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HOME > 山寄①MyBestお湯巡り > 山寄①湯巡11、滑川温泉福島屋

福島屋

 福島から山形へと抜ける栗子峠。峠の板谷宿から細い山道を走る事約20分で、滑川温泉の福島屋に到着する。雪深い峠の奥という事で、営業は4月~11月の8か月間で、冬期は休業している。宿は湯治宿の面影を残していて、「昭和の温泉宿」にタイムスリップした様な感がある。お湯は乳白色の柔らかな湯で、渓流沿いに設けられた混浴露天風呂は、季節観あふれるロケーションが素晴らしい。

宿泊 2015年5月

泉質
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉
湯量等
100ℓ/分、40.4~53.6度、自家源泉、源泉かけ流し、
浴槽
内湯 2
露天 2

住所:山形県米沢市大字大沢宇滑川   tel:0238-34-2250

湯治宿の面影の残る宿での湯浴み

 福島屋を田刷りたのは5月初旬、残雪の残る山形の甑岳に登った帰りの事だった。栗子峠から奥羽本線の板谷駅へと向かい、ここから細い山道を暫く走る。道は舗装されていたが、日陰には所々に残雪も残っていて、春遅い山奥である事を実感させてくれる。国道から車で走る事約20分で滑川温泉に到着した。宿は、大正から昭和初期の面影が残る本棟と、最近できた別棟から構成されている。泊ったのは別棟の新しい建物の方であったが、湯治宿の雰囲気を色濃く残す本棟も、なかなか趣があって面白い。
 荷物を置いて先ずは渓流沿いの露天風呂へ。宿の一番奥からサンダルを借りて、50m程渓流沿いの小道を登っていくと、渓流から一段高い処に設け設けられた混浴露天風呂に到着した。御湯は乳白色の濁り湯だが、でとても柔らかな感じがした。渓流の沢音に包まれた露天風呂、とても気持ちが落ち着く。風呂は男女別の内湯の他に、混浴露天風呂に行く途中に貸切の露天風呂もあり、こちらも渓流を眺めながらの湯浴みが出来る。食事は部屋食になっていて、春の山里らしくバラエティーに富んだ山菜料理がといも美味しかった。

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