仙桜とも呼ばれる大桜
兵庫県北部の養父にある江戸彼岸の老大木。樹齢は1000年を超えるとされ、かつて出石藩の藩主もこの桜を愛でていたと伝わる。古くから「仙桜」と呼ばれていた。昭和40年頃から樹勢が衰え、一時は枯木のような姿になったが、回復の為のあらゆる努力がなされ、今では樹勢が大部回復してきた。枝の保護の為、ジャングルジムの様な鉄枠で支えられている。国の天然記念物。
樽見の大櫻を訪ねたのは2024年4月。姫路からレンタカーで養父まで走り、舗装された林道から小雨の降る中、傘をさして訪ねました。駐車場から登山道の様な道を約10分登ると、視界が開け小桜の植っている斜面に出ます。斜面の上の方に、ジャングルジムの様な鉄本の枠が現れ、樽見の大桜はその鉄のジャングルジムの中に鎮座していました。樹勢が著しく衰えた時、樹齢1000年を越える大櫻を支える為に作られた鉄格子に支えられる姿は痛々しくも感じましたが、一見したところ木は沢山花を咲かせていて、樹勢は随分回復している様にも感じました。大櫻の周辺は、低木が刈払われ日当りの良い斜面になっていて、そこには大櫻の実生から育てられた子桜が沢山植わっています。木は根で会話するとも言われますが、子桜に囲まれた大櫻は、意外と気持ちよく花を咲かせているのかもしれません。
2024年4月9日
種 類
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江戸彼岸桜
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樹 齢
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1000年
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場 所
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兵庫県養父市大屋町樽見
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