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美しい御姫様が祈りを込めて植えた一本桜

 花の花弁が20~30枚ある、珍しい山桜の変種。名前の由来は、藤原の鎌足の曾孫「中将姫」が、旅の疲れから病に寝込んだ時、願成寺の「本尊十一面観音」に祈願したところ全快し、中将姫がその喜びの意を込め植えた桜と伝わっている。桜は境内の真ん中にあり、白い花を満開に咲かせた姿が美しい。国の天然記念物。
 24年4月に下呂の「苗代桜」を訪ね、次に訪問したのが「中将姫請願桜」です。この桜は岐阜市郊外の関インター近くにある願成寺境内にあり、訪ねた時には丁度見頃を迎えていました。寺では氏子の方々が、桜祭りを開催する準備をしていて、屋台や電灯の設置が進められています。山門を潜ってすぐの所にある中将姫請願桜。樹高は高くありませんが、ボリューム感のある桜です。山桜の変種ですが、木に近づいてみると確かに花弁の数が多い。ガイドには20~30枚の花弁とありましたが、20枚は越えていそうです。八重桜の様なボリューム感がありながら、スッキリしている中将姫請願桜。一度目にしたら忘れられない桜です。

2024年4月6日撮影

種 類
山桜の変種
樹 齢
1300年
場 所
岐阜県岐阜市大洞1-21-4願成寺