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白山神社の傍らに立つ桜

 白山神社の入口に立ち、「白山神社の枝垂れ桜」と呼ばれていたが、東北では白山信仰に「おしら様」を重ね合せる事が多く、この地区でも白山神社を「おしら様」と呼んできたことから、桜も「おしら様の枝垂れ桜」と呼ばれている。半球形状の樹冠が美しく、神社の正面より南面から畑越しに見た時が立派に見え、田園風景の中に溶け込んでいる。市指定の天然記念物。
 「おしら様の桜」を訪ねたのは、2024年の4月。巨樹の一本桜が少ない秋田県にあっては、代表的な一本桜になっています。この時の旅の主目的は、角館の桜と10キロ続く八郎潟の桜並木を見て、自噴する新鮮な湯の湧く男鹿温泉に泊まる事でした。折角秋田まで足を伸ばすのだから一本桜も寄ろうと初日に訪ねたのですが、残念ながら曇天。2日目に東京へ戻る途中に再訪。漸く青空の下、陽の光を受けた桜を見ることが出来ました。長閑な田園風景の中、水路の水車や白山神社のお堂に並ぶ姿が絵になりました。

2024年4月21日

種 類
枝垂れ桜
樹 齢
200年
場 所
秋田県湯沢市横堀赤塚