋

 個性的な温泉の多い大分県の中でも、壁湯福元屋は天然洞窟の自噴泉を有する特徴の際立った宿だ。神田川の渓流沿いにある洞窟の底から、ややぬる目のお湯がポコリと湧いている。最初はぬるく感じるが、渓流の音を聞きながら30分も浸かっていると、体の中からポッポと温まってくる。自然を感じながらの自噴泉での湯浴みは、温泉好きにはたまらない一時になることであろう。

宿泊 2017年11月、

泉質
単純温泉
湯量等
1370ℓ/分、39度、自家源泉、源泉かけ流し、一部加温
浴槽
内湯 4
露天 2

住所:大分県玖珠郡九重町大字町田  tel:0973-78-8754

通された部屋は頂に立てなかった「万年」。

 九州自然歩道を辿って柱状節理が見事な万年山に登ろうとしたが、山頂の平原部の藪がうるさく、恐らく山頂手前500m位のところで登るのを諦めた万年山。下山途中で危うく道迷いを起こしそうになりながらも無事に下山。近くにとった宿「福元屋」に到着して部屋に通されると、なんと部屋の名前は「万年」(ハネと呼ぶ)。「これで万年山に登ったことにしよう」と一人悦に入ったのが壁湯温泉福元屋だ。宿は神田川の川べりにあり、駐車場からは小道を下り、宿の玄関に着く。平成13年にリニュアルされた宿は古民家風の趣のある宿で、部屋からは川の景色が眺められ、なかなか落ち着きのあるロケーションだった。
 早速、洞窟風呂へ向かう。天然洞窟風呂は浴槽内の岩の割れ目からお湯が沸き出ていて、時々ポコリと音を立てる。湯は温めだが、お陰で渓流の音を聞きながらの長湯が出来て、時が経つのを忘れる程だった。浴槽は他に、昔の蔵の石を使った「隠り国の湯」や、離れの貸切風呂「切り出しの湯」の他、女性用の洞窟風呂、季節限定の蛍見の湯があり、宿内での湯めぐりも楽しい。
 食事は、先ず米が美味しかった。自家栽培しているとの事であったが、翌日の朝食など何杯も御代わりしてしまった。夕食は豊後牛の陶板焼と馬刺しをメインにして、山菜の和え物、刺身こんにゃく、ローストビース等、多彩な田舎料理を美味しく頂くことが出来た。また何時か、季節を変えて訪ねてみたい宿である。

クリックすると拡大します。

福元屋の玄関

渓流脇の自噴泉

自噴泉に浸かる

夕食