田園風景の中に聳え立つ、広島県下一の大桜。集落に入ると、遠くからでも畑の中に１本立つ桜の姿がすぐ判る。近くには、二世木も育てられていた。県指定の天然記念物。
　広島県内陸部の庄原近辺は一本桜の巨木が点在するエリアで、以前から一度訪れたい場所でした。標高が高い内陸部の為、西日本にありながら桜の開花が遅く、４月中旬に桜旅を計画したのですが、2023年は桜の開花が異常に早く、多くの木が花を散らしていました。そんな中、落花寸前で間に合ったのが「千鳥千別の桜」です。樹高27mの広島県下最大の山桜とありましたが、高さだけでなくボリューム感も豊かで、花の咲いている容積では全国でもトップクラスではないでしょうか。しかも樹勢が旺盛で、添木の助けを借りずに枝を支えています。広島の庄原地区は一本桜の巨樹の多いエリアですが、そのマザーツリーに出会えた気がしました。