このサイトについての説明を入力します。

HOME > 山寄①MyBestお湯巡り > 山寄①湯巡13、あすなろ荘

あすなろ荘

 二岐温泉と聞いてピンと来る人は、余程の温泉好きかもしれない。二岐温泉は東北新幹線の新白河駅から車で1度間半、山奥のぶな林の中に佇む温泉地だ。その湯の歴史は古く、平安時代の政変に敗れた宮人が、川底に湧く現在の元湯自噴温泉を発見した事に由来するという。その二岐温泉で、江戸時代の旅籠からの歴史を持つのが「大丸あすなろ荘」である。歴史を持つ自噴泉の風呂や、渓流のせせらぎを聞ながら浸かれる湯のある宿だ。

宿泊 2016年6月、2019年4月

泉質
カルシウム硫酸塩泉
湯量等
240ℓ/分、42~57度、自家源泉、源泉かけ流し、一部加温
浴槽
内湯 3
露天 5

住所:福島県岩瀬郡天栄村湯元字下二俣5   tel:0248-84-2311

木漏れ日の中、渓流沿いの湯浴みを楽しむ

 車で宿に近づくと道が砂利道になる。駐車場ももちろん砂利道。辺りのブナ林を傷めない為、あえて舗装していないという。立派な門を潜り、よく手入された小脇を進み本館へ。受付を済ませてから、早速渓流沿いの温泉へ向かう。
 あすなろ荘には6本の自然湧出の源泉があり、独立した温泉小屋にある自噴泉、男女別の内湯、男女別の渓流露天に、源泉がたっぷりと注がれている。渓流沿いの露天風呂はブナ林に囲まれ、手を伸ばせば二岐川の渓流に届くほど眺めの良い。丸いお椀の様な形をした湯船の底には、川の水量が増した時に入り込んだのか、小石が幾つか転がっていた。渓流の流れる音に包まれ、肌触りの良い柔らかな湯につかっていると、時間がたつのを忘れるほど気分が落ち着く。
 次に向かったのが自噴泉。底の岩の割れ目から湯が沸いている様だ。湯船の底がでこぼこしている事から、昔ここが川底だった事が伺える。湯として選ぶのなら自噴泉になるかと思うが、気分の良さからいうと渓流沿いの露天風呂に軍配があがり、宿泊中何度も通ってしまった。
 あすなろ荘は、食事もなかなか工夫連れている。泊まった時期が6月だった事もあると思うが、地元で採れた山菜が多彩な料理で食卓を飾ってくれた。今度は違った季節に訪ねてみたいと思う、大丸あすなろ荘である。

クリックすると拡大します。

渓流沿いの露天風呂

足元自噴泉

夕食の膳

朝食