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 2019年の紅葉紀行は、9月の大雪赤岳で始まりました。銀泉台の紅葉は何時か見たいと思っていた景色で、漸く念願がかないました。ただ今年も夏の台風で葉が痛んだせいか、近くで見ると色付いた葉の半分は茶色く枯れていて、色の冴えが今一つでした。まだ紅葉ははじまったばかり、今年も沢山の紅葉と出会えると良いなと思っています。


2019年9月14日 銀泉台・赤岳(北海道)

 北海道の紅葉は早く、道央の山々でも9月中旬から山が色づき始めます。8月末に黒岳から始まるという紅葉は、9月半ばには大雪の高山部一帯へと広ってゆきます。中でも銀泉台は紅葉の名所で、9月半ばの二週間程は夏山の最盛期より賑わう程で、一般車両は通行止めとなり大雪湖畔のレイクサイトからシャトルバスに乗り換えて漸く入ることが出来ました。
 銀泉台から歩き始めて30分位弱で、第一花畑付近の紅葉に到着。沢山の人がカメラを構えていましたが、「例年に比べて夏に葉が傷付き色合いが良くない」といっていました。確かに近くの色付いた葉を見ると、半分は茶色く枯れていて、残り半分が赤や黄色に色付いています。例年ならもっと素晴らしい錦秋風景なのでしょう。第一花畑から第二花畑、第三雪渓、第四雪渓と、一段毎登るごとに色合いが深まってゆきます。天気が予報より良かったのが幸いで、陽の光が当たった紅葉がとても綺麗。2019 最初の紅葉を楽しんだ、大雪・赤岳でした。

第一花園付近

第二花園付近

奥の平

第三雪渓付近

第三雪渓で振り返る

2019年11月2日 田代高原(新潟)

 今年は9~10月の週末は、天気が悪い。10月に紅葉狩を何回か計画したものの、全て流れてしまいました。11月に入り漸く天気が安定して来た様で、文化の日前後は天気が良くなりそうです。急遽、田代高原での紅葉狩りを計画しました。苗場と田代を結ぶ日本最長のゴンドラである「ドラゴンドラ」は、今や紅葉の名所として人気の高い場所になっています。登りの混雑を避け、田代ロープウエーで田代高原へ上がり、ドラゴンドラで苗場に下り、シャトルバスで田代へと戻るルートで高原紅葉を楽しむ事にしましたが、これが正解。何処もあまり並ぶことなく周回ルートを取る事が出来ました。
先ずは田代ロープウエーで一気に田代高原へと上がります。高原は晩秋の装いで、高い木々は既に葉を落としていました。気温は低いものの風が無く、思った程には寒くはありません。高原で頂いた暖かいコーヒーが実に美味しい。下山はドラゴンドラで苗場へと下ります。ドラゴンドラは幾筋かの尾根を越え、川を跨いで設置されていました。紅葉に包まれた川の上を、まるで飛んでいる様に越えていく「鳥の目」で、紅葉を楽しむ事が出来ました。

田代ロープウエー山麓駅

田代高原より苗場山

冬枯れの山頂駅付近

この辺りが紅葉の盛り

鳥の目で川を越える

2019年11月9日・10日 大東岳(宮城)・花塚山(福島)

 11月に入り、漸く天候が安定して来ました。雪の付く前の最後の高山として、大東岳を訪ねる事にしました。登山口周辺は紅葉が丁度見頃で、紅葉を楽しみに歩き始めます。立石沢を越えた辺りからは落葉樹の森が続き、本来なら紅葉が楽しめる場所なのですが、高度が少し上がっただけで木々は葉を落とす様になりました。秋から冬枯れへと移る森を楽しむ事が出来ましたが、錦秋の景色には少し遅かった様です。 
 初日は鎌先温泉に宿を取り、翌日は阿武隈山地の花塚山を訪ねます。大東岳より少し南で高度が低い花塚山は、紅葉が丁度見頃でした。青空をバックに、紅葉の山景色を存分に楽しむ事が出来た花塚山でした。

大東岳の2合目付近

大東岳の4合目付近

大東岳の6合目付近

花塚山の登山道

花塚山の中間付近

2019年11月22日 天龍峡(長野)

 11月中旬以降に見頃を迎える紅葉の名所として、長野県南部の天竜峡を訪ねました。紅葉狩の人出による混雑を予想して、天竜峡中央駐車場には6時40分に到着。天竜峡は都市部から距離があるせいか、まだ殆ど人が来ていませんでした。濃霧で視界が今一つで、サンドイッチの朝食を採りながら、暫く霧が動くのを待ちます。7時半近くなり薄っすら青空も覗き始めたので、遊歩道を歩き始める事にしました。
 天竜峡は天竜川が切り開いた渓谷で、特にJR天竜峡駅の下流部分は川幅が狭く、絶壁が続きエメラルド色をした川面と紅葉のコントラストが見事です。それが霧に包まれ幻想的な景観になっていました。姑射橋で対岸に渡り、1周約2キロの遊歩道を歩いていくと真赤な楓が出現。この1週間急に温度が下がり一気に色付いた様で、冴えた深紅の色合いが素晴らしい。龍角峯から吊橋の早川橋へと下り、展望台を経由して駐車場へ戻ります。のんびり歩きながら、幻想的な紅葉をたのしめた天竜峡でした。

天竜峡

遊歩道脇の紅葉

霧のかかる天竜峡

つり橋

深紅の紅葉

2019年11月22日 富士見高原(長野)

天竜峡での紅葉を楽しんでから、近くの富士見台高原に移動し、今度は山の紅葉を楽しむ事にします。富士見台高原は、中央アルプス南端にある恵那山の東部に広がる高原で、長野県阿智村からロープウエイでアクセスする事が出来ます。全長2.5kmのゴンドラで一気に標高1400mまで上りましたが、その途中の山紅葉が見事でした。オレンジ色に染まる山肌をアップダウンしながら越えていくのが、11月初めに乗った苗場のドラゴンドラに良く似ています。ゴンドラに乗った頃には雲がかかっていた高原も、着いた頃には霧が晴れ青空が広がります。冬枯れのカラマツ林の先に広がる南アルプスのパノラマは、実に素晴らしいものでした。

ゴンドラで高原へ

富士見高原

リフトより高原を見下ろす

富士見高原展望台

展望台より南アルプスを望む

2019年12月7日・8日 岩櫃城、杉山城、菅谷館 (群馬・埼玉)

12月最初の週末、西上州の山を計画していたが空模様が良くない。急遽城廻りの旅に変更し、7日の土曜日に岩櫃城、名胡桃城、沼田城を、8日の日曜日に杉山城、菅谷館を訪ねた。群馬の紅葉は終わり掛けていたが、埼玉は丁度見頃で、特に菅谷館跡の紅葉が見頃だった。天気が良く青空が広がっていた事もあり、2019年の紅葉旅を締めくくる良い旅になった。

岩櫃城址

杉田城址

菅谷館跡

菅谷館跡

菅谷館跡