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 2024年の桜旅は、3月の熊野桜で始まりました。熊野桜は2018年に新種の桜として認められた、日本で最も新しい種の桜です。東北に多い大山桜の様な枝ぶりで、濃い色の花が可憐に咲いていました。今年は例年になく桜の開花が遅かったのですが、4月に入ると暖かな日が続き、4月中旬には経年より早く桜前線が北上。大慌で桜旅の計画を練り直し、何とか沢山の桜と出会うことが出来ました。


2024年3月20日・21日 熊野(三重)

 2024年の桜旅は、三重県の熊野桜ではじまりました。最初に訪ねたのが、小森ダム湖畔に咲く「妙光桜」です。満開の桜は枝ぶりが良く見栄えも良いのですが、小雨交じりで青空が無いのが残念でした。次に訪ねたのが、早咲きの熊野桜の中でも特に花が早い「静流桜」。こちらは半分以上の花を散しています。そして午後に訪ねたのが「園通庵桜」です。古木で苔生した幹が歴史を感じさせ、大木ではありませんが見飽きない桜でした。
 翌日は天気も回復、空は青空です。味わい深い「園通庵桜」を再訪問してから、「赤木桜」と「長尾美春桜」を訪ねます。「赤木桜」は散り始めでしたが、「長尾美春桜」は満開のベストタイミング。紀伊半島随一とも言われる熊野桜の巨木を、心行くまで楽しむ事が出来ました。

妙光桜

静流桜

古木の熊野桜、園通庵桜。

赤木桜。

紀伊半島随一の熊野桜「長尾美春桜」

2024年3月30日・31日 九州の桜旅

 九州北部の桜旅に出かけました。今年の桜の開花は例年になく遅くタイミングが心配でしたが、半分の桜は丁度見頃で、良い桜旅となりました。
 最初に訪ねたのが「一行心の桜」。九州を代表する一本桜なのですが、台風の影響を受け、樹勢が衰えていたのが残念です。次に放牧地の中の一本桜「観音桜」を訪ねます。こちらは牧場主の方が良く手入れしていて、阿蘇の山並みをバックに満開の桜が映えていました。その後はみやまに移動、天保古山の桜を訪ねます。大きな一本桜が2本あるのですが、1本目は落花盛んで、もう一本は2分咲きといった処でした。初日はこの後、東背振に移動、「宝珠院の枝垂桜」と「東尾古墳の桜」を訪ねました。
 2日目は平戸に向かい「慈願桜」を訪ねます。小雨の降る中でしたが、巨大な一本桜と対面。花は五分咲きでしたが、樹勢も盛んで、いまやこの桜が九州一の大桜かもしれません。その後、嬉野の「納戸の百年桜」と、武雄の「馬場の一本桜」を訪ねましたが、何れも満開の見頃。残念なのは青空が無い事でしたが、素晴らしい桜に出会うことが出来ました。

一心行の大桜

観音桜

慈願桜

納戸の百年桜

馬場の一本桜

2024年4月6日 岐阜・三重の桜旅

 山の会の山行で、豊橋の石巻山を訪ねる道すがら、東海地方の桜を訪ねました。最初に訪ねたのが、下呂の「苗代桜」です。青空の元、桜が手前にある田んぼに映り込む姿が素晴らしいのですが、この日はあいにくの曇天。青空が欲しかった「苗代桜」です。次に訪ねたのが、美濃関の「中将姫請願桜」です。藤原鎌足の曾孫の娘だった中将姫に因んだ桜で、国指定の天然記念物にも指定されています。ヤマザクラの変種で、花弁が20枚以上もありました。この日最後に訪ねたのが、伊勢の「岩戸桜」。オオシマザクラの巨木で、芽吹き始めた若葉と白色の花がとても綺麗でした。

苗代桜

中将姫誓願桜

中将姫誓願桜

岩戸桜

岩戸桜

2024年4月9日 兵庫の桜旅

 以前から一度訪ねてみたかった一度「樽見の大櫻」を、漸く眼にすることが出来ました。樹齢1000年を超えるエドヒガンの巨樹で、一時樹勢が衰えましたが、回復させるあらゆる措置が取られ、樹勢が回復してきています。辺りの斜面には、大櫻の子桜が植えられ、満開の大桜を中心に桜の園が広がっていました。その後、「西方寺の枝垂れ桜」と「泰雲寺の枝垂れ桜」を訪ねましたが、何れも折からの雨で殆どの花を落としていたのが残念です。時に「泰雲寺の枝垂れ桜」は、西日本一の枝垂れ桜とも言われる見事な桜で、満開の時に再訪したい桜でした。そして最後に寄ったのが、生野高原の「駒鷲桜」。未だ硬い蕾でしたが、根元で石を抱え込んだ姿は、風格を感じるものでした。

樽見の大桜

樽見の大桜

西方寺の枝垂れ桜

泰雲寺の枝垂れ桜

駒鷲桜

2024年4月13日 都留城山の桜

 カタクリ会の第236回定期山行で、山梨県にある「都留アルプス」と「城山」を訪ねました。「都留アルプス」をミニ縦走してから登ったのが、山頂部に桜のある「城山」です。山を登るにつれて登山道は桜の下を進む様になり、山頂は「桜の園」。春を楽しむには最高の頂なのです。しかも空いている。城山の山頂で、桜と富士を愛でながら、カタクリ会恒例の焼肉パーティーを楽しんだ城山でした。

2024年4月14日 宮城の桜旅

 折からの暖かさで桜前線が一気に北上中。東北の桜が見頃という事で、宮城の桜を訪ねる事にしました。最初に訪ねたのが登米にある「南沢の種まき桜」。枝振りは見事でしたが、花はまだ蕾でした。次に訪ねたのが「長谷寺の山桜」です。寺の裏手の斜面に何本も桜が植えられ、その奥に彼岸桜の巨木が立っていました。上に手を伸ばす様に枝を張る樹勢のよい満開の桜は、見事の一言です。その後は形の良い「小塩の枝垂れ桜」、御堂の裏に立つ「長泉寺の種蒔桜」、八幡様を守る様に2本が対になった「鳥谷ヶ崎八幡神社の桜」を巡ります。そして最後に訪ねたのが「妙頓寺の枝垂れ桜」と「鍛冶屋の江戸彼岸」です。2本供に妙頓寺という寺にあり、支えもなく自立している事が樹勢の良さを物語っています。今日は宮城の桜を巡りましたが、何処も花を見に来ている人と出会いませんでした。宮城にある立派な桜の銘木達、もっと知られても良いなと思った桜旅でした。

長谷寺の山桜

小塩の枝垂れ桜

鳥谷八幡神社の桜

鍛冶屋の江戸彼岸

妙頓寺の枝垂れ桜

2024年4月17日 東信の桜旅

 天気の良い一日、長野の桜を巡る事にしました。最初に訪ねたのが「宇木の江戸彼岸」です。道路脇に建つ彼岸桜の巨樹で、花は満開で見頃です。ただ天候の回復が遅れ、霧雨の降る生憎の天気。青空が無かったのが残念でした。その後は高山村に移動して、「坪井の枝垂れ桜」、「小塩の枝垂れ桜」、「和美の桜」、「延命地蔵の桜」、「弁天さんの枝垂れ桜」、を、さらな長野市西部に移動して「素桜神社の神代桜」、「巡礼桜」と一本桜を巡ります。最後に策に移動して「古町の枝垂れ桜」、「関所破りの桜」を訪ねて、今回の長野桜旅を締め括りました。

宇木の江戸彼岸

坪井の枝垂れ桜

小塩の枝垂れ桜

和美の桜

延命地蔵の桜

弁天さんの枝垂れ桜

素桜神社の神代桜

巡礼桜

古町の枝垂れ桜

関所破りの桜

2024年4月20日・21日 秋田の桜旅

 2024年の桜も終盤に入りました。東北の桜の開花状況を見ていると「角館の枝垂れ桜が満開」とあります。角館は2015年に訪ねましたが、花は終わり新緑の枝垂れ桜でした。「何とか満開の枝垂れ桜を見たい。」と角館を訪ねたのですが、今回も数日遅かった様で、桜の花は僅かに残っているだけ。桜のタイミングの難しさを、改めて感じました。その後、湯沢の「おしら様の桜」、「八郎潟の桜並木」を見てから、男鹿温泉「雄山閣」へ逗留。翌日は、「日本一低い山・大潟富士」を訪ねてから、能代の「多宝院の枝垂れ桜」を訪ねます。桜は七分咲きでした。青空が出てきたので、昨日に続き「おしら様の桜」を再訪し、金山の「田屋の一本桜」に立寄ってから、帰京の途につきました。

角館・武家屋敷街の枝垂れ桜

大潟村の桜並木

おしら様の枝垂れ桜

多宝院の枝垂れ桜

田屋の一本桜