貝掛温泉
上越国境の三国峠を越えて、「田代スキー場」と「みつまたスキー場」の間にあるのが貝掛温泉である。この温泉は以前から知っていて、随分前に山から下山した後に入浴しようと思ったものの、日帰り入浴が1500円で入るのを止めた記憶がある。この貝掛温泉の源泉は目に良いと言われ、たっぷりと注がれている温い御湯に目を何度か目を浸したが、とても気持ちが良かった。源泉のぬるい御湯と、加温された御湯を交互に浸かりながら長湯が出来るのも大きな魅力だ。
宿泊 2019年12月
泉質
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ナトリウム・カルシウム塩化物温泉
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湯量等
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400ℓ/分、36.8度、自家源泉、源泉かけ流し、給油口源泉浴槽加温
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浴槽
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内湯 4
露天 3
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住所 新潟県南魚沼郡湯沢町大字三俣686 tel:025-788-9911
静かな一軒宿の温泉
国道17号線から脇道に入り、清津川に架かる狭い橋を渡った先にある一軒宿の温泉が、貝掛温泉である。訪ねたのは12月初旬で、小雪が舞っていた事もあり、如何にも秘湯の宿といった趣であった。玄関を入ると南魚沼産コシヒカリの一俵が積まれていて、米処である事が良く判る。建物は正面玄関の有る新館の裏手に太い梁の残る旧館があり、その奥に温泉棟が繋がっていた。
貝掛温泉の特徴は目に良いと言われる湯質で、昭和初期まで目薬の販売もしていたそうである。毎分400リットル湧出する源泉を一軒で使っているだけあって、どの浴槽にもたっぷりの御湯が注がれている。源泉温度の温い御湯は長湯するのに丁度良い。注がれている「ぬる湯」を手ですくい目を洗ったが、とても気持ちが良かった。
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シンプルだけれど美味しい食事
食事はフロントの反対側に設けられた食事処で頂いた。夕食は17時30分、18時、18時30分開始の何れかが選べる。宿に早く着いたこともあり17時30分で手配してもらう。席に着くと直ぐ、炭火で焼かれた岩魚が運ばれ、早速熱々の魚を頂く。五穀米の御粥で腹を整え、岩魚の刺身、ソフトクラブの天婦羅等、次々と運ばれてくる料理を頂いた。特別感のある料理では無いが、どれも味付けが良くとても美味い。また御飯と日本酒に良く合う献立であった。食事の時間前に煮魚の良い匂いがしていたが、これは冬期限定の「のどぐろ」を楽しむコースの料理だった様で、次回機会があれば是非頼んでみることにしよう。
翌日の朝食は、のどぐろの干物、栃尾の油揚、出汁の効いた山芋摺おろし、温泉卵、麩の煮付等、体に優しい感じの美味しい献立で御飯が進んだ。御飯は流石にコメ処だけあって、とても美味しい。シンプルながらも品が良く美味しい料理。そして目を洗える温泉。しかも東京から近く、3時間もあれば行く事が出来る貝掛温泉。再訪したくなる温泉がまた一つ増えた。
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