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HOME > 山寄①MyBestお湯巡り > 山寄①湯巡17、福田屋

福田屋

 湯ケ野温泉の「福田屋」と言われてもピンとこないかもしれないが、「伊豆の踊子」の宿と言えば、多くの人が判るに違いない宿。それが「福田屋」である。日本初のノーベル文学賞作家「川端康成」が、19歳の時に実際にこの宿に泊まり、後にこの宿に逗留した時の出来事をモデルにして執筆したのが「伊豆の踊子」だ。宿では「伊豆の踊子」の舞台となった部屋や、映画の撮影に使われた部屋に泊まる事が出来る。温泉も風情豊かな露天風呂の他、模様タイルで飾られた「踊子風呂」等、小さいながら変化のある湯が楽しめる。

宿泊 2016年1月

泉質
カルシウム・ナトリウム泉
湯量等
30ℓ/分、52.5度、自家源泉、源泉かけ流し、
浴槽
内湯 2
露天 1

住所:静岡県賀茂郡河津町湯ヶ野   tel:0558-35-7201

「伊豆の踊子」に想いを馳せながらの湯浴み

 福田屋を訪ねたのは1月の寒い時期、河津桜を観に出かけた時の事だ。河津川の反対側にある駐車場に車を停め、川津川に架かる小さな橋を渡る。橋の正面に見えるのは、実は二階の部屋で、其処が川端康成の泊まった部屋であった。宿は橋から一段低い地面に立っている為、部屋から外を見ると、橋が部屋に続いているかの様にも見えた。宿の入口には踊子の像も建ち、橋の正面に当たる建物の右半分は当時のままで、御蔭で実際に川端康成が泊った部屋や、映画に使われた部屋に泊まる事が出来るのだ。
 福田の創業は明治12年の事、伊豆石を使った化粧タイルの貼られた「踊子風呂」は創業以来で、当時のままの姿を残している。部屋に荷物を置き、早速「踊子風呂」へ。湯殿は小さくこじんまりとした温泉だが、浴室の天井が高いせいか狭苦しい処は無い。一人て入っていると、とても落ち着ける空間だ。此処のお湯、カルシウム・ナトリウム・硫酸塩泉とあったが、膚にまとわりつくことなく、サラッとした感じが気持ちの良いお湯だった。
 夕食は食事処に案内されたが、メインは伊豆らしく金目鯛の煮付。大皿にどんと一匹盛られていて、味付けも濃く無く薄く無く、美味しく最後まで頂くことが出来た。
 今回は川端康成が逗留した部屋に泊まったが、次は映画で使った部屋にも泊ってみたいなと思った福田屋である。

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