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伊勢参宮道沿いにあるオオシマ桜の巨樹

 伊勢神宮までの旧街道沿いの、「天岩戸伝説」が残る地にある大島桜の巨木が、「岩戸桜」とも呼ばれる「家建ての茶屋跡の大島桜」である。寛政年間の伊勢参宮ガイドブック「伊勢参宮名所図会」にも「家建の茶屋」と共に、この桜の木が記載されている。「純白の花」が「緑の若葉」を伴って咲く特徴があり、横に大きく枝を広げた姿が見事である。市の天然記念物。
 「岩戸桜」を訪ねたのは、24年4月初旬。岐阜の「苗代桜」と「中将姫請願桜」を見た後、伊勢まで足を伸ばして訪ねました。正式名称は「家建の茶屋跡のオオシマザクラ」で、江戸時代の伊勢ガイドにも記載がある桜で、国道から名水の湧く「恵利原の水穴(天の岩戸)」へ行く途中にある事から、岩戸桜とも呼ばれています。オオシマザクラにしては珍しい巨木なのですが、目立った看板も無く訪ねた時には誰も見に来ていませんでした。白い花が満開なのですが、若葉が育ち純白と緑色が混在した姿は、他では見られないものでした。ただ桜といえば薄紅色のイメージが強い今日、白緑の独特の色合いが、人気が今一つの原因なのかもしれません。

2024年4月6日撮影

種 類
オオシマ桜
樹 齢
350年
場 所
三重県志摩市磯部町恵利原