2023年の桜旅は、1月の伊豆に始まりました。大室山の麓にある「さくらの里」の寒桜と、早咲きの桜として知られる熱海桜です。何れも事前に予定していたものではありませんでしたが、初桜を楽しむ事が出来ました。1月の桜は沖縄の寒肥桜だけだと思っていたので驚きでした。今年は桜の開花が早く、桜前線があっという間に北上します。あとどれだけ桜を観れるかなあ。...
2023年1月21日 大室山さくらの里、22日 熱海桜 (伊豆)
2023年の桜は、伊豆の大室山で見た桜に始まりました。大室山の麓にある桜の里には、秋に咲く十月桜に始まり、早咲きの寒桜、河津桜、春に咲く染井吉野、枝垂桜、そして5月まで花が咲く豆桜と、沢山の種類の桜が植えられていました。訪ねた時には丁度寒桜が見頃で、今年初めての花見が出来ました。湯ヶ島温泉で湯浴みをした翌日、帰路に訪ねたのが熱海梅園近くの熱海桜。ことらも丁度見頃で、満開の桜を楽しむ事が出来ました。
2023年2月18日 河津桜 (伊豆)
川津桜が見頃になっているという事で、伊豆の長九朗山に登る前に河津を訪ねました。町では川津桜まつりが開催されていて、臨時駐車場が沢山設けられていましたが、開場は殆どが8時30分から。到着したのが7時半と早かった事から、未だ車も少なめです。市役所前に車を停め、先ずは河津桜の原木を訪ねました。その後は来宮橋近くに移動して、河津川沿いの桜を見る事が出来ました。
2023年3月11日 帯桜・浜岡公園の河津桜 (静岡)
静岡の早咲き桜を訪ねました。最初に訪ねたのが、島田市の帯桜。島田市役所の前江にある桜で、丁度視聴者の建替で、アクリル版越しの鑑賞でしたが丁度満開で、一つ一つの花が大きい独特の桜景色を楽しむ事が出来ました。説明は、アタミザクラに近い変異種だとありました。
次に訪ねたのが、浜岡公園の河津桜並木。例年ならば満開の桜並木の時期なのですが今年は花が早く、多くの木が花を落としていたのが残念です。その後「小笠原山公園」にも立ち寄りましたが、此処でも多くの桜が満開になっていました。今年の桜は、例年より随分早い様です。
2023年3月19日 奥山田の枝垂桜・三河の桜 (愛知)
漸く、豊田市にある「奥山田の桜」を訪ねる事が出来ました。岡崎市のホームページを見ていると既に七分咲きとの事で、急遽あいつの桜を訪ねる事にしました。例年多くの花見客が訪れる人気の桜という事で、桜には5時頃に到着。陽が登り明るくなるのを待ちます。花は七分咲きといった処でしたが、1300年前に持統天皇が手植えしたといわれる大木の桜は実に見事。雨上がりの翌日で、例年より早く咲いてた為でしょう。8時頃になっても混雑はありませんでした。
次に訪ねたのが、同じ豊田市にある慈願寺の枝垂れ桜。丁度満開になった処で、色濃い花が青空によく映えていました。三番目の桜は豊橋市の野依八幡の桜。こちらは樹勢が衰え昨年治療が施されたとの事で、かつての優美な姿を取り戻すのに何年かかかりそうでした。最後に立ち寄ったのが、新城市の今水桜。この桜は昨年4月初めに訪ねた時は葉桜だった木で、この辺りで一番最初に咲く桜です。この日のも既に、花吹雪が始まりかけていました。
2023年3月21日 氏邦桜・みつこ桜 (埼玉)
早朝に秩父の清雲寺の枝垂れ桜を訪ねます。天然記念物の樹齢600年の古木の樹勢は衰えていましたが、本堂近くの樹齢250念の六地蔵桜は見事な花をつけていました。その後秩父市内の「慈眼寺の江戸彼岸」、長瀞の「大手の桜」と「岩田桜」に立ち寄ってから、寄居の「氏邦桜」を訪ねます。訪ねるのは2度目でしたが、早咲きの江戸彼岸桜の巨木は見応えがありました。「日枝神社の枝垂桜」を経由して、この日最後に訪ねたのが、所沢の「みつこ桜」。住宅地の脇にある畑の空き地に立つ一本桜で、周囲の木が伐採され広い草地に大きく枝を広げる姿が印象的でした。
2023年3月26日 京都の桜 (京都)
趣のある樹が多い京都の桜を訪ねました。最初に訪ねたのが東寺の「不二桜」。五重塔を背景にした「絵になる桜」でした。次に訪ねたのが丸山公園の「祇園枝垂桜」。この桜は二回目ですが、京都の桜の象徴の様な桜で、小雨にもかかわらず大勢の花見客が来ていました。丸山公園の「いもぼう」で昼食を頂いてから向かったのが、山科にある「毘沙門堂の枝垂れ桜」です。小ぶりの枝垂れ桜ですが、枝ぶりが良く見飽きない姿が印象的でした。この日の最後は「三方院の枝垂桜」。三法院は桜の名所としても有名な醍醐寺の中にあります。見飽きるほどの桜の中にあって、「三法院の枝垂桜」は、ひときは大きく存在感のある樹でした。小雨交じりの曇天だったのが残念な京都の桜。次回は青空の日に訪ねたいものです。
2023年3月30日 北陸の桜 (富山)
以前から訪ねたかった北陸の桜を、漸く訪ねる事が出来ました。最初に訪ねたのが「向野のエドヒガン」。彼岸桜の変異種で、まるで八重桜の様に花弁が多く、紅色が濃く桜の花が青空に良く映えていました。次ら訪ねたのが福光美術館入口にある「福寿桜」で、満開までもう少しという処でした。その後は氷見へと移動し、「余川古寺の桜」と「駒つなぎの桜」を訪ねます。「駒つなぎの桜」は真ん中にあった太い主幹が無くなっているにも関わらず大きな桜で、主幹があった時は真の巨樹だった事が偲ばれます。この日最後の桜は、黒部の「明日の大桜」。よく見ると真直ぐな枝が無く、細かく折れ曲がった枝が豪雪の厳しさを物語っている様でした。この日は午後まで青空が続き、充実した桜巡りが出来ました。
2023年4月1日 駿河の桜 (静岡)
昨年の3月末に訪ねたものの硬い蕾だった「刈宿の下馬桜」が満開真近との事で、駿河の桜を巡る事にしました。「刈宿の下馬桜」は、主幹が失われたにも関わらず存在感のある桜の樹で、菜の花と青空をバックにした景色は絵になります。次に訪ねたのが富士浅間神社の桜です。境内の信玄桜は葉桜になっていましたが、多くの染井吉野は満開でした。興国寺城の桜と赤野観音の山桜に立寄ってから、最後に訪ねたのが「秩父宮記念公園の枝垂桜」です。丁度桜まつりが開催されていて園内は賑わっていましたが、公園奥にある大枝垂桜は、遠くからも良く見える存在感のある桜です。園内を進んでいくと、大枝垂れの手前に、少し小ぶりながら枝振の良い枝垂れ桜が現れました。二本の枝垂桜の共演が、見応えのある秩父宮記念公園でした。
2023年4月2日 九州の桜 (九州)
九州の桜を訪ねる事にしたのですが、今年は桜の開花がとても速く、多くの桜が既に葉桜になっていました。熊本の「一行心の桜」、南関の「天保古一本桜」は丁度花を落とし終えた処で、葉桜の状態です。久留米にある「浅井の一本桜」が丁度花吹雪の状態で、なんとかぎりぎり間に合ったといった処でした。その後、東背振の桜を訪ねましたが、こちらも既に葉桜。遠隔地の桜を見る難しさを実感した一日となりました。
2023年4月8日 須坂と諏訪の桜 (長野)
静岡での泊りの前日、桜を見に行く計画を立てました。当初は「若狭・湖北」迄出かけようと思っていたのですが、桜の開花が予想以上に早く北上し、長野北部の須坂と諏訪近辺の桜を訪ねる事にします。最初に訪ねたのが「柳沢の江戸彼岸」で、森の中の開けた場所に一本だけある桜の樹です。緑の杉林の中にあって、一本だけ花をつけている姿は、この木が御神木であるかの様な光景でした。次に訪ねたのが、脳道脇に立っている「宇木の江戸彼岸」、こちらは半分以上花を散らしていて、葉桜間際でした。飯山から須坂に移動して最初に訪れたのが「坪井の枝垂桜」でした。菜の花畑の先に咲く桜は絵になる光景です。その後、「中塩の枝垂桜」、「和水の桜」、「赤和観音の枝垂桜」と、未だ訪ねていない須坂の主だった桜を巡りました。その後は諏訪で「横吹の枝垂」、「田端の鼎談桜」に立寄ってから、今日の宿のある焼津へと向かいました。
2023年4月14日 庄原の桜 (広島)
一本桜の銘木が多い広島の桜を訪ねる旅を計画するも、異様に花期が早まった今年は4月14日の時点で殆どが葉桜になってしまいましたが、そんな中で唯一花を残していたのが「千鳥別尺の山桜」です。何とか花を落とさず待っていてくれました。近くにある「地蔵の桜」も花吹雪で、花に滑り込みで間に合いました。そして例年、「千鳥別尺の山桜」と同じ頃が見頃の「金秀寺の枝垂桜」と「円生寺の桜」は葉桜になっていましたが、最後に訪ねた「須佐神社の山桜」は丁度満開。広島の桜旅の最後を彩る事となりました。