2121年も九州の桜旅で始まる予定でしたが、収まらない新型コロナ感染症の影響もあり中止となります。そんな中での過去最速の開花と、年明けから多忙となったスケジュールとの狭間での桜旅となりました。天気予報は今一ながら快晴となった4月10日の週末が、東北から北陸にかけての最盛期になり、これを外したのが残念です。そんな中、茨城・群馬等の桜に加え、曇天ながら満開の新田の桜に会えました。
2021年4月3日 戸津辺の桜(南福島)、外大野の桜(袋田)、泉福寺の桜(奥茨城)他
2021年の桜旅は、南福島の戸津辺の桜に始まりました。日当りの良い斜面に立つ桜は開花が早目で、訪ねた時には花を落とし始めていました。続いて茨城に南下し、常陸太子の旧上岡小学校の桜を見てから、外大野の桜を訪れます。昨年訪ねた小田原にある招待寺の枝垂れ桜と同じ様な独特の枝ぶりの見事な桜でした。そしてこの日一番の桜が、次に訪ねた泉福寺の桜でした。山門の脇斜面に立つ桜は実に見事な枝ぶりです。青空も覗き始め、長居してしまいました。その後、かつて茨木一の桜と言われた松岩寺の桜を訪ねましたが、樹勢が衰えてしまい主な枝が落ちてしまっていました。その後、常陸太田の学校の庭に咲く瑞桜、土浦城の桜を訪ねて帰宅しました。
2021年4月6日 発知の桜(沼田)、御殿桜(沼田)、西上州の桜
天気予報が良かった6日、北関東の桜を訪ねました。最初に尋ねたのが「発知の彼岸桜」。沼田インターの近くにあり、以前訪ねた時には葉桜になっていた桜です。花は咲き始めで、色の濃い花弁が青空をバックに良く映えます。その後、数キロ北にある「上発知の枝垂桜」を訪ねましたが、こちらは未だ蕾が固く花は未だ先の様です。次に訪ねたのが沼田市の西の高台に立つ神社脇にある「下川田の桜」。青空と残雪を纏った上越国境の山々を背景にした桜は、絵になります。そして沼田公園の御殿桜。桜の多い沼田公園の一番奥に鎮座していました。
沼田周辺の桜を訪ねてから5月の山の下見で榛名山・掃部ヶ岳に登頂。下山後は、松井田周辺の桜へと向かいます。細野の彼岸桜は大きな枝振りでしたが、松井田周辺は沼田より標高が低く花の時期が早い様で、既に葉桜になっていました。最後は行人塚の桜を経由して、松井田インター近くの行田の桜を訪ねます。以前は立派な枝ぶりだった様ですが、今は太い枝が無くなった様で、枝を支える支え棒が桜の古株の周りに沢山立っていたのが、少々寂しく見えました。
2021年4月17日・18日 新田の桜(いわき)、日中線の桜(喜多方)、岳温泉の桜
例年は南東北の桜が満開となる4月20日前の週末、福島周辺の桜旅に出かけました。今年は例年になく桜の開花が早く、多くの桜は既には桜になっていますが、咲くのが遅い山桜が見頃を迎えていました。今回で二度目の訪問となった「新田の大山桜」。実に骨太な桜が満開で、枝ぶりも見事。青空のバックがなかったのが残念です。次に向かったのが、喜多方にある日中線の枝垂れ桜。雨が降り始めて傘を差しての訪問でしたが、前日の強風で沢山の花弁を散してはいましたが、ぎりぎりのタイミングで間に合った感じがしました。枝垂れ桜のトンネルが印象的でした。
高湯温泉で一泊した翌日は、天候が回復。吾妻スカイラインで、フキノトウの山菜狩が出来たのは思わぬ収穫です。雪降る峠を岳温泉へと下ると再びの青空、温泉街下の桜並木は満開の桜が花弁を散していて急ぎ足で駆け抜けた今年の桜を象徴している様でした。