2013年の花旅は、4月の坪山に始まりました。このコーナーの主題は「桜旅」なのですが、2013年は、これといった桜の木を巡る事が無く、此処では春に出会った花々を紹介してゆきます。
2013年4月20日 坪山(奥多摩)、 4月28日 上州三峰山、 5月12日 高山(日光)
2013年の春の花旅は、カタクリ山行で訪ねた坪山に始まりました。中央線の上ノ原駅からバスで1時間弱、登山口のある飯尾まで入ります。ここから山頂までは約2時間の尾根筋歩き。坪山は奥多摩でも花の多い山で、登山道も通称「フラワーロード」と呼ばれる花の道です。頭上には「山桜」や「日陰躑躅」、足元には「イワウツワ」や「コイワカガミ」と、春の山の花が次々と現れて来ます。花々に囲まれ、春を実感した坪山でした。
その後、4月後半には上州三峰山で山桜や水仙を、5月初旬の日光高山ではアカヤシオを愛でる事が出来ました。
2013年5月18日 鳴虫山(日光)
5月半ばに訪れたのが、日光の鳴虫山です。登る前には花の山のイメージは無かったですが、なかなかどうして沢山の春の花々に出合えました。先ずは登山口付近では、明るい紫色の藤の花が迎えてくれます。登山道を歩き始めて直ぐ現れるのがレンゲツツジ。高度を少し上げて行くとミツバツツジがレンゲツツジと共演する様に咲き始め、尾根筋に出る頃にはシロヤシオの花が迎えてくれます。沢山の花々が、黄緑色をした若葉に映えるのが印象的な鳴虫山でした。
2013年6月1日 星生山 (九州)
ミヤマキリシマが見たくて出かけたのが、久住連山の星生山です。九重連山は、既に久住山や大船山等には登っていて、比較的登山口から近い頂でミヤマキリシマが群生している山という事で、星生山を選びました。花を見るには丁度よい時期でしたが、残念だったのが天候。雲が空に蓋をしたような空模様で、今にも雨が降り出しそうでした。ただミヤマキリシマの力強い紅紫色の花は鮮やかで、広い斜面の其処かしこがミヤマキリシマの花で覆われている光景は、壮観でした。