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コッツウオールズを歩く
(チッピングカムデン~ブロードウエイ)

 「世界一美しい村」ともいわれるコッツウオールズ地方。その村々を沢山のフットパスが繋いでいる。中でも「コッツウオールド・ウエイ」と呼ばれる、チッピングカムデンからバースまでの160キロ結ぶ道は、「ナショナルトレイル」としても整備された歩き易い道だ。ロンドンからも近く、イギリスの美しい丘陵地帯と田園風景を、のんびり楽しむ事が出来る。
 今回は「コッツウオールド・ウエイ」の起点であるチッピングカムデンから、展望の良い丘を結んで、ブロードウエイの街まで歩いてることにした。

モートンイマーシュ→🚌→チッピングカムデン→👟→ドーバーズヒル→👟(マイルドライブ)→ブロードウエイタワー→👟→ブロードウエイ→🚌→モートンイマーシュ

マップをクリックすると拡大表示することができます。

ゆったりとした 車内

モートンイマーシュへ到着

チッピングカムデン へのバス停

バスが来た。

バスで チッピングカムデンへ

〇 ロンドンより電車でモートンイマーシュヘ

 パディンドン駅より、5時48分発の電車に乗りモートンイマーシュへ出発。この電車、編成が短かったせいか、プラットフォームの先の方に停まっていた。同じプラットフォームの手前には、別の電車が止まっていて少し戸惑ったが、何とか発車前に乗る事が出来た。早朝の近郊電車は7時まで車内放送が無く、停車駅の案内放送は、オックスフォード駅からだった。モートンイマーシュ駅には7時32分に到着する。
 モートンイマーイュは、コッツウオールズ北部の玄関口になっている鉄道駅だ。ここから沢山の路線バスが出ている。今日歩くコッツウオルズウエイの出発点、チッピングカムデンも、ここからストラッドフォードエイボンへ行くバスの途中にある。ここでひとつ注意点。バスの停留所は街のメインストリート沿いで、駅からは徒歩約10分かかる。充分な乗り換え時間が必要だ。バスの時間は9:30で大夫時間があったので、少し街の周辺を散策した。街の中心近くにはコンビニタイプのテスコが、メインストリートを北に少し行った処に、大型の食品スーパーがあった。此処で今日の携帯食を購入する。

マーケットホール

羊の名を残す シープストリート

ティータイム用の ケーキを購入する

コッツウオールドウエイへ

コッツウオールズウエイの道標

〇 チッピングカムデンよりコッツウオールズウエイへ

 モートンインマーシュからバスに乗る事約30分で、チッピングカムデンの街に到着。先ずは観光案内所に立ち寄り、フットパスが書かれているトレッキングマップを入手。 街を歩いていると、出窓の中に美味しそうな御菓子が置いてある店を発見。ティータイム様のフルーツケーキを手に入れた。中はティーハウスになっていて、何人かの御客さんが、御茶を楽しんでいた。
 チッピングカムデンはかつて羊毛産業で栄えた土地で、街の中心には羊を商ったマーケットホールがある。あたりの家はみな、コッツウオールドストーンと言われるハチミツ色の、独特の石で組み上げられていて、それが青い空に良く映える。メインストリートを教会の処で曲がり、街外れから始まるフットパスを歩き始める。この道はコッツウオルズウエイと呼ばれている。イギリスのフットパスを代表するル-トだ。フットパスの道標は、普通は黄色の矢印で示される事が多いが、このコッツウオルズウエイは、矢印に加えてドングリの印が道標に刻印されていた。

真っ直ぐなフットパス

美しい田園風景の中を進む

石造りの キッシングゲート

木の柵の キッシングゲート

ゲートの先には羊が

〇 コッツウオールズウエイ

 コッツウオールズのチッピングカムデンからバースまで、約130キロを結ぶ長距離ウオーキングルート。1998年に国立の協会「ナショナルトレイル」として認定された。主な道標には、コッツウオールズウエイの表記がある。

ドーバーズヒルに到着

ドーバーズヒルの標識

ドーバーズヒル からの眺め

ティータイム

マイルドライブを進む

〇 ドーバーズヒル

 歩き始めて約30分で、今日の最初の目的地ドーバーズヒル(写真)に到着する。ヒル(丘)と言っても広い草原で、その真ん中に小さな標識が立っているだけだ。眼下には草を食んでいる羊、遠くには緑に囲まれたコッツウオルズの村々。 眺めの良い丘で、少し早いけれどティータイムにする。朝、ホテルで作ったミルクテイーを水筒に入れてきた。早速さっき買ったフルーツケーキを出して、熱々のミルクティーと一緒に頂く。ほうを撫でる風が心地よく、何時までも佇んでいたい場所だった。

フットパスで 乗馬と出会う

長い緑の絨毯を歩く

塀を越えると 一面の麦畑

まるで ローマンロード

車道を越える

〇 フットパスと乗馬

 ドーバーズヒルから次の目的地ブロードウエイタワーを目指して歩き始める。北海道の美瑛に少し似た風景の中、フットパスを進んでいく。と、フットパスの向こうから乗馬を楽しむ人が遣って来た。流石はイギリスだ。フットパスの中には、馬での通過が認められているルートも結構沢山ある。矢印の色がブルーで示されていれば馬okで、コッツウオルズウエイにも、所処そんな区間がある様だった。

  道はやがて麦畑の中を進むようになった。ここまでのルートは緩やかに蛇行している処ろが多かったが、この辺りは一直線の道だ。トレッキング最中にすれ違った人に挨拶しながら、「まるでローマンロードの様な道ですね。」と言うと、「君もそう思うだろ。これはローマ人の道だよ。」と同意してくれた。
 イギリス人の作る道は、大抵が緩やかに蛇行している。これに対して古代ローマ人の作った道は、とにかく真直ぐな道が多いそうだ。「すべての道はローマに通じる」という言葉もあるが、軍用道路が目的だったから、最短距離を真直ぐ結ぶ道が多かったのだろう。この道はそんな古いものではないだろうが、とにかく真直ぐな道が暫く続いた。

コッツウオールドウエイの道案内

A44合線を越えたところに 洗面所が建っていた

森林地帯を抜ける

ブロードウエイタワーへの登り

ブロードウエイタワー

〇ブロードウエイタワー 

 ドーバーズヒルから約2時間で、今日の二番目の目的地ブロードウエイ塔に到着。塔は放牧地の中にある、眺めの良い高台に建っていた。ここは裏側から近くまで自動車道路も通じていて、車で来た観光客もいる。塔には管理人がいて、1階に小さな土産物ショップも設置されていた。塔の上に上がると、北部コッツウオルズを一望できる素晴らしい眺めが待っていた。イギリス一美しい村々と呼ばれているコッツウオルズ地方であるが、蜂蜜色をしたブロックを積んだ小さな家が集まる集落と羊の放牧地、畑そして緑。それらが絶妙なバランスで配置されいてる景色は、確かに見飽きない。

 今日の当初の計画ではブロードウエイ塔から南へ下り、スノーヒル、スタントンの街を経由し、ブロードウエイに戻るつもりだった。ただ今日の前半戦は思ったより時間がかかっている事と、急いで点々と街を回るより、「のんびり風景を楽しみながら歩きたい」、という気持ちが強くなった。それに冷たいビールも飲みたい。(この誘惑の方が強い)予定を変更し、ブロードウエイ塔からブードウエイの街に直接下る事にした。

タワーよりの眺め

ブロードウエイの街へ下る

放牧地を横切る

街の手前の キッシングゲート

フットパスの終点

〇 ブロードウエイのパブ

  ブロードウエイの街は、結構賑やかな街で観光客も沢山来ている。通りにはアイスクリーム屋さんも店を出していて(写真)、ストロベリーを購入。美味しいアイスを食べながら街を一巡りする。
 街を歩いていると、メインストリートから教会に曲がる角の処で、御店の前庭にテラス席を置いた、気分の良さそうな店を見つけた。(写真)後でガイドを見て判ったが、この御店はチューダー調の建築様式で建てられた、3つのコテージが合体した、その名もブロードウエイホテルと言うホテルだった。入口左手にあるパブは趣きたっぷりだったが、今日は外のテラス席がいい。ビールとローストチキンのグリル、スモークサーモンを注文した。表のテラス席は通りに面した、眺めの良い特等席だ。
  ビールを飲みながら、地図を広げ、今日歩いてきた道を振り返る。料理は出来あがるとテーブルまで運んでくれた。チキンもサーモンも美味しい。イギリス料理は今一つというのが定説だが、朝食とちょっとしたパブ料理には、見るべきものがあるのではないかと思う。街ゆく人を眺めながら、ゆったりとした時間が流れていった。
 夕方、ブロードウエイ17:37発のバスでモートンイマーシュへ。18:00着。駅への乗換えを急ぎ、モートンイマーシュ18:12発の電車でロンドンへ戻る。パディンドンに着いたのは20:00だった。

蜂蜜色の建物たち

ブロードウエイのパブで一休み

ビールが美味い

ブードウエイ名物の アイスクリーム屋さん

バスでモートンイマーシュへ