あづまや旅館
温泉初の世界遺産「つぼ湯」がある湯の峰温泉。熊野詣での「湯垢離場」だったこの湯がある湯の峰温泉は、日本でも最も古い温泉に数えられる歴史のある湯処である。その温泉街の中心に建っている宿が「あづまや旅館」だ。槙の湯舟は歴史を感じる湯殿で、湯の成分も肌に程よく、体の芯から気持良く温まる事が出来た。
宿泊 2020年1月、
泉質
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含硫黄・ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉
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湯量等
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70ℓ/分、92度、自家源泉、源泉かけ流し、かけ流し
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浴槽
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内湯 4
露天 2
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住所 和歌山県田辺市本宮町湯峰122 tel:0735-42-0012
肌に優しい湯と、奇をてらわない郷土料理の夕餉
荷物を置いて早速湯へ向かう。男女別の内風呂は、槙の木で作られた大きな湯殿に、たっぷりと湯が注がれている。高温のために加水されているが、肌に滑らかなぬる湯で長湯が出来る。内風呂には源泉のままの小さな湯殿も用意され、浸っていると如何にも効能がありそうに感じられる湯であった。 家族風呂は少し狭く感じたが、露天風呂は辺りの庭木が良く手入れされ、まるで日本庭園の中で湯浴みをしている様であった。
夕食は部屋へと運んでくれる。一品一品が丁寧に料理されていて、とても美味しく頂くことが出来た。量も程よく、全て平らげてしまった。朝食には温泉粥も出される。温泉水で炊いた御飯と小鉢も程よいバランスで、オーソドックスな温泉宿の料理には、何かホッとさせるものがあった。東京からは遠い温泉ではあるが、またいつの日にか訪ねたい宿であった。
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