山寄①湯巡41、国見温泉 of LittleTrekker

国見温泉　石塚旅館

　秋田駒ヶ岳の南山麓、岩手県側からの登山口の近くにあるのが国見温泉石塚旅館である。雪の多い場所のため、春から秋までの季節営業の湯宿だ。此処の特徴は何といっても、エメラルド色をした濃厚な御湯である。刺激は強く感じないが、じわっと肌に効いてくる感じがして、皮膚の病などは一偏で治ってしまいそうだ。

宿泊　2019年7月

泉質	含む硫黄・ナトリウム・炭酸水素塩泉
湯量等	209ℓ／分、49度、自家源泉、源泉かけ流し、
浴槽	内湯　4 露天　2

住所　岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉　　tel:090-3362-9139

濃い御湯が湧く素朴な湯宿

　国見温泉石塚旅館を初めて訪ねたのは2017年の6月、森吉山から盛岡へ向かう途中で、日帰り入浴で立ち寄った。その時感じた「濃い御湯」にもう一度入りたいと思い、2019年の7月に宿泊で訪ねる事にした。宿は、岩手県側にある秋田駒ヶ岳の登山口脇にあり、山の湯宿の趣がある素朴な宿だ。玄関を入ると昭和の香りがする。何処か懐かしい雰囲気を感じながら部屋に荷物を置き、早速温泉へ向かう。宿の裏手にある混浴露天風呂は、裏の出口からも一階奥にある男女別の小浴場からも行くことが出来る。エメラルド色をした湯に入ると、肌に心地よい刺激があり薬湯に浸かっている様な心持になった。湯舟の底には白い硫黄が溜まっていてて、湯の成分が濃いことを実感する。訪ねた日は午後から天気が良くなり、青空のもと気分の良い湯浴みが出来た。湯舟は、男女別の薬師の湯と男女別の小浴場ずあるが、やはり露天が一番気持ちが良かった。
　宿の夕食は1階にある食堂で供される。特に美味しい料理が並ぶ事は無いが、地元の食材を丁寧に調理した感じがして、体に優しく感じるものであった。オプションで良いので何かもう一品、酒の肴になる美味しいものがあると良いとも思ったが、山の素朴な宿らしい食事と考えれはこれで良いのであろう。また何時か、このエメラルドした御湯に入りに来たいと思った国見温泉である。