山芳園
西伊豆の松崎から、ほんの少し内陸に入った処にあるのが桜田温泉山芳園である。松崎の街の古い商家に良く用いられた「なまこ壁」を、外壁のみならず館内のデザインにも取り込んでいるのが面白い。新鮮な源泉で疲れを取ってから頂いた、地魚の刺身がとても美味しかった。美味しい魚を食べたくなったら訪ねたくなる宿だ。
宿泊 2019年1月、
泉質
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ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉
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湯量等
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250ℓ/分、74度、自家源泉、源泉かけ流し、
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浴槽
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内湯 4
露天 1
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住所 静岡県賀茂郡松崎町桜田569-1 tel:0558-42-2561
絶品の地魚の刺身を楽しむ湯浴み
桜田温泉山芳館は、無農薬のアイガモ農法で米を自家栽培している田圃の奥にある一軒宿だ。開放的な玄関を抜けると現れるのが「なまこ壁」。地元の松崎にある古い建物に特徴的なデザインで、廊下や部屋への通路脇に設けられていた。10室ある部屋はどれも間取りが違い、小庭や景色を楽しむことが出来る様に工夫して配置されていた。
温泉は、自家内にある自噴泉を源泉としていて、との浴槽にもたっぷりと注がれている。ホウ酸系のお湯で、個人的には少し苦手なタイプの湯質だが、効能は高そうだ。男女別の内風呂には、温めと熱めの2つの檜風呂が設置されていて、交互に浸かって御湯を楽しんだ。他に貸切りの室内岩風呂と露天風呂があるが、気持ち良かったのが露天風呂だ。20畳はあろうかという広さで、深さも1mと深く気持ちよく湯浴みする事が出来た。
印象的なのが、宿で供される食事だ。泊まるスタイルにより幾つかのコースが選べる様になっている。スタンダードなものを頼んだが、金目鯛、平目、平スズキなどの地魚を使った刺身が絶品だった。漁師から直接、市場を通さず調達するという魚は新鮮で、他ではなかなか味わうことは出来ない。金目の煮つけが少し甘口ではあったが、自家栽培の椎茸や野菜の焚物等、みな美味しく頂く事が出来た。温泉で、新鮮な魚を食べたくなったら、何時かまた訪れる事にしよう。
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