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国内最大のチシマザクラ

 チシマザクラは国後島が原産で、明治2年に根室の大工が国後島から持ち帰った。大工がこれを育て、当時は「クナシリザクラ」と呼ばれていたが、木が育った30年後に根室市の清隆寺に寄贈され、以降は「チシマザクラ」と名前を変え、根室周辺に増やされてゆく。その中で野付小学校のチシマザクラは、明治39年頃に小学3年生の子供達が移植したもので、樹齢約100年、高さ6m横幅15mにもなる国内最大のチシマザクラである。
 2025年5月10日に訪ねた時には未だ蕾。その後12日に開花して、14日には満開に。16日には落花が始まり、再訪した5月17日には赤い葉が目立つ様になっていた。道東の桜は花の見頃が短く、良い時期に訪ねるのが難しい事を実感。17日に再訪した時には、偶然に以前学校に勤められていた方の話を聞く事が出来た。近年では毎年樹木医が木を観ているそうで、チシマザクラにしては背が高く、エゾヤマザクラの血も混じっている可能性があるという話を伺った。確かに根室市内のチシマザクラに比べると、花弁の色形がエゾヤマザクラにも似ている気がするが、樹形はチシマザクラそのもの。何れにせよ満開の野付小学校のチシマザクラを、何時か見たいものである。(上の写真は、千島桜で出会った方からトスして頂いたものです。)

2025年5月10日、17日

5月10日の千島桜

5月17日の千島桜

赤い葉が目立ち始めました

種 類
チシマザクラ
樹 齢
100年
場 所
北海道別海町尾岱沼塩見町217番地 野付小学校内