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空に手を延ばす様に枝を張る山桜の巨樹

 源義経所縁の長谷寺の奥に立つ、山桜の巨樹。周囲の竹林が伐採され、日当りの良い斜面に立っていて、辺りに植えられた桜の奥にある。空に向かって手を伸ばしている様に枝が伸び、沢山の花を付けていた。背景の竹林や青空とのコントラストが美しい。市指定の天然記念物。 
 宮城県石巻市の山間に建つ長谷寺の、守り神の様に咲いていたのが「長谷寺の山桜」です。2024年4月に訪ねました。長谷寺は源義経を弔う寺で、寺奥の斜面に江戸彼岸の巨樹が立っていました。桜の周囲は竹林で、今は周囲の竹が刈り払らわれていますが、以前は竹林の中で咲いていたと思われます。まるで手を上に伸ばすような樹形は、竹と競争して成長した名残なのでしょう。精一杯伸ばした枝の上部で咲く桜。この桜の生立ちを想像すると、胸が熱くなってきました。

2024年4月14日

種 類
山桜
樹 齢
300年
場 所
宮城県石巻市桃生町大田中下