小梨の湯・笹屋
青白い御湯で有名な白骨温泉。乳白色の御湯は強酸性である事が多く、肌への刺激が強い事が多いのだが、白骨の御湯は弱酸性で「柔らかい」感じがする。中でも温泉地の一番奥にある「笹屋」の御湯は、小梨平から湧き出す清楚な御湯で、乳白色ながら「さらっと」した感じが特徴で気持ち良い湯浴みが出来た。食事も地元の食材が丁寧に調理されていて、とても美味しく頂くことが出来た。
宿泊 2019年11月、2022年4月
泉質
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含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉
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湯量等
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20ℓ/分、33度、自家源泉、源泉かけ流し、加温
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浴槽
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内湯 2
露天 1
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住所 長野県松本市安曇白骨温泉 tel:0263-93-2132
落ち着いた空間での湯浴み
数件の温泉宿が立ち並ぶ白骨温泉の中心地から、車で数分走った奥に、泡の湯、丸永旅館、小梨の湯笹屋の3軒の温泉宿が建っている。笹屋はその中でも一番奥に位置していて、斜面を上手く利用して離れの客室と湯場が配置されていた。
玄関を入ると、質素ながら清潔感のあるフロントが迎えてくれた。部屋数は10室で、決して大きな宿ではない。客室の窓からは白樺の林が眺められ、高原の宿である事を感じさせてくれる。玄関から左手へ進み、談話室から少し上がった処に男女別の内風呂がある。脱衣所は床暖房が利いていて暖かだ。浴室は二面が大きなガラス窓になっていて、内湯ながら開放感のある空間だった。浴槽には少し加温されている源泉が、たっぷりと注がれていて、のんびりと浸かれる適温に保たれていた。
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地物の食材を丁寧に調理した食事
笹屋で印象的なのが、地元の食材を丁寧に調理した食事だ。会食場に行くと、岩魚の玉子のおろし和え、信州サーモンの麹まぶし、焼栗、鴨ロースト、味噌豆の前菜、白和え、マタタビの味噌和え、馬刺が、置かれていた。どれも酒のアテになる。食べ始めると、茸の椀物、そばがき、岩魚の笹蒸、芋と南瓜の揚物等が、よいタイミングで運ばれてくる。メインは信州ポークのしゃぶしゃぶで、プランによっては「牛しゃぶ」にもなる。岩魚の笹蒸が季節柄少し生臭さが残るのが人によっては気になるかもしれないが、他所では出て来ない様な個性的な料理は、食べるのが楽しく、とても美味しく頂く事が出来た。
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