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2017年の山行記録

2017年の山行は、1月4日の仙元山から12月16日の天竺山まで、山行日数46日・51座の山旅となりました。年初はリハビリと足馴らしで三浦半島通いが続き、4月以降は次第に歩く距離を伸ばしましたが本格的な山行は少なく、7月の美瑛富士や8月の苗場、10月の虎毛、11月の黒岳あたりが数少ない歩きがいのある山旅となりました。来年はもう少し本格的な山行わ組み込みたいものです。


美瑛富士よりオプタテシケ方面

天竺山 (奥多摩)

2017年12月16日

武蔵五日市駅12:30→大悲願寺12:50→横沢入登山13:05→天竺山13:30→武蔵五日市駅13:50

 カタクリ会の2017年忘年山行で、武蔵五日市の天竺山を訪ねた。今回は11月の下見の時とは反対周りで、大悲願時から横入沢の湿原に入り東側より天竺山を目指すことにする。今回も天候に恵まれ、冬の住み切った空気の中を気持ち良く歩き始める。
 大悲願寺を御参りしてから石仏の道を辿り、田園の自然風景保全地区である横入沢へ。日陰にある田圃には昼過ぎにもかかわらず、氷が張っていた。風が無いので寒さはあまり感じないが、気温は1桁台なのであろう。此処から冬枯れた登山道に入った。少々頼りない道だったが、木々の間から見える田園風景を楽しみながら、ゆったりとした登り道を歩くのが、何とも気持がよい。登山口から約30分で天竺山の山頂へ到着。東側に視界が開け、あきる野市の市街地を見渡すことが出来た。
 下山路は三内神社の参道を辿り、武蔵五日市駅へ。此処から今日の宿泊場所である秋川渓谷リバティオのコテージへ移動し、カタクリ会の2017年忘年会を開催。一年の山行くの労を労いました。

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天竺山・金毘羅山 (奥多摩)

2017年11月25日

武蔵五日市駅8:25→踏切8:40→天竺山8:50→中央湿地9:20→大悲願寺9:30→武蔵五日市駅9:50→登山口10:15→金毘羅神社10:40~55→金毘羅山11:10→展望台11:20~30→登山口11:55→武蔵五日市駅12:15

 カタクリ会の忘年山行の下見で、武蔵五日市の天竺山と金毘羅山を訪ねる事にした。車で武蔵五日市の駅まで行き、駅前のパーキングに駐車。此処から装備を整え先ずは駅の東にある天竺山を目指す。三内神社の社務所の処で五日市線の踏切を渡り、神社の参道を登っていく。木々の間から武蔵五日市の街並みを見下ろせる様になると程なく、天竺山の山頂に到着した。山頂には小さな社が設けられていて、東側に視界が開けていた。
 山頂からは作業道を辿り横入沢へと下る。かつて住宅建設地として確保された土地が、バブル崩壊後に田園景観保護地となったのが横入沢で、中央湿地には田圃があり、その周囲を低い山が囲んでいる御蔭で、此処だけが別天地の様になっていた。横入沢からは石仏の道を辿り大悲願時へと向かい、武蔵五日市の駅へと戻った。一周1時間20分のトレイルは、なかなか趣があって面白かった。
 次に駅から西側にある金毘羅山を訪ねる事にする。武蔵五日市の市街地を少し西へと歩き、五日市中学の裏手から登山道へと入っていった。天竺山と異なり歩く人も多いのだろう、道は途中まで簡易舗装がされていて、土の道になってからも道幅は広く良く整備された道が続く。登山口よりゆっくり歩いて1時間弱で金毘羅神社に到着した。展望は神社の下にある展望台の方が良く、武蔵五日市の市街地を一望する事が出来る。金毘羅山の最高点は、神社から日の出山へ向かう登山道を10分程歩いた辺りにあったが、登山道脇の踏跡を辿って行く最高地点は杉林の中で展望も効かず面白味は無い。やはり金毘羅神社到着で、山頂到着とする事で良い気がした金毘羅山であった。

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黒岳(高塚山) (九州)

2017年11月11日

男池登山口9:20→ソババッケ10:10~20→風穴11:00~05→分岐11:40→高塚山山頂11:50~12:05→分岐12:15→天狗岩12:30→分岐12:50~13:00→風穴13:25→ソババッケ14:10~20→男池登山口15:00

 黒岳は九重山群の東に位置し、名水と深い森が特徴の山だ。遠望すると山全体が黒ずんで見える事から「黒岳」の名が付いたらしい。この黒岳の最高点「高塚山」に、名水の湧く男池から登ることにした。
 前夜宿泊の壁湯「福元屋」から登山口の男池までは、車で走る事約1時間で到着。標高800mを越える登山口は風が冷たく、防寒機能を持った服装に着替える事にする。11月とは言え天気が良いこの日は結構登山者も多く、駐車場には既に20台位の車が停まっていて、丁度何組かの登山者が出発する処であった。登山口には男池を管理する事務所があり、その先で入山カードを記入して出発した。
 暫くは男池園地の遊歩道を進んでいくが、ケヤキやブナ・コナラ等の樹林帯は紅葉が終りかけで、落ち葉に覆われ遊歩道の場所は解りずらい。所々にある植物名を記した看板を目印にしながら、注意深く進む。平坦だった道も「かくし水」の水場を過ぎた辺りからは傾斜が増し、大きな石を越えながら高度を上げ始めた。この辺りからは樹木につけられた赤テープを辿りながらの歩行となったが、比較的歩き易い道が続いた。歩き始めて約1時間でソババッケの広場に到着、ひと休みする。
 此処から道はセリグチ谷に沿って進んでいくが、岩稜を越えながら進む処もあり、地図上では緩い登りに見えたルートだったが意外と時間がかった。苔に覆われた巨岩を越えながらの登山道は、なかなか趣がある。ソババッケの広場から、約1時間で次の目印である風穴に到着。風穴の分岐からは、いよいよ高塚山への急登だ。落石させない様に注意深く足を運びながら、一気に高度を上げていく。木が葉を落しているおかげで展望が効き、背後の大船山を振り返る度に高度が上がっているのが分かる。風穴から約30分でシャクナゲの群生地を越え、少し傾斜が緩やかになった。そして天狗岩との分岐に着く。先ずは黒岳の最高峰である高塚山を先に登ることにした。
 天狗との分岐からは、比較的歩き易い道になった。樹林帯を抜けると展望が開け、背後には巨岩累々の天狗岩が見える様になる。そして天狗の分岐から約15分の登りで黒岳・高塚山の山頂に到着した。山頂からの展望は灌木に阻まれ今一つの感はあるが、正面にひときは大きく大船山が聳えているのが印象的だ。黒岳の山頂で一休みしてからは「天狗岩の分岐」まで下り、もう一つのピーク天狗岩を目指す。
 天狗岩は近づくほどに巨岩の積み重なった塊である事が見て取れ、ルートも一つ一つの大岩を慎重に越えながらの登りとなった。鎖やホールドの設置が無い天然の岩に、手をかける場所と足場を選びながらの登りを慎重に進む。ホールドが無い分、難易度の少し高いルートだ。分岐から登り返す事15分で、「天狗岩」とペンキで書かれたピークに到着した。天狗岩からは黒岳(高塚山)が真近に眺められ、2つのピークを登り切った充実感を感じることが出来だ頂きであった。

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万年山 (九州)

2017年11月10日

黒猪鹿登山口11:20→おしがおの台12:25→頂上平坦部12:35~13:05→おしがおの台13:20~25→黒猪鹿登山口14:20

 玖珠盆地の南側に、「万年山」と書いて「はねやま」と呼ばれている山がある。柱状節理が見事な山で、山野南面は断崖絶壁となっている山だ。紅葉の美しい季節、この万年山に登ることにした。
 登山ルートは車で8合目まで上がれる北側と、麓の黒猪鹿集落から九州自然歩道を辿る南側の二つのルートがあるが、柱状節理を眺めながら登る南側ルートを取る事にする。黒猪鹿集落の天満社付近までレンタカーで入り、此処から歩き始めた。天気が良く空は快晴。11月にも係らず暖かく風もない、絶好の登山日和だ。道は暫く、九州自然歩道にも指定されている林道を進んでいく。車を止めた集落から約1時間で、「おしがおの台」に到着。ススキの原の向こうに、見事な柱状節理が発達した万年山を望むことができる様になった。作業道と交差する辺りに万年山1.0キロの標識があり、此処からは登山道となった。
 雁払われたススキの中を進む道は、次第にスギ林の中を登る階段状の道となり、樹林帯を抜けるあたりから道が怪しくなる。何とか踏み跡を辿り、草と低木が混じる斜面を登るようになるが、益々道が混沌としてくる。直角に曲がった地点には、帰路見過ごさない様に小枝の柱を地面に建てて慎重に進んでゆくと、やおら展望が開け平坦な草地に出た。200m位先に山頂部と思われる少し高い場所があるが、この辺りからは背の高い笹に覆われ道は全く不鮮明になった。
 踏み跡も分からない笹原を、藪漕ぎしながら進むのは少々危なく感じ、山頂を目の前にして引き返すことにする。来た道をゆっくり戻ると、岩の上に赤テープが落ちている。ホッとしながらそのまま踏み跡を少し下ると、突然道が消えた。一瞬「道迷い」の恐怖も感じたが、時間はまだ早い。場所をずらさないように木の間を行き来する事約15分、漸く登りの時に建てた目印の枝を見つける。ホツとした。ここからは慎重に道を外さない様に、帰路を戻り登山口に戻る事が出来た。
 久しぶりに山頂を踏めないヤマトなった万年山であるが、今日の宿である麓の壁湯温泉「福元屋」に着くと、通された部屋の名が何と「万年」。山頂には立てなかった万年山ではあったが、宿の部屋が「万年」という事も何かの奇遇。また来なさいという事なのだろう。
後で宿の人に聞くと、地元の人は皆、北側の8合目まで来るまで入り、此処から登っているとの事。ミヤマキリシマの花の時期が良いとのことで、今度は花の時期に再度訪ねようと思った万年山であった。

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虎毛山 (秋田)

2017年10月28日

赤倉橋下7:25→登山口標識7:35→赤倉沢渡点8:10→桧林8:35~40→高松山分岐9:25~30→山頂10:10~20→高松山分岐10:50~11:05→桧林11:40~50→赤倉沢渉点12:10→登山口標識12:40→赤倉橋下12:55

 2017年の秋の休日は、どうも天候に恵まれない。10月に季節外れの台風が続けて来た御陰で、紅葉山行の予定が随分流れてしまった。東北の山の紅葉を愛でるなら今週が最後かなと思い、以前から登りたかった虎毛山を目指すことにした。
 東京を1時過ぎに出発した御蔭で、登山口となっている赤倉沢には7時頃に到着する。沢沿いの林道にポットが置かれていたが、仙台から来た登山者の案内で、赤倉橋下辺りまで車で入ることが出来た。表に出ると気温が低く、山の上のほうはガスもかかっている様だ。ウエアを防寒を意識した厚手のものに着替え、早速出発する。
 林道を歩くこと10分少々で登山口を通過、赤倉沢沿いの平坦な道を歩くこと30分程度で沢の徒渡点に到着した。此処からは尾根登りが始まる。結構急な登りなのだが、奇麗な紅葉を追いかけながら登っていたせいか、時間が短く感じられる。途中15分おき程度にベンチと標識が置かれていているのがいい感じだ。桧林の広場で一回小休止したが、1時間少々で高松山から続く稜線の分岐点に到着した。分岐点からは尾根筋を進む事になるが、生憎ガスが稜線を覆い、期待していた展望が無いのが残念だ。
 ゆるやかな稜線を登る事約30分で木道が現れる。そしてまもなく、山頂の避難小屋が霧の中に見えて来た。山頂は小屋の裏手で、その先に湿原地帯が広がっている筈なのだが...、霧に覆われ展望は無い。霧が晴れていれば天上の楽園と、池塘に映る栗駒が見えるという虎毛山の山頂。今度は湿原に花が咲く時期にもう一度再訪してみたいと思った虎毛山であった。

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鹿嵐山 (九州)

2017年10月14日

第一登山口9:35→雌岳10:30~35→雄岳山頂10:50~11:00→地蔵峠11:40→第二登山口11:55→第一登山口12:15

 久住にある黒岳を周回する山旅を計画していたが、天気予報では午後から雨。午前中に登れる山という事で、宇佐にある鹿嵐山に登る事にした。鹿嵐山は耶馬渓の一峰で、中津市と宇佐市の境にある山だ。
 高並川の小野川内にある第一登山口の駐車場に車を止め、此処から周回コースを取ることにした。登山道は川を渡ると、うす暗い杉林の中を登っていく。登る人が少ないのだろう、足場は良く踏まれておらず、赤いテープを頼りにルートを探す場所もあったが、順調に高度を上げ、祠のある雌岳に到着。此処から一旦下り、登り返した処が雄岳山頂だ。山頂からは北側に展望が開け、豊前の海や八面山などを望む事が出来た。
 山頂から一気の下りで地蔵峠に降りるのだが、その途中の景色が素晴らしかった。「地蔵の景」と呼ばれるのだそうだが、地元では万里の長城に例えられる岸壁の連なりが、独特の景観を生み出していた。景色を楽しんでから第二登山口の十田橋へ下り、林道で第一登山口へ戻る。3時間弱の周回登山。小さいながら変化にとんだ山景色を楽しめた鹿嵐山であった。

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無意根山 (北海道)

2017年9月24日

登山口8:10→休息広場9:30~40→分岐10:20~25→山頂10:50~11:00→分岐11:25→休息広場12:05~12:15→登山口13:15

 秋の北海道の山旅の2日目、天候は回復し、今日は青空が望めそうだ。登る山は、当初初日に登ろうと考えていた無意根岳。当初考えていた白川林道奥からのコースではなく、北側からのアプローチで山頂を目指すことにした。登山地図によると往復6時間半の長丁場だ。幸い帰京する飛行機は新千歳19時。11時30分迄に山頂に着かなければ下山する覚悟で、登山口を8時過ぎに歩き始めた。
 登山道は明るい樹林帯の中を、傾斜地と平坦地を繰り返しながら斜面を登っていく。高度を上げるにつれて、葉が色づいた木々が次第に多くなってきた。真っ黄色な葉っぱのトンルネや、オレンジ色と緑色がグラデーションになった紅葉を楽しみながら、どんどん距離を稼ぐ。歩き始めてから1時間を過ぎた頃から、次第に登山道の傾斜が緩くなる処が多くなり、笹原が目立つ様にもなってきた。登山地図では「千尺高地」と記されている辺りかと思うが、目立った標識は無い。歩き始めて1時間20分、 無意根山3.7kmの標識がある「休息広場」に到着する。感覚的には「千尺高地」を過ぎて、長尾山1211mピークの南西部といった感じの場所だ。倒木の太い幹が横になっていて、休むのに丁度よい場所になっていた。
 「休息広場」の辺りから先は、笹原の中、道の真ん中が樋状になっている湿った登山道を進む様になる。笹が刈られている御陰で、特に進みにくい場所は無かった。幅の狭い稜線上の個所を抜けると、程無く無為根小屋の建つ宝来沢側から突き上げてきた登山道との合流点「元山分岐」に到着。紅葉が奇麗な山頂部分が望める様になった。
 此処から無意根山の山頂までは、明るい紅葉の木々をぬっての楽しい登りだ。傾斜が緩くなり山頂付近の平坦な道になると、石の祠が建ち「無為根山最高地点」の標識がある小広場に出るが、三角点のある場所は此処から250m程先である。道の両側がハイ松となり、展望が開けてくると、やおら無意根山の山頂に到着した。青空が広がり始め、吹く風も気持ち良い。この山頂は羊蹄山の展望台でもあるのだが、西側の羊蹄方面は雲に覆われその姿を見る事が出来なかった。東側・北側は青空が広がる処が多く、常緑樹や笹の緑と、真っ赤や黄色の紅葉のコントラストが美しい風景が広がっていた。

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札幌岳 (北海道)

2017年9月23日

登山口9:00→冷水小屋10:15~20→山頂11:20~35→冷水小屋12:40~50→登山口13:50

 9月の北海道の山旅は、2017年初めての紅葉の山旅となった。1日目は当初、車で定山渓国道側より白水川林道の奥迄入り、「無意根岳」を往復する約5時間のコースを予定していたが、林道ゲートが解放されておらず断念。次に定山渓の「神威岳」を目指すも、こちらも豊平川を渡る百松橋が通行止めで断念。そして次に向かったのが「札幌岳」で、こちらは豊平峡の登山口駐車場まではいる事が出来、漸く登山口に立つことが出来た。定山渓のあたりを右往左往した結果、歩き始めたのは9時過ぎと遅い出発になってしまった。
 登山道は良く整備されていて、登山口から暫くは平坦な道がしばらく続く。沢を渡り返しながら、気分の良い自然林の中を歩いていくと、次第に葉の色を変えた木々が目立つようになってきた。今年初めて感じた秋の山だ。登山口から約2時間、冷水小屋に到着した。小屋の管理人が居るのは隔週土曜日らしく、この日の小屋は無人だった。
 冷水小屋から先は、登山道の傾斜が一気にきつくなった。まるでギアチェンジした様な感じで、高度を稼いでいく。紅葉がきれいなにり始めたなと思ったら、雨が降り始めた。天気予報では午後3時頃からは雨となっていたが、まだ午前中。「少し早い降りはじめだな。」と思いつつも先を急ぐ。雨は降ったり止んだりで、その度に傘を出したりしまったりの歩きになった。小屋から約40分ほど登った処で、平坦な場所に到着する。木々の色付きは増し、天気が良ければ紅葉狩りの山旅なのだが、辺りは霧が立ち込め水墨画の様な幽玄の風景。「霧を纏った紅葉」の中を進んでいくと、道は次第に石ころの道となり、辺りの木々の高さが低くなってきたと思った頃、山頂に到着した。辺りは霧が立ち込めていて、山頂での展望を得る事が出来なかったのが残念であったが、今年初めての紅葉に秋を実感する事が出来た札幌岳の山旅である。

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高峰山 (長野)

2017年8月27日

高峰温泉7:50→登山口7:55→粒ヶ平8:15→高峰山8:25~30→粒ヶ平8:45→登山口9:00→高峰温泉9:05

 高峰高原の温泉で湯浴みを楽しんだ翌日、近くの高峰山に登る事にする。7時30分からの朝食を済ませ、ひょいと山頂を往復し、10時のチェックアウト前に温泉で汗を流していこうというもので、「朝飯前」ならぬ「朝飯後」のトレッキングになった。
 登山口は高峰温泉から車坂方面に林道を少し戻った所にあり、ここから明るい尾根を登る事になる。斜度はきつくなく、歩き易い道だ。鷹見る山は花の100名山にも選ばれている山だけに、登山道脇にもたくさんの花が咲いていて目を楽しませてくれた。粒ヶ平で車坂峠からの道と合流してからは、道は緩やかなアップダウンを繰り返すようになる。温泉が目の前にぶらさがっているせいか、自然とペースが早くなった。歩き始めて約40分で山頂に到着。青空であるのだが、丁度同じぐらいの標高にガスがかかり展望が得られなかったのが残念だ。花の山旅に1山を加える事が叶った高峰山であった。

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三方ヶ峰・池の平湿原 (長野)

2017年8月26日

池の平駐車場8:45→雲上の丘9:15~35→見晴岳9:50→三方ヶ峰10:20~50→鏡池11:05~20→分岐11:30~40→池の平駐車場11:50

 8月最後の週末、ランプの宿「高峰温泉」が予約できた。近くの山歩きコースという事で池之平湿原を訪ねる事にする。駐車場へは朝7時に到着するも、結構激しい雨が降っている。昼頃からは晴れてくる予報になっているので、暫く車の中で休んでいると、8時20分ご頃に雨が上がった。やおら山靴に履き替え、歩き始める事にする。
 今日は高峰温泉泊まりなので時間がたっぷりある。それに時間がたつほど天気が良くなりそうだったので、のんびり休みながらのトレッキングにした。本日の最高標高地点「雲上の丘」に着いた頃には霧も晴れ、眼下に池之平湿原が望める様になる。見晴岳からは上田方面の眺めが広がり、三方ヶ峰に着く頃には青空も広がり始めた。
 三方ヶ峰からは湿原を抜けて登山口へ戻るのだが、その途中にある「鏡池」の眺めが今日の白眉だ。水面に青空と緑の山が写った様は、何時まで眺めていても見飽きない景色だった。

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笹倉山 (宮城)

2017年8月20日

登山口9:50→尾根道出合10:10→山頂10:30~35→尾根道出合10:55→登山口11:10

 前日の東鳥海山下山後は、鳴子温泉で汗を流して宿泊。今回の山旅2日目は禿山の予定であったが、今日も空模様がすぐれない。展望の山である禿山はまたの機会に譲り、今回は帰る途中にある笹倉山に登る事にした。仙台市街地の北に、絵本に出てくるような饅頭のような形をした七つの山(通称・七つ森)がある。各山頂を一日で廻る「七薬師掛け」が盛んだった時期もあるが、何時の頃からか七つの山の薬師如来が合祀され笹倉山に祀られる様になった。この信仰の山に御門杉口から登る事にした。
 締縄を潜り、暫くは立派な杉林の中を登っていく。自然林が混じるようになると手すりの設けられた姥坂の九折があり、これを登りきると尾根上のT字路に出る。此処から左手の稜線を辿っていくと、鎖で保護された亀の子石が現れた。道は再び急坂となり、坂を15分ほど登ると展望台分岐に到着。ここから山頂まではすぐであった。山頂からの展望は無く、展望台からもまっしろな霧しか見えない天気が残念ではあったが、霧に包まれた登山道をのんびりと歩き、幽玄の山林を楽しむ事が出来た笹倉山であった。

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東鳥海山 (秋田)

2017年8月19日

二の鳥居8:00→福田神社9:00→東鳥海神社9:20→山頂9:30→東鳥海神社9:40~45→福田神社9:55→二の鳥居10:40

 宮城から秋田に至る山塊にある虎毛山に登る計画を立てていたが、天気予報が良くない。東北道を走りながら5時の天気予報を確認して、傘を差しても登れそうな東鳥海山に、登る山を変更することにした。東鳥海山は山形秋田県境にある鳥海山、神室山とともに三姉妹の山で、標高が一番低い東鳥海山が「姉鳥海」と呼ばれ、何故か一番の姉の位置づけになっている。麓の田畑集落から林檎畑の中を抜け、二の鳥居まで車で入りここから歩き始めることにした。
 下草の生い茂った林道が登山道となっていたが、道が九折となる頃には傾斜も増し、草深い山道となった。歩き始めて約50分、小さな祠に到着。ここからは傾斜も緩くなり、程なく福田神社跡に着く。此処からは所々土に埋もれた石段を辿っていくと、幅広い山門の向こうに奥宮社殿が現れた。山頂標識は本宮から10分程の処にある。麓の集落を一望できる場所を探し一息つく。深い緑に包まれながら土地に根ざした山を感じた東鳥海山であった。

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大白森山 (秋田)

2017年8月14日

鶴の湯登山口8:00→乳頭温泉分岐9:15→小白森山9:35~45→大白森山10:20~30→小白森山11:05~15→展望台11:45~55→鶴の湯登山口12:35

 鶴の湯温泉に宿泊した翌日、前夜から降っていた雨も6時頃までには降り止んだ事から、大白森山へ登る事にした。登山口は鶴の湯温泉の入口脇にあり、ここに泊まって余程天気が悪くなければ、登らない手はない。登山口から5分程で蟹湯への道と別れ、程なく林道へ。林道から大白森への登山口は少し先につけ変わっていた。再び登山道に入り少し歩くと、笹が濃く登山道を草が覆っている場所に出た。道を外さぬよう慎重に進んだが、斜度が増すにつれてはっきりとした道となりホットした。九折の下に水場があり冷水を期待したが、今回は枯れていた。
 乳頭温泉への分岐を過ぎると平坦な道が多くなり、歩き始めて1時間半程度で小白森の湿原に到着。木道が整備されており、小休止にはちょうど良い場所だ。小白森の湿地は乾燥化が進み湿原というより小湿地帯といった趣であった。小白森からは一旦鞍部に下り、ブナ林の急坂を登りきると突然視界が開ける。大白森山の山頂湿原への到着だ。雲が低く展望が余りないのが残念だが、広大な山頂湿原は別天地の趣があり、実に気分の良い場所であった。

 鶴の湯登山口                        展望台   小白森山頂          大白森山頂

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八塩山 (秋田)

2017年8月13日

鳥居の沢登山口8:25→分岐8:35→山頂9:10→神社9:13→東屋9:15~20→分岐9:40→鳥居の沢登山口9:50

 2017年の盆休み、特に東北地方は天気が安定しない。今回の山行くでは初日に大白森に登る予定であったが、雨雲のかかっていない南秋田の山に転進し、先ずは出羽山地の八塩山に登る事にした。
 歩き始めると最初は杉林だった林相が、程なく見事なブナ林となる。自然林の中を気分よく歩いていくと10分ほどで分岐に到着、今回は距離の短い尾根コースを取ることにした。木の根に足を滑らせないように注意しながら一気に高度を稼ぐ。やがて山頂部にかかっていた雲の中に入り、霧の中を進むようになった頃、東屋に到着。ここから山頂へは数分、神社までも5分程度の距離だ。季節のせいかアブが煩く、山頂部での休憩もそこそこに下山を開始。天候は次第に良くなり、木々の間から景色が見渡せる様になると、緑の林相がとても美しい麓の眺めが、目に飛び込んできた。「故郷の風景の中に馴染む故郷の山」そんな八塩山であった。

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苗場山 (越後)

2017年8月5日

登山口6:20→下の芝7:30~40→中の芝8:10~20→神楽ヶ峰8:55→雷清水9:05~15→苗場山頂10:05~40→神楽ヶ峰11:50→中の芝12:20~30→下の芝13:00~10→登山口14:00

 9月のカタクリ山行の下見で、久し振りに苗場山を訪ねる事にした。前回苗場山に登ったのは未だ100名山を目指していた頃で、98年6月であった。19年ぶりの苗場山、足がどれだけ衰えているのかを見る良い目安にもなりそうだ。
 登山口には順調に6時前に到着。軽食を採りながら装備を固めて歩き始める。道が本格的な登山道になるのは和田小屋を過ぎ、神楽スキー場のゲレンデを横断したあたりからだ。歩き始めて1時間余り、木のスノコとベンチが置かれた「下の芝」に到着。一服するのに丁度よい場所だ。ここから「中の芝」「上の芝」と、程よい間隔で休息適地が現れるのは、ありがたかった。上の芝からひと登りすると、小松原湿原からの登山道と合流。緩やかになった道を少し進めば神楽ヶ峰の山頂だ。
 神楽ヶ峰からは一旦鞍部に下る。途中の雷清水の水は美味であった。そしてこの辺りから高山植物の花畑の中を歩くようになる。花を追いかけているうちに、再び登山道は斜度を増す。痩せ尾根状の部分もあるが、危険を感じる程ではない。急坂にいい加減嫌気がさす頃、視界が突然開け、広大な山頂湿原が目に飛び込んできた。正に別天地。この日の山頂部はガスがかかり展望の利かない天気であったのが残念だが、何時までものんびりとしたい山頂風景を再び見れたことは大きな喜びであった。
 さて、問題のコースタイム。前回は7時15分に歩き始め下山は14時30分、今回は6時20分に歩き始めて下山は14時。休息時間はあまり変わっていない様であったので、歩行時間が30分程余計にかかった計算になる。6時間少々の行程で30分差。まあ19年経っている事を考えれば、まずまずかな....。

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刈羽黒姫山 (越後)

2017年7月23日

登山口10:20→鴨川神社11:10→山頂11:15~:25→鴨川神社11:30→登山口11:55

 蒲生山から下山し、桧枝岐の温泉に泊まり汗を流した翌日は雨。傘を差しても登れる山という事で、奥只見湖からシルバーラインを下り新潟へ出て、刈羽黒姫山に登る事にした。
 小出辺りでは一旦上がった雨であったが、登山口の黒姫キャンプ場に着く頃には「しとしと雨」になっている。最初から上下の雨具を身に着け、傘をさしての登山となった。刈羽黒姫山は、米山、八石山と供に刈羽三山に数えられる信仰の山で、地元では良く登られる山なのてあろう。登山道は広く歩き易く、登山道脇には石仏も置かれていた。登山口から上は自然林が続きもブナ林が美しい。雨の中のブナ林、もやに煙る里山風景、絵になる。風もないので寒くもない。豊かな森の湿気を感じながら、のんびり歩く事1時間弱で山頂に到着した。山頂には小さな小屋も置かれ、雨をしのぐことが出来たのが有難かった。天気が良いに越したことはないが、「雨また楽し」を実感した刈羽黒姫山であった。

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蒲生岳 (会津)

2017年7月22日

登山口駐車場7:35→分岐7:45→夫婦松8:10→水平鎖場8:30→山頂8:45~50→水平鎖場下9:20~40→夫婦松10:00→登山口駐車場10:40

 桧枝岐の「三つ岩山」に登る計画でいたが、天気が今一つ。午後には雨も降りだしそうだ。行程の短い蒲生山に登る山を変更して、一路只見へ向かった。標高は低いものの独立峰で独特のシュルエットから「会津のマッターホルン」と呼ばれる蒲生岳。分県別の山ガイドによれば、体力・難易度ともに☆一つ。楽な山かと思って歩き始めるのだが、これが結構歯ごたえのある山であった。
 国道脇にある駐車場に車を停め、廃線状態の只見線を渡ると直ぐ先が登山口だ。登山道に入ると程無く分岐点に出た。ガイドによると北ルートは垂直の壁があり、南ルートが安全とあったので、南面ルートを取ることにする。樹林帯はすぐ終わり、岩稜斜面を歩くようになった。日が遮られず暑い。予報では只見地方は37度近くまで上がるとあったが、風も無くじりじりとした日差しは、厳しいものがある。夫婦松までは危険なところは無いが、その先でまるで剱岳の「蟹の横這い」のミニチュア版の様な斜面に遭遇した。これは気を引き締めねばと思い、ストックを仕舞い慎重に鎖場を通過する。此処からも頼りない急登が続き、漸く山頂へ。暑さに体が参った事もあるが、短いとはいえ少々厳しい斜面のある蒲生山。危険度の☆は2つの山ではないかなと思うのだが、どうだろうか。

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桂月岳 (北海道)

2017年7月16日

黒岳七合目7:50→黒岳8:55~9:05→黒岳石室9:35→桂月山頂9:45~50→黒岳石室10:05→黒岳10:30→黒岳七合目登山口11:15

 北海道山行の3日目、ライオン岩のある武華岳に登ろうと思い、層雲峡から石北峠を越え林道に入ったが、突然通行止めの標識に遭遇した。先で林道が崩落しているという。徒歩で高ま気が出来るのではと思い、登山装備で歩いていくと、果たして林道は川に大きくえぐられ崩落していた。高巻きも試みたが足場が悪い。下りたら登り返すのが一苦労だ。それに今日は昼前には雨になりそうで無理は禁物。転進することにした。
 層雲峡からロープウエイとリフトで黒岳七合目まで入り黒岳登山口に到着。ここから歩くのは3度目だ。1度目はトムラウシヘの縦走、2度目は北鎮岳往復だった。今日は雨まで3時間と睨み、手近な桂月山を目指すことにする。黒岳への登路、今年は雪が多かった様で、残雪に覆われた場所が何か所もあった。黒岳から石室へ下り、ここから饅頭の様な桂月山へ。この山は縦走路から外れている為、人も少なく静かな山だ。天気が良ければ御鉢平の良い展望台となる場所でのんびりとしたい場所だ。ただこの日は遠雷が聞こえ始めた事もあり、早々に下山する事になった桂月山であった。

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美瑛富士 (北海道)

2017年7月15日

吹上温泉登山口4:50→雲ノ平分岐5:45~55→ポンピ沢7:00~10→美瑛岳分岐7:50~8:00→美瑛富士分岐8:45~50→美瑛富士山頂9:15~50→美瑛富士分岐10:15→美瑛岳分岐11:00~15→ポンピ沢12:00~10→雲ノ平分岐13:10→吹上温泉登山口14:15

 今回の北海道山行の主目的が「美瑛富士」だ。いくつか登山ルートがあるが、登山口にキャンプ場と温泉がある吹上温泉からのコースを取り登る事にした。
 5時前に吹上温泉を出発すると、ほぼ同じ時間帯に何組かのパーテイーが出発していた。途中で会話すると、十勝岳を目指す人や美瑛岳・十勝岳を周回する人等で、何れも出発基地としての環境が望岳台より良い吹上温泉からのルートを取ったとの事であった。吹上温泉から望岳台ルート合流点まで、地図上ではトラバース道のように見えたが、結構アップダウンがありタフなルートだった。望岳台からの道に合流すると、今度は一転してガレた登りとなる。十勝岳への道と美瑛方面への三つが分かれる雲ノ平分岐で一休み。このあたりから下界を見ると大、富良野から美瑛、旭川へと続く広大な平地が目に飛び込んできた。北海道の広さを感じる光景だ。


 美瑛岳と美瑛富士が並んで見えて来る様になると、登山道は所々で雪渓を横断するようになる。以前より随分と暑く感じるようになった8月の北海道の山。雪渓で頭に巻くタオルを冷して頭にかぶると、とても気持がよい。今回の長丁場のコース、雪渓のおかげで随分と助かった。幾つかの雪渓を横断し坂を下るとポンピ沢の出会いだ。結構な水量があるが、石伝いに簡単に渡る事が出来た。
 ポンピ沢からの登り返し。これが今日のコースで一番きつく感じられる場所だ。坂を昇り切った所にある美瑛岳への道との分岐点が、良い雪渓の沢筋だった。以前美瑛岳に登った時も、大休止した場所だ。軽食を口にしながら飲んだ冷たいジュースが美味しい。美瑛岳への分岐から先は、大きなアップダウンの無い水平道がしばらく続き、ハイマツ帯を越えると、いよいよ美瑛富士直下の分岐点。ここからひと登りで美瑛富士山頂に到着した。この日は展望にも恵まれ、正面にはオプタテシケへと連なる稜線が美しく、振り返れば眼前に美瑛岳が聳えている。気持ちの良い山頂での一時は、至福の時間であった。

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三段山 (北海道)

2017年7月14日

吹上温泉登山口10:35→三段山山頂12:25~12:55→吹上温泉登山口14:30

 朝一番の飛行機で一路旭川飛び、レンタカーで十勝岳の登山基地である吹上温泉まで入る。天気は快晴、少し暑いがそこは北海道。本洲の山に比べ湿気がないのが気持ち良い。早速装備を固めて歩くことにする。
 笹原を抜け樹林帯の中を高度を上げて行くと汗が吹き出してきた。北海道の山は湿気が少ないのは良いのだが、暑い。「北海道の7月はこんなに暑かったかなあ...」と思いながら木陰で一休み。水が美味しい。沢筋がやがて雪渓になると、風が涼しくなる。樹林帯を抜ける辺りからは、チングルマなどの高山植物が登山道に彩りを添え、花を追いかけているうちに、いつの間にか高度を稼いでいるといった具合だ。歩き始めて2時間弱、三段山の山頂に到着した。ここから先、大砲岩まで踏み後らしきものが付いているが、今は通行止めになっていた。十勝岳、カミホロカメトク山、美瑛山などの巨人に囲まれ、北海道の山に来たことを実感した三段山の山頂だった。

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森吉山/森吉神社往復 (秋田)

2017年6月17日

ゴンドラ山頂駅10:35→石森分岐10:50~11:00→森吉神社11:15~11:40→石森分岐11:55→ゴンドラ山頂駅12:25

 鶴の湯温泉に泊まった翌日は、ゴンドラを使って森吉山の森吉神社に登る事にする。以前森吉山の山頂には登っていたが、森吉神社と冠岩へは立ち寄らずに下山していたので、今回の目的地は森吉神社にした。
 ゴンドラ山頂駅から稜線分岐点の石森までは、程よい登りで展望も優れた良い道だ。そして今回は、シラネアオイの花が登山道の両側を彩っていた。花を追いかけているうちに、いつの間にか距離を稼いでいる、そんな道だった。今年は雪が多かったらしく、この時期でも沢山の残雪が残っているが、踏み後はしっかりついていて問題は無い。分岐点からは木道を歩き、森吉神社へ。神社の裏手には、巨大な冠岩が鎮座していた。天気が良ければ巨岩の裏手からの展望が素晴らしいはずなのだが、今日は生憎の曇り空。今度は展望の良い時を見計らって再訪したい森吉山であった。

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秋田駒ケ岳/浄土平往復 (秋田)

2017年6月16日

八合目小屋11:00→浄土平小屋11:50~12:00→八合目小屋12:45

「鶴の湯山の宿」に、秘湯の会の招待で部屋が取れた。高山植物も咲き始めた良い時期という事で秋田駒を目指すことにした。次の週からは林道駒ケ岳線がマイカー規制となる事からも、車で八合目まで上がれる良いタイミングだったのだが天候がすぐれない。八合目まで付いたものの、小雨が降りガスは晴れる気配がない。それでも雨が小康状態になった時を見計らって、浄土平まで登ってくる事にした。
 雨具を身に着け傘を指しての歩きだったが、風が弱いおかげで歩行には問題がない。人のいない静かな登山道を歩くのもまたいいものだ。「雨また良し」の感じで、のんびりと歩いた秋田駒ケ岳であった。次回は晴れの時に来たいなあ。

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鈴ヶ岳 (上州)

2017年6月10日

新坂平登山口9:45→鍬柄山10:25~35山頂11:15~12:20→鍬柄山12:55~13:05→登山口13:40

カタクリ会の定期山行で、赤城の鈴ヶ岳に登ることになった。赤城山一帯では、黒檜岳と地蔵岳には登っており、残る主要なピークは鈴鹿岳だけである。またレンゲ躑躅の良い時期の赤城は初めてだ。
 新坂平の駐車場に集合の後、姥子山を経由する登山道を歩いてゆく。樹林帯は明るく、所々に咲いている躑躅がまた目を楽しませてくれる。鍬柄山から一旦鞍部に下り登り返すのだが、この登り返しの岩稜帯がやや注意を要する他は、概ね歩き易い道であった。山頂ではカタクリ会恒例の焼肉パーティーを開催。明るい山景色と躑躅の花を堪能した鈴ヶ岳であった。

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駒ケ岳 (上越)

2017年6月4日

山峡峠登山口駐車場9:05→ハシゴ上テラス9:50~10:00→ブナの泉10:45→山頂11:10→雪庇出会11:20~25→ブナの泉11:35→ハシゴ上テラス12:20~30→三峡峠登山口13:15

 笹倉温泉に泊まったよく翌日は天候が少し回復、予定通り駒ケ岳を目指すことにした。糸魚川の駒ケ岳は、遠目にはテーブルマウンテンの様な形をした山で、所々に岩壁があり登山道も登山地図では破線になっている山だ。温泉より三峡峠まで入り、ここから歩き始めることにする。
 峠から15分程林道を歩くと登山口が現れ、荒れ気味の沢筋を詰めていくと、少し長めのハシゴが現れた。安定性が今一つで少し怖さを感じるが、一歩一歩慎重に登る。ハシゴの上部から急斜面へのとりつきの部分、とりわけ雨後で足場が悪く、この日一番怖い場所であった。足元を確認しながら急な斜面を一登りすると、シラネアオイノ咲くテラス状の場所に出る。休むにはうってつけの場所だ。ここから再び急登をこなし、静かなブナ林を進んでいくと、雪庇上の尾根筋に出る。あとは緩やかな雪の尾根を一登りで山頂だ。山頂部は薄い雲がかかり、残念ながら展望は今一つであったが、変化に富む登山ルートを楽しむ事が出来た駒ケ岳であった。

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高標山 (信州)

2017年6月3日

カヤノ平キャンプ場8:50→登山口9:05→高標山山頂10:00~15→登山口10:50→カヤノ平キャンプ場11:05

 日本海側の「鉾ヶ岳」に登る予定だったのだが、日本海側の天気が良くない。早朝の予報を確認すると長野県までは日が差すようだ。なるべくなら展望の良い山に登りたいという事で、長野北部の高標山に登る事にした。
 登山口となっている「カヤノ平キャンプ場」は、以前カタクリ会でキャンプをしたこともある、気分の良い高原キャンプ場だ。この脇から林道を少し歩いたところが登山口。唐松林と笹の中に設けられた登山道を歩いていくと、所々で残雪が現れてくるが、迷うような処はなかった。歩き始めて1時間余り、展望の良い山頂に到着。正面に妙高の頚城山塊、背後に志賀高原の山々と、申し分のない展望に大満足。天気の良い山に変更してよかった。

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九千部岳 (福岡)

2017年5月21日

グリーンピア駐車場10:45→林道出合11:50→山頂11:55~12:20→林道出合12:25→グリーンピア駐車場13:20

 小浜温泉に泊まった翌日、福岡南部の九千部山に登る事にする。登山口となっているグリーンピア中川、最初は手前のキャンプ場と間違え、次は登山道へ向かうアプローチを間違えた。正しくは駐車場入り口手前にある標識に従い、舗装道路を少し下ったところが登山口だ。ここから沢沿いの登山道が始まった。
 道は明るい樹林帯の中を進む、急登個所の無い登りやすい道だ。木陰を抜ける風が気持ち良い。歩き始めて約1時間、林道に出ると山頂は間もなくだ。山頂部は木が狩りはらわれていて広場になっている。その真ん中に展望台があり、登ると近くに背振山、遠くは久住や雲仙の山並も、ぐるりと見渡すことが出来た。気分の良い山頂を楽しむ事が出来た九千部岳であった。

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天山 (佐賀)

2017年5月20日

九合目駐車場登山12:10→あめ山分岐12:20→天山山頂12:30~45→あめ山分岐13:00→九合目駐車場登山口13:10

 福岡空港でレンタカーを借りて一路佐賀へ。当初は七曲峠から展望の良い尾根筋を歩く予定にしていたが、途中で手間取り近くに着いた時にはすでに昼近く、予定を変更して南側の9合目登山口まで車で入り、ここから山頂を目指すことにした。
 天山は佐賀平野の北を東西に走る山脈の西のピークで、展望の良い山だ。登山口から少し歩くと「あめ山」分岐が現れ、ここからひと登りで開放的な天山の山頂に着く。山頂一帯は広大な草原になっていて、実に開放的である。眺めも素晴らしく眼下には有明海、遠く阿蘇方面の山並も望む事が出来た。明るい山「天山」、今度は稜線をのんびり歩いてみたいな。

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笙ヶ岳 (岐阜)

2017年4月30日

養老の滝駐車場8:15→林道終点9:20~30→大根登山口分岐9:50→山頂10:25~30→大根登山口分岐10:50→林道終点11:25→養老の滝駐車場0:00

 養老温泉で泊まった翌日、養老の滝まで車で上がり、此処から笙ヶ岳を目指すことにした。今日は天候も安定していて、絶好の登山日和になりそうだ。
 養老の滝駐車場に車を止め、此処から約一時間の林道歩きだ。山桜が丁度見頃で、単調な林道歩きも飽きる事が無かった。牧場跡の林道終点からは登山道が始まる。途中枯葉で道が埋まりルートが判りずらい処もあるが、地形を頼りにすれば迷うことはないだろう。ただ曲者は標識で、大根登山道入り口方面との分岐を示す標識の柱の部分に、小さく笙ヶ岳の表示が付いているのだが、これが判りずらい。何度か辺りを往復してしまった。
 件の分岐を除けば道はしっかりしていて、歩き始めて正味2時間で山頂に到着した。雑木に囲まれた山頂からの展望は今一つであるが、芽吹き始めた木々に包まれた明るい山頂は気分が良い場所で、途中に出会った花も含め、春を全身で感じる事が出来た笙ヶ岳であった。

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赤坂山 (滋賀)

2017年4月29日

マキノ高原駐車場8:05→ぶなの木平東屋8:55~9:00→稜線分岐9:50→赤坂山山頂10:00~15→稜線分岐10:25→ぶなの木平東屋11:00~05→登山口11:35

 春の花の山を目指そうという事で、滋賀県北部にあり「花の百名山」にも選ばれている赤坂山に登る事にした。登山口となっているマキノ高原から草原を抜け階段にとりつく。取り付きのルートが、持参したガイドとはつけ変わっていた様で、トラバースとている自然遊歩道を大回りして正しい登山道に復帰した。下山時に確認したら、ひとつ手前の尾根筋にとりついてしまった様で、正しい道には登山口の標識が立っていた。
 ルート場には花の山に相応しく、ショウジョウバカマ、カタクリ等の花が次々と現れる。稜線に上がる九折の辺りでは、イワウチワの仲間トクワカソウが丁度見頃だった。高島トレイルと合流する稜線分岐の先では、オオバキスミレノ花にも出会うことができた。稜線から山頂部は展望も素晴らしく、北に若狭湾、南には琵琶湖を望む事が出来る、展望と花を楽しむ事が出来た赤坂山であった。

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柄杓山 (栃木)

2017年4月15日

桐生女子校前バス停11:10→日枝神社登山口11:35→柄杓山頂12:15~13:20→日枝神社登山口13:50→桐生女子校前バス停14:15

 カタクリ会の第205回山行は、桐生にある柄杓山、桜の山である。桐生駅からバスで登山道近くまで行くと、果たして山頂部分がピンク色に染まった、まるでチョコレート菓子のポポロンの様な山が現れた。登る前から期待が高まる。
 登山口となっている日枝神社から暫くは、自然林の潅木の中を登て行く。歩き始めて20分すると、斜面が突然桜の林となった。下草が狩られ所々には躑躅が花をつけ、頭上には桜の花、何とも春らしい光景だ。満開の桜の花の下を登る贅沢。時折吹く風に桜の花が舞い、その中を登っていく、何か登るのがもったいない様な斜面だった。歩き始めて約1時間で山頂に到着。この日も山頂焼肉パーティーを開催。桜を愛でながら春を満喫した柄杓山であった。

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額井山 (奈良)

2017年4月9日

十八神社登山口10:45→林道出合11:00→額井山山頂11:30~35→林道出合12:00→登山口12:10

 青山高原の温泉に泊まった翌日、奈良の額井山に登ることにした。「大和富士」の相性も持ち、古くは雨乞いの山にもなっていたらしい。麓には山部赤人の墓といわれる石塔もあり、歴史を感じさせてくれる山だ。
 この日は天気も今一つであったことから、南斜面の額井村にある十八神社の脇から登る事にした。少し荒れた感じの雑木林の中を登山道は登っていく。何度か分岐をやり過ごし、1時間弱で山頂に到着。標識の裏手には、雨乞いの為の可愛らしい祠が祀られていた。天気が今一つで展望がないのが残念だが、何か歴史を感じさせる「大和富士」額井山。富士山らしい山姿、どの方向から見たものか判らないが、天気の良い日に一度見てみたいと思った額井山である。

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音羽山 (奈良)

2017年4月8日

登山口駐車場11:10→音羽観音寺11:30→音羽山山頂12:10~15→展望台12:30~40→音羽観音寺12:50→登山口駐車場13:05

 京都からレンタカーで奈良に入り、麓の駐車場に着いた頃には小雨が降り始めた。迷ったが予報はそんなに悪くなかった事から、雨具は付けずに傘をさして歩き始めた。舗装された道を20分程登ると音羽観音寺に到着。山林の中の静かな寺だ。此処からは登山道。霧のかかかる杉林の中は、何か厳かなものを感じる。歩き始めて約1時間、林の中の静かな山頂に到着した。
 万葉集に詠まれた倉橋山は、この音羽山を含む音羽三山周辺をさすそうであるが、何か歴史の幽玄を感じる音羽山であった。

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大丸山 (三浦半島)

2017年4月2日

逗子駅7:50→久木大池公園8:20→朝夷奈切通10:00→鎌倉霊園入口10:25→大丸山11:40~12:20
→金沢自然公園12:45→六国峠入口13:50→金沢文庫駅14:05

 逗子から横浜市にかけての尾根筋には緑のベルトが繋がっている。通して歩くガイドは無いが、何か面白いトレイルになりそうで、今年1月から通っている三浦トレッキングの仕上げに歩いてみることにした。
 何時ものように出発は逗子駅。駅の蕎麦屋で、かき揚げ蕎麦で腹を満たして出発する。山の根の隧道を抜け、地図上では久木から始まる道を探したが入口が判らず、久木池公園から登山道に入った。道は米軍の池子住宅地の塀際を北上、途中から尾根を下り熊野神社へ。朝夷奈切通しの東側に出る。ここから切通しを抜け川沿いを進むと、バス道路に上がる抜け道が見つかった。抜け道を上がってすぐのところが鎌倉霊園だ。
 霊園の下にある稲荷神社から踏み後を辿ったら、途中で霊園に出てしまった。しょうがなく霊園の中を北上。果たして地図通り霊園の北西の角から、登山道が続いている。少し上るとT字路に出た。左に折れると大平山だが、今日はコースを右に取る。尾根ずたいのみちを辿っていくと、横浜市の最高点である大丸山に到着だ。時間も昼近くなっていたので、ここで昼食を採りながら一休み。午後のコースを検討する。
 大丸山からは円海山を抜けて港南台の駅に出るルートもあるが、もうひとつ、釜利谷のジャンクションを抜けて金澤文庫の方へ抜ける道もあり、こちらの方が距離も長く楽しめそうだった。ジャンクション周辺の迂回路は判りにくかったが何とか高速を横断し、能見台方面にコースを取る。緩やかなアップダウンを繰り返しながら、住宅地の裏を抜け金沢文庫近くの登山口に降り立った。
 今日のルートはガイドではまだ見たことがないが、なかなか面白い。前半後半に分ければカタクリ山行のコースとしても利用出来そうだ。地図を片手にルートを探しながらの近郊トレッキングも楽しいものだと、新たな発見があった一日だった。

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冠着山 (信州)

2017年3月19日

一本松峠9:50→林道分岐点10:05→登山口10:40→冠着山山頂11:00~10→登山口11:25→林道分岐点11:55→一本松峠12:10

 中の湯温泉に泊まった翌日、高速の麻績インターから聖湖まで国道を上がり、林道を一本末峠まで車で入った。聖高原は別荘地でもあり、一本松峠までは除雪がされている様で、スタットレス車であれば此処までは問題なく入れる。ただこの先は林道に深い雪が積もり、雪の林道を登山口へと約1時間歩くこととなった。
 登山口からは明るい斜面で、北斜面であっても雪は膝高までで、そう深くはなかった。ただ余り登る人のいない山なのか、踏み後は無い。地形から慎重に登山道のある場所を読み取りながら進んでいく。登山道に入ってから山頂までは、残雪を踏み固めながらではあったが約20分で到着した。もやがかかり展望が今一つではあったが、歩き始めてから戻るまで誰一人とも会わない、静かな雪の山を楽しんだ冠着山であった。

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尖山 (富山)

2017年3月18日

横江集落9:55→林道終点登山口10:15→尖山山頂10:45~55→林道終点登山口11:30→横江集落11:45

 三月の連休を利用して、残雪の山を歩くことにする。選んだのは富山の尖山。雪の多い地方にありながら、年間を通じて登る事が出来て展望の良い山である。
 富山館山公園線から横江集落に入り、車を停めて林道を歩き始めたが、林道の雪は大分溶けていて林道終点までは20分程で着いた。此処から沢沿いに残雪の踏み後を辿りながら山に入っていく。暫く歩くと道は日当たりの良い場所に出て、登山道には僅かに残雪が残っている程度だ。山頂直下の階段を上ると、360度視界の開けた山頂に到着。正面には剣から毛勝に至る北アルプスの峰々が聳え、振り返れば富山平野の向こうに日本海を望む事が出来る、実に気分の良い山頂だ。春の訪れを待つ、残雪の峰々の展望を楽しんだ尖山であった。

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弓立山 (奥武蔵)

2017年3月11日

明覚駅9:40→本田橋10:15→八幡神社登山口10:50→弓立山山頂11:25~12:50→八幡神社登山口13:25→明覚駅14:00

 カタクリ会の第204回山行は奥武蔵の弓立山。八高線の妙覚駅から、里山風景を楽しみながら都幾川沿いに設けられた遊歩道をのんびり歩く。風は冷たいものの、雲一つ無い青空が気持ち良く、気分は上々。おしゃべりをしながらのトレッキングもまた良いものだ。駅から1時間少々で到着した登山口からは、雑木林の中を一登りで山頂に着いた。辺りに高い山がないせいか、標高426mながら展望は良い。関東平野の広がりを感じながら山頂では水炊きパーティーを開催。暖かいおでんと味噌汁で体を温めた弓立山である。

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二子山 (三浦半島)

2017年2月26日

川久保バス停8:05→登山口8:15→阿部倉山8:30→二子山9:10~15→横浜横須賀道路歩道橋10:15→田浦梅の里10:40~11:20→田浦駅11:45

 今日は再び三浦半島、今回は二子山山系の北側尾根を歩くことにした。逗子駅からバスで川久保まで入り歩き始める。採取のピーク阿部倉山への登山口は、住宅の裏手のコンクリート塀の脇にあった。ただ標識は無く、地図と市判断が頼りだ。標識がない割には良く歩かれている道で、阿部倉山には15分程度で着く。此処から二子山へは藪々した道になるが、狩払いは行われている様で足元はしっかりしている。何度かのアップダウンで二子山へ到着した。
 二子山からは再び尾根筋を東へと進み、田浦梅の里へ下る。梅が丁度見頃で、ここの東屋で恒例のボルシチを温め、パインとワインで昼食。梅のそこはかとない香りで締めくくったトレッキングとなった。

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烏帽子山・野呂山 (広島)

2017年2月19日

林道分岐7:20→鳴滝林道終点7:40→烏帽子岩山頂8:00~8:15→鳴滝林道終点8:30→林道分岐8:45
野呂ロータリー9:40→赤テープ9:55→野呂山10:00→赤テープ10:05→野呂ロータリー10:20 

 広島で宿泊した翌日、瀬戸内海を眼下に望める天応烏帽子岳に登る事にする。直下の墓場広場から直登するルートもあるが、今回は中国自然歩道を利用した、穏やかなルートをとる事にした。林道分岐から鳴滝登山口までは舗装道路で20分程、此処から登山道が始まる。道は良く整備され歩き易い。山頂が見え始めてくると、クライミングのフィールドにもなっている烏帽子岩の南岩稜が見え始めた。そして程無く山頂へ到着。天気も良く、呉から広島へと続く瀬戸内海の眺めが気持よい。風もなく穏やかな瀬戸内海の朝。遠く船の汽笛も聞こえ、豊かな気分になった烏帽子山であった。
 烏帽子山から下山してもう一山、野呂山を目指した。野呂高原のロータリーに車を停め、作業道路を山頂方向へ。山頂は電波塔が立っているのだが、正式な登山道は無かった。ただ三角点を目指す人が付けたのだろう、作業道から三角点への入口には赤テープが付けられている。此処から踏跡を辿り山頂へ。山頂といっても電波塔の金網に、山名を印した小さなプレートが括り付けられているだけだ。ただこれも紛れもない山の山頂。「一山登った」という事にしよう。

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畠山・茅塚 (三浦半島)

2017年2月12日

不動橋バス停8:10→畠山8:35~40→茅塚9:35~40→観音塚10:50→仙元山11:30~12:20→風早橋バス停12:40

 今回は二子山山系の南側尾根筋を歩く事にした。逗子からバスで不動橋に入り、此処から登山道へ入る。畠山へは20分程の登りだった。畠山の山頂は東に視界が開け、横須賀港にはアメリカのロナルドレーガンが停泊しているのが見えた。此処から再び尾根筋を乳頭山へと北上、合流点を西へ折れ、南尾根筋へと入る。次のピーク茅塚は、稜線から少し南に外れた小ピークで、山頂部がカヤトになっていて見晴らしがよい場所だった。
 二子山山系の尾根筋は比較的よく整備され、Ⅾ印の標識がこまめに立っていて、現在位置確認がし易いようになっている。ただ道は結構アップダウンノ連続デ、意外と時間がかかった。途中の大櫻Ⅾ14で一休み。春には見事な花をつける事だろう。今日の目的地は先週と同じ仙元山。ここは相模湾の展望も良く、昼休みには格好の場所だ。今日もボルシチとワインで昼食を採り、トレッキングを締めくくった。

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仙元山 (三浦半島) カタクリ会山行

2017年2月4日

逗子駅9:15→逗子海岸9:30~35→長柄桜山古墳10:10~20→川久保橋11:00→最高点11:30~50→仙元山12:25~14:25→風早橋バス停14:55

 2017年のカタクリ会新年山行は、三浦の仙元山。今年1月に下見に行った山だ。天気も良く、参加者22名と大所帯だ。先ずは逗子海岸で記念撮影。登山口の芦花公園で態勢を整え先ずは長柄桜山古墳へ。里山の山頂部にあって、感覚的に前方公円墳だとわかる古墳の脇を歩くのは何か感動ものだ。此処から長久保橋へは一気の下り。標高差100m近くにもなるのではないだろうか。再び登り返して189mの最高点を通過し、仙元山へ至る。今回の山案内には「仙元山118m」とあるものの、海抜0mから100mの高台に上がり再び数mに下り、再度200mの山に登るというアップダウンの多いタフなコース。やはり結構疲れた。
 ただそんな疲れを癒してくれるのが盛大な山頂パーティー。焼肉、おでん、味噌汁、燻製、等々をつまみに、約2時間の盛大な新年会となった。参加者の皆さん、御疲れ様でした。

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雲辺寺山 (徳島)

2017年1月22日

雲辺寺山頂駅8:10→雲辺寺山8:15→雲辺寺8:20→雲辺寺山頂駅8:30

 徳島2日目の天気は雨模様で、雲辺寺山の麓に着いた時には霙が降っていた。霙交じりの冷たい風が吹いていることもあり、今回はロープウエイで山頂部を往復することにした。
 山頂駅を出ると寒さが増す。香川県と徳島県の境を示した参詣道を歩いていくと、頭上に大きな弘法大師の像が現れた。雲辺寺山の山頂の様だ。山頂標識を確かめてから、雲辺寺の本堂へ。さすがにこの季節は参拝する人もいない。ロープウエイも参拝者ではなく、近くのスキー場へ人を運ぶために動いている様であった。静かな雪のふりつむ寺は絵になるのだが、とにかく寒い。今回は早々に下山することにした。

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峰山・弁天山・眉山 (徳島)

2017年1月21日

森林公園駐車場10:00→中津峰10:20→森林公園駐車場10:35
蜂須賀碑12:20→登山口12:30→眉山三角点12:40→登山口12:50→蜂須賀碑13:00 

 徳島空港でレンタカーを借り、先ずは展望の良い中津峰山を目指す。空港から登山口となっている森林公園駐場までは1時間弱で到着する。薄っすらと雪の付いた登山道を辿り中津峰へ。展望は素晴らしかったが風が冷たく、早々に下山した。
 徳島の山の二山目は「弁天山(標高6.1m)」だ。自然の山で国土地理院の地形図に記載されている山で一番低い山、それが弁天山だ。駐車場から赤い鳥居を潜り、階段を上ること数秒で山頂到着だ。周囲の水田は、昔は海でここは小島だったのであろう。山頂には、海の神様である「市杵島姫命(イツクシマヒメノミコト)」が祀られていた。
 徳島市の山といえば眉山、市内からロープウエーも係り、山頂標識下まで車でも上がれる。但しここに三角点は無い様で、眉山の三角点を地図で探すと、ここから西側へ2キロ程行った尾根筋にある様であった。そこで近くにある蜂須賀碑の周辺に車を停め、ここから三角点を目指すことにした。広場から尾根沿いの明るい登山道を進む事約10分。三角点標識に到着。今回はここへの到着をもって眉山登頂とする事にしよう。

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乳頭山 210m (三浦半島)

2017年1月14日

川久保バス停8:15→大山林道終点9:15~20→六杷峠9:50~55→乳頭山10:20~25→馬頭観音10:50→沼問小学校登山11:30→東逗子駅12:00

 家からアクセスの良い逗子周辺の山は、足のリハビリを兼ねて歩くのには丁度よく、再度訪ねる事にする。今回は逗子よりバスで川久保まで入り、ここから沢筋を詰めて乳頭山のピークを目指し、ここから東逗子駅に北上するルートを取ることにした。
 逗子の近くというと住宅街の裏山のイメージだが、今回のルートは結構山深さを感じるルートだったった。大川林道の終点から先の沢筋に沿った登山道は踏み跡も薄く、植物の濃い中を進んでいく。両手で草をかき分けながら、悪い足場に苦戦しながら漸く尾根筋の六杷峠に上がるのだが、「これが三浦の山?」と思う様な、まるで丹沢の奥を歩いている様な雰囲気が続いた。峠からは尾根筋を辿り乳頭山へ。ここから北上し東逗子駅に向かったが、二子山から乳首山のエリアは道が複雑で、乳首山頂直下の標識に、道迷い防止の地図が入ったボックスが設置されていた。1枚貰ったが6種類の標識の位置が細かく記され、とても役に立った。この地図を頼りに、今度は違うルートを歩いてみよう。

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烏場山 267m (房総半島)

2017年1月9日

上三原集落10:15→五十蔵登山10:30→駒返し11:05→山頂11:30~12:00→駒返し12:20→春日登山口12:25→上三原集落12:50

 松の内に干支の山に登ろうという事で、酉年の今年は千葉の烏場山に行くことにした。本来の登山口である太平洋側の和田浦に着くと、雨は降っていないものの南からの海風が強い。強風を避け、北側斜面からの登山ルートをとり山頂を目指すことにした。
 烏場山の北西に位置する上三原の集落に車を停め、此処から林道を歩き始めると、15分程で烏場山登山口の標識が現れた。田圃の脇を抜け、滑りやすい斜面を稜線へ上がり、サジキ塚まで登ると、本来歩こうとしていた花嫁街道の稜線が見える様になった。ここから細かなアップダウンを繰り返し、駒返しで花嫁街道と合流、しっかりとした登山道になると程なく山頂に到着した。風の冷たい一日であったが、持参した「おでん」を温め暖を取り、干支の山を登れた満足感に浸った烏場山であった。

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源氏山 93m (三浦半島)

2017年1月7日

北鎌倉駅7:25→浄智寺7:35→源氏山8:10→大仏坂トンネル上8:25→鎌倉大仏8:50

 2017年の2山目は鎌倉の源氏山。昨年の9月に安達太良山で油断から足首を骨折、全治3ヶ月と言われ、昨年の12月から少しづつ山道を歩き始めたが未だ不安が残る。今年の初めは先ず足のリハビリと言うことで、暫くは簡単なトレッキングルートで足馴らし。今回も歩き易い三浦周辺のルートを歩くことにした。
 北鎌倉の駅から車道を10分ほど歩き浄智寺へ、ここからトレッキングルートが始まる。1月の朝は空気が冷たく、ピリッとした感じの中をゆっくりと歩く。源氏が挙兵時に白旗を掲げたという源氏山へは直ぐの距離だ。住宅地の裏側にもかかわらず、鎌倉周辺の尾根筋には結構深手緑が残っていて、気持ち良く歩ける。源氏山から尾根を辿り大仏坂トンネルから下界へ降りた。今日の終着点は鎌倉大仏。歴史を感じながら、のんびりとした朝の散歩を楽しんだ源氏山であった。

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仙元山 118m (三浦半島)

2017年1月4日

逗子駅7:30→逗子海岸7:45→長柄桜山古墳8:20→川久保橋9:20→仙元山10:00/10:15→風早橋バス停10:30

 今年の歩き初めは三浦半島の仙元山。家から副都心線で横浜へ出て、1回の乗り換えで行ける鎌倉・逗子方面は足の便が良い。逗子駅から一旦海岸へ出て浜辺を歩き、蘆花記念公園から、長柄桜山古墳へ。前方後円噴である事が良く判る遺跡の脇を抜け、一端逗子新道まで降り、再び仙元山尾根に登り返す。今日の行程、最高点でも海抜189mの低山コースながら、結構アップダウンがある変化にとんだコースだ。
 最高点から尾根筋を何度か上り下りして到着するのが、今日の目的地仙元山。山頂からは西側に展望が開け、相模湾の向こうに富士山を望む事が出来る好展望の地で、登り初めに相応しい山となった。今回は2月のカタクリ会山行の下見であったが、御蔭でお気に入りの山を一つ増やすことが出来た。

 逗子海岸    芦花公園      長柄桜山古墳     本日の最高点 仙元山への道  仙元山山頂・相模と富士山   下山路

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