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温泉天国の東北地方。至る所に湯が沸いていて、何処に行くか迷う程。そんな東北での湯旅です。

青森の湯旅

鯵ヶ沢温泉 水軍の宿   2016年11月19日 宿泊

 岩手青森の城を巡る旅の途中で、鰺ヶ沢温泉水軍の宿を訪ねた。内湯の他に、船をかたどった露天風呂があり、露天に何回も通った。間食の時間が遅くなり腹の空き加減が今一つで、夕食の時間に美味しい魚を堪能できなかったことが残念だった。

猿倉温泉   2012年8月11日 日帰り

 南八甲田の櫛ヶ峰から下山して立ち寄ったのが、猿倉温泉である。櫛ヶ峰の登山口が猿倉温泉であったことから、山から下りたら立ち寄ろうと始めから決めていた温泉だ。猿倉温泉は一軒宿の温泉で、乳白色の湯は、予想に反して柔らかいお湯であった。お湯は近くの焼山温泉に送っている程に豊富で、山旅の疲れを癒してくれるいい湯であった。

碇ヶ関温泉          2012年8月    日帰り
酢ヶ湯温泉          1996年8月    日帰り

秋田の湯旅

男鹿温泉 雄山閣  2024年4月20日 宿泊

2024年の4月、秋田の桜旅に宿泊したのが、男鹿温泉の雄山閣です。ここの特徴は何といっても、自噴する温泉が、そのまま湯舟に注がれている事。シュウシュウ音を立てて吹きだす御湯が、鉄のパイプから噴き出しているのだ。湯の成分が濃く、入っていると肌がツルツルになる。一週間ってもその効果が持続する御湯は初めてだった。食事も独特で、夕食には出し汁に熱した石を入れ魚貝を炊き上げる「石焼料理」が出されたが、これが美味しかった。再び訪れ亭温泉である。
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湯の沢温泉 健康館  2020年7月7日  日帰り

2020年の7月、藤里駒ヶ岳を下山してから汗を流しに立ち寄ったのが、湯の沢温泉健康館である。地域の福祉施設を兼ねた施設になっていて、外見んらは温泉には見えなかった。ただ湯舟は意外と広い。建物に囲まれて内側にある露天は今一つであったが、下山後の汗を流すのには良い立地にある立ち寄り湯であった

鷹の湯温泉   2020年6月27日  宿泊

2020年の6月、感染症対策による都府県をまたぐ移動制限が解除されてから、最初に宿泊で訪ねたのが南秋田にある「鷹の湯温泉」である。雄物川の支流、役内川沿いにある静かな宿で、建物の大きさから、かつたは沢山の湯治客が居たことが推察される。内湯には大きな湯殿が3つあり、そのうち一つは深さ130㎝の立湯であった。他に混浴の半露天風呂と、渓流沿いの露天風呂がある。川べりの露天風呂で、自然に囲まれて湯浴み出来るのが何とも心地よかった。

泥湯温泉 奥山旅館   2019年7月6日 2023年7月8日 宿泊

2019年の夏、営業が再開した泥湯温泉奥山旅館を訪ねた。泥湯は硫化水素の蒸気が立ち上る谷筋の温泉で、数件の旅館と立ち寄り湯のある小さな湯場だ。湯殿は、文字通り白色の泥が混じった大露天風呂と、内湯から繋がっている川沿いの露天風呂がある。特に川沿いの露天風呂は、少し温めの薄い濁り湯で、川のせせらぎを聞きながら、心地よく長湯してしまった。食事は山菜の前菜で始まり、鯉の昆布〆、岩魚塩焼、茸の天婦羅、牛の鉄板焼、地鶏のすき焼と多様で、どれも美味しくいただく事が出来た。
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乳頭温泉 鶴の湯 2017年8月13日 23年9月2日 24年8月24日 宿泊

2017年の盆休み、東北の八塩山と大白森を巡る山旅で、鶴の湯を訪ねた。別館の山の宿から「もらい湯」で来てはいたが、泊まるのは始めてだ。人気の露天風呂の他、黒湯、白湯、檜風呂の内湯と御湯をはしごするのが楽しい。時間を気にせず、乳白色の御湯に身をゆだねる贅沢な時間を過ごせた。食事は岩魚と山菜料理中心の素朴なものであったが、美味しく頂くことが出来た。

乳頭温泉 鶴の湯山の宿  2017年6月、2014年7月  宿泊

 足元から自噴する露天風呂で有名や鶴の湯の別館が、鶴の湯山の宿である。国道からは車で5分程度で、鶴の湯の手前にある。建物は鶴の湯より新しく、快適性は山の宿に軍配が上がる。温泉は鶴の湯と同じ源泉で貸切風呂が3つ、との湯も山の宿らしい素朴な造りだ。滞在中は、何時でも鶴の湯本館のお湯へ入りに行ける。食事がまた美味しい。囲炉裏端で頂く山の幸の料理。地元の山芋と豊富な山の幸を独自の味噌味に仕上げたもので絶品である。他にも、肉や旬の野菜をしょっつるで下味をつけて囲炉裏の網で焼く素朴な料理は、また食べに来たくなる。
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大湯温泉   2015年8月13日  日帰り

秋田の大湯温泉にある素朴な共同浴場を訪ねる。空地の中に小屋が立てられ、奥に丸い湯舟があった。御湯は結構熱く、入ってすぐ出ることを何回か繰り返す。カラスの行水みたいな入り方になってしまった。

蒸けの湯温泉 ふけの湯  2015年8月13日  宿泊

 2015年の盆休みは帰省ラッシュの高速を避け新幹線で盛岡へ入り、レンタカーで三石山、十和利山等を巡る事にした。その3日目に泊まったのが蒸けの湯だ。此処は小学生の頃に来た記憶があるが、今でも湯治宿の雰囲気を残す山の宿であった。宿の近くで沸いている、白く濁ったお湯が注がれている幾つもの湯舟を巡るのが楽しかった。

岩倉温泉   2015年5月2日  宿泊

 五月の連休に最初に訪ねたのが岩倉温泉だ。川沿いに建っていて、部屋の窓を開けるとカジカガエルの鳴き声が飛び込んできた。部屋は純和風のゆったりとした造りで、何か田舎の家に招かれた様で落ち着く。温泉は内湯のみだが、湯気が目に効くとの事で、早速湯気の中で瞬きを繰り返してみた。食事には丁寧に調理された山菜が並んでいて、田舎に来た様な感じが深まった岩倉温泉である。

強首温泉 樅峰館   2015年5月  宿泊

 雄物川の畔にある強首温泉。そこで立派な門構えと建物で、一目でそれと判るのが樅峰苑である。この付近450町歩を有する大地主の本宅で、唐破風の玄関が宿泊者を迎えてくれる。建物は大正六年に完成したもので、国の登録有形文化財にも指定されている。お湯は黄土色をしたナトリウム泉で、内湯の他に貸切の桧の半露天風呂が2つあり、庭と緑を楽しみながら、ゆったりとした一時を過ごすことが出来た。
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藤七温泉   2014年7月5日  日帰り

 藤七温泉は、未だ八幡平を貫通する自動車道路が出来る前に泊まったことがある処で、当時はバスの終着停留所でもあった。もう40年以上も前の事になるが、再訪した藤七温泉は当時の印象と随分と変わっていた。林に囲まれた小さな宿と思っていたが、改めて見回すと宿の裏手などは河原状になっている。この河原の中の至る所で温泉が湧いていて、湯舟が設けられているのが藤七温泉の特徴なのだ。開放的な白い湯舟に浸かって山を眺められるのが、実に気分が良かった。

乳頭温泉黒湯       2005年9月    日帰り

岩手の湯旅

夏油温泉 2024年9月14日 宿泊   2014年8月14日 日帰り

 岩手県の北上から、北上山地に伸びる林道終点にある温泉で、5月~11月の季節営業。湯治客で賑わっていた昭和の面影が残るが、今は温泉好きが各地から訪れている。特筆すべきは、川沿いに沸く自噴温泉で、足元から新鮮な湯が湧き上がる処に湯舟が設けられた。2014年に牛形山に登った帰りに日帰りで立ち寄った。再訪したいと思っていた温泉で。2024年に漸く宿泊出来た。川の対岸にある「目の湯」が大雨で橋が流され入れなかったの残念だった。
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須川温泉 2024年7月6日 宿泊

岩手と秋田の県境にある栗駒山の登山口に涌いているのが、須川温泉である。湯量は1900ℓ/分と桁違いに多いが、2008年の岩手・宮城内陸地震以前は6000 ℓ/分も湧いていたという。御湯は強酸性のみょうばん緑ばん泉だが、入ってみるとそれ程刺激は強くなく、気持ちよく長湯が出来る御湯であった。
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松川温泉峡雲荘 2023年10月28日 宿泊

奥入瀬渓谷・十和田湖で紅葉を楽しんでから訪ねたのが、松川温泉峡雲荘です。宿に入ると、広いロビーで南部鉄瓶が湯を沸かしていました。温泉は硫黄泉ですが、硫黄臭が弱く肌に優しい御湯で、疲れが湯に溶け出ていく様でした。

沢内バーデン 2022年10月8日 日帰り

 女神山かか下山後に汗を流そうと立ち寄ったのが、沢内村にある沢内バーデンである。広々とした温泉施設は空いていて、土曜日の午後にもかかわらず貸切状態で、のかびりとした湯浴みが出来た。

国見温泉 石塚旅館 2019年7月27日 宿泊、 2017年7月 日帰り

秋田駒ヶ岳の岩手県側の登山口となっているのが、国見温泉である。以前に日帰りで訪ねたことがあったが、その時は随分混んでいた。今回は泊まりで訪ねたが、比較的空いていて、ゆったりとした湯浴みが出来た。硫黄分の濃い御湯は緑色をしていて、湯に浸かっていると湯の力を感じる。皮膚病など、一発で治ってしまいそうだ。宿泊代も安いのでいたしかたないかと思うが、食事がもう少し美味しければ良いのにと思わずにはいられなかった。
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松川温泉 松楓荘   2015年8月12日  宿泊

 新幹線で盛岡まで入り、レンタカーで三石山を訪ねてから泊まったのが松川温泉松楓荘である。湯治宿の面影が残る建物は、昭和の雰囲気を残していた。御湯は乳白色の優しい肌触りて、渓流沿いの露天風呂は心地よい。これて食事がもう少しよければ良いのにと思った宿である。

鉛温泉 藤三旅館  2014年8月13日  日帰り

 真昼岳から下山して、盛岡へ移動する途中で立ち寄ったのが鉛温泉の藤三旅館である。ここの白眉は、湯舟の底から湯が沸きあがる深さ1mの立ち湯「白猿の湯」だ。入ると胸の下まで御湯に浸かり、確かに足元から湯が沸いているのがわかる。体が軽くなるような感じを覚えた。純温泉宿の構えを持つ藤三旅館、今度は泊まりたい宿である。

国見温泉石塚旅館     2017年7月    日帰り
東和温泉         2010年5月     日帰り
須川高原温泉        2005年10月    日帰り

山形の湯旅

銀山温泉 能登屋  2024年6月8日  宿泊

 山形北部の尾花沢から、宮城県境に向かって川を遡った処にある銀山温泉は、時代の流れが大正時代で止まった様な風情のある温泉街だ。川に面する温泉街にあって、ひときは大きな建物なのが、能登屋温泉旅館である。朝の連続テレビ小説「おしん」の冒頭、おしんが能登屋の2階から雪降る温泉街を眺めながら昔を懐古する処から物語が始まる。一度泊まりたいと思っていた能登屋旅館に漸く止まる事が出来た。御湯は滑らかで、食事も美味しかった。なにより湯上りに温泉街を「そぞろ歩き」できるのが良い。何時かまた訪ねたい温泉宿だ。
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肘折温泉 元河原湯   2020年7月18日  宿泊

 新庄から山を一つ越えた処にある、歴史ある湯治場・肘折温泉。その中で展望風呂を兼ね備えた宿が、元河原湯である。宿は川沿いに立っていて、部屋にいると川のせせらぎの音が心地よい。風呂は内風呂のみで4階にある展望風呂と、1階にある貸切湯の二つで露天風呂は無い。4階にある男女別の展望風呂は眺めが良く、川の向こうにある緑の山々が望めるのが気分良い。此処の宿のウリは朝食で、炊き立ての山形産「つやひめ」と、地元の食材を丁寧に料理した食事がとても美味しかった。

姥湯温泉 桝形屋   2018年5月25日 2023年9月22日 宿泊

 山形県南部の吾妻山麓の山奥にあるのが、姥湯温泉桝形屋だ。板屋峠から細い林道を辿り、漸く辿り着く場所にあり、ロケーションは「車で行ける温泉の湧く山小屋」といった趣のある宿だ。宿の裏手、谷筋に温泉が湧いていて、それが自然感一杯の湯船に注がれている。混浴露天風呂が2、女性用の露天風呂が1、男女別の内風呂が1つづつといった構成だが、谷筋の岩肌を眺めながら入る露天風呂は、とにかく気持ちが良かった
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広河原温泉 湯の華   2016年8月12日  宿泊

 山形県南部の飯豊山麓に、入浴する事が出来る自噴温泉がある。それが広河原温泉「湯の華」だ。露天風呂の真ん中に間欠泉の噴出口があり、30~40分毎にお湯を勢い良く噴き出している。一回噴出が始まると、徐々に吹きあがる泉の高さが高くなり、約5分間の間欠泉ショーが始まる。露天風呂は男女別に設けられた内湯から行ける混浴の湯船で、御湯の温度は温い。長湯をしながら、間欠泉が吹きあがるのを待つのも良いかもしれない。
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五色温泉 宗川旅館  2016年6月4日  宿泊

 新緑の東北の山巡りで、頭殿山と蛤山を訪ねる山旅で立ち寄ったのが、五色温泉宗川旅館である。福島から山形へ抜ける板谷峠から吾妻山塊へ入る一本道の終着点にある。落ち着けたのは、宿から少し上がった処に建つ露天風呂。眺めが良く、新緑の山景色を楽しみながら入る御湯がとても良かった。食事は山形牛のコースにしたお陰で個室が用意され、地元産(確か朝日町?)の赤ワインとよくマッチしていた。

蔵王温泉 大平ホテル   2015年7月5日  日帰り

 蔵王温泉は、以前スキーバスで訪ねたころに何か所かの温泉宿に泊まった事があるが、最近よく立ち寄るのは、温泉街から少し上がった処に建つ大平ホテルの御湯である。建物から少し離れたところにある露天風呂が良い。パワーの感じられる御湯に浸かって新緑を眺めるのは至福の一時だ。休日にもかかわらず、日帰り湯が混んでいないのも良い。今度は泊まりたい宿である。

肘折温泉 丸屋   2015年6月6日  宿泊

 雁戸山・麻耶山・二子山の山形の山を訪ねる山旅で宿泊したのが、肘折温泉の丸屋である。湯治場の雰囲気を残す温泉街の中でも、和モダンに改装された気分の良い宿である。源泉が注がれる風呂が何箇所も用意され、それぞれ違った趣を楽しめる。宿泊した時期も幸いしたのか、山形牛の陶板焼と多様に山菜料理も美味しく頂く事が出来た。
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滑川温泉 福島屋   2015年5月  宿泊

 福島から山形へと抜ける栗子峠。峠の板谷宿から細い山道を走る事約20分で、滑川温泉の福島屋に到着する。雪深い峠の奥という事で、営業は4月~11月の8か月間で、冬期は休業している。宿は湯治宿の面影を残していて、「昭和の温泉宿」にタイムスリップした様な感がある。お湯は乳白色の柔らかな湯で、渓流沿いに設けられた混浴露天風呂は、季節観あふれるロケーションが素晴らしい。
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新高湯温泉 吾妻屋   2015年2月21日  宿泊

 天元台ロープウエーの駐車場に車を置き、此処から宿の迎えの車で雪道を登る事約10分、新高湯温泉の吾妻屋に到着した。吾妻屋は新高湯の一番奥にある一軒宿であった。近くの自家源泉から配湯される御湯が幾つもの湯舟に注がれている。お気に入りは、宿から通りを挟んで設けられている露天風呂。大きめの露天の他に丸太をくり抜いて湯舟にしているものがあり、何度も入りに行った。食事は部屋に運んでくれて、素朴な構成ながら美味しく頂くことがだ来た。
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赤倉温泉 三之極   2014年10月10日  日帰り・宿泊

 東北の紅葉を訪ねる旅で泊まったのが、赤倉温泉の三之極である。この宿の名物は、湯舟の底から御湯が沸いている自噴泉だ。広い浴室の真ん中に御大きな湯舟があるが、湯の湧きだす岩盤の上に浴室の床を設けたといった方が良く、湯船に入ると底や側面の岩盤から熱い湯が出ているのが判る。湧水が注がれ温度調節されていたが、足元湧出の源泉風呂は気持ちの良い御湯であった。

白布温泉 西屋   2014年6月21日  日帰り

 天元台で咲き始めた高山植物を楽しんでから立ち寄ったのが、白布温泉の西屋である。藁ぶきの重厚な建物の奥で受付を済ませ、温泉へと向かう。打たせ湯と少し熱目の湯船で汗を流す。温泉の建物も古い建物が良く保存されていて、歴史を感じさせる御湯であった。

銀山温泉       2015年6月

宮城の湯旅

青根温泉 不忘閣  2020年7月、2017年10月、2015年6月、宿泊

 慶長年間に藩主伊達公から「湯別当」に任じられ、代々伊達藩主の保養所守りの役を任されてきたのが、青根温泉湯元不忘閣である。開湯から21代続くこの宿には、「青根御殿」という建物に、伊達公の部屋もある。青森ヒバを使って再建された建物の中にある大湯の浴槽は、創建当時の石組みのままだそうで、460年を越える歴史を物語っている。
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鎌先温泉 最上屋旅館   2019年11月9日  宿泊

 南蔵王の山麓に涌く薬湯として、600年の歴史を持つ鎌先温泉。数件の温泉宿が固まって立っている中で、旅籠の風情を残しているのが最上屋である。木造二階建ての本館は歴史を感じる建物だ。湯は温めで長湯が出来る。設備が古いせいか、湯舟が少し狭いのが断念だが、鉄分を含んだ薄茶色の湯は良く温まる。食事は昭和の香を残すオーソドックスなものだった。

中山平温泉 琢秀   2018年4月21日  宿泊

 桜を追いかけながら翁倉山と鹿狼山を訪ねた山旅で宿泊したのが、中山温泉の啄秀である。ここの御湯は「うなぎの湯」と呼ばれるほどにトロトロ感があり、湯上りの肌はスベスベになる。内湯とされに続く露天がメインだが、建物の2階奥にある石造りの勺薬の湯と、離れに設けられた鶴の湯・亀の湯の方が落ち着ける感じた。御湯は素晴らしいだけに、食事をありきたりな懐石風料理から一工夫あると良いのになと感じた宿であった。

東鳴子温泉 旅館大沼   2017年8月  宿泊

 鳴子温泉は東北屈指の温泉地である。そんな中でも東鳴子温泉の旅館大沼は、温泉街の中にありながら、自然を感じられる貸切湯を筆頭に、一軒の宿の中で湯巡りが楽しめる面白い宿だ。貸切湯「母里の湯」(左写真)は宿から車で数分の処にあり、宿の主人が送迎してくれる。一組の貸切時間は約45分で、ゆったりと湯浴みを楽しむ事が出来る。宿の中にも赤みがかった色の純重曹泉と、緑ががかった色のナトリウム炭酸水素塩化物泉の、違う源泉がひかれた5つの湯があり、湯巡りをしている間にあっというまに時間が経ってしまった。
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俄々温泉   2016年8月21日、2019年10月19日  宿泊

 甑山と面白山を巡る東北の山旅で泊まったのが、峩々温泉である。蔵王山塊の宮城側にある温泉で、秘境ムード漂うロケーションにある一軒宿だ。温泉は白壁と木の床が清々しい内風呂とそれに続く石造りの露天がメインなのだが、気に入ったのは建物奥にあるあ貸切露天風呂である。渓流沿いに設けられた屋根付きの風呂は、自然が目いっぱい感じられ居心地がとても良かった。食事も個性的で、何種類ものおかずが少しづつ盛られた四角いプレートは、酒のあてにはちょうど良い感じだった。
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福島の湯旅

新野地温泉 相模屋   2020年9月  宿泊

 安達太良山塊の懐深くに沸いているのが、新野地温泉である。宿の裏手には、高く蒸気を上げる湯の噴出口があり、シュウシュウと硫化水素の噴気を上げていて、ふんだんに湯を供給していた。如何にも秘湯に来たという趣があり、特に宿から屋外に設けられた木道を歩いた先にある野天湯は、何度となく行きたくなる趣のある湯舟であった。
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中沢温泉 万葉亭   2020年8月  宿泊

 猪苗代湖の北、安達太良山の西山麓にある中ノ湯は、一つの源泉からの湧出量が日本でも最大級の湯口のある温泉で、その豊富な湯が掛け流されている宿の一つが万葉亭である。宿は「大人の宿」を謳い、渓流脇の静かな佇まいの中にある。御湯は薄い乳白色で、ふわっと硫黄の香りがするが、肌触りはサラサラとした感じで気持ちが良い。この宿は食事も工夫されていて、出汁の取り方がとても上手く煮物などは食べ飽きない味に仕上がっていた。
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桧枝岐温泉 かぎや旅館   2018年7月  宿泊

奥会津の桧枝岐は、昨年の7月にも三岩山への登山を計画した際、温泉に宿泊した場所だ。昨年は天候に恵まれず、今年は2度目の正直である。初日の天気が今一つで小野岳へ変更し、桧枝岐へ移動・かぎや旅館に宿泊。日曜の天気が好転した事から、朝食を握飯に変更して朝5時に出発。今年は三岩岳に登ることが出来た。かぎや旅館は家族で営む、昔ながらの旅館だ。風呂は檜の内風呂で、気持ち良く入ることが出来た。この宿の特徴は、裁ち蕎麦やがっこ汁、山菜料理などを頂ける山人料理が供されることだ。岩魚の骨酒を飲みながら、美味しく頂くことが出来た。

高湯温泉 吾妻屋   2018年1月  宿泊

 豊かな濁り湯が沸く福島県の高湯温泉。吾妻磐梯スカイライン沿いに温泉宿が立ち並んでいるが、その中でも趣向を凝らした温泉三昧を味わえる宿が吾妻屋である。湯の色は時には青、時には白と、時間によって変わるのが面白い。宿の源から木の樋を通す間に、適度な硫黄が残るように上手くコントロールされている。パワーの感じる御湯が、特に印象に残った宿である。
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桧枝岐温泉 旅館桧枝岐 2017年7月22日  宿泊

 三岩山の登山を計画していたものの午後から雨の天気予報で、登る山を蒲生山へ変更し、下山後に宿泊したのが桧枝岐温泉の旅館桧枝岐である。御湯は町から配湯されているものが使われていて、これといった特徴は感じられなかった。この宿で印象深いのは岩魚の骨酒。尾瀬からのきれいな水で育った岩魚に臭みはなく、とても美味しく頂けた。

甲子温泉 旅館大黒屋   2017年4月  宿泊

 白川の駅から国道269号線を下郷へと向かう「甲子道路」。その途中にあるトンネルとトンネルの間から急な坂道を下った処にあるのが、甲子温泉「大黒屋」である。約650年前の禅僧が見つけた湯とされ、その年が甲子(きのえね)である事から甲子温泉という名が付いたという。温泉としての利用は慶長5年(1600年)頃かららしい。徳川時代には白川藩主松平定信公も愛した奥甲子の一軒宿となった。甲子温泉の一番の特徴は、何と言っても150年の歴史を持つ足元自噴泉の「大岩風呂」だ。湯船の底の岩盤の下から、ポコポコと湯が湧き出ていた。
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高湯温泉ひげの屋 16年9月、18年12月、21年4月、22年8月27日宿泊

 2016年の9月に、骨折した足首を抱えて訪ねたのが高湯温泉のひげの屋である。湯舟には何れも硫黄臭のある乳白色の湯が注がれていて、御湯が濃いなと感じた。川沿いに設けられた露天は特に気分が良く、何度も足を運び、足の傷をいやすことが出来た。食事も美味しく頂け、また機会を設けて訪ねたいなと思う宿であった。
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二岐温泉 大丸あすなろ荘 2016年6月、2019年4月 宿泊

 二岐温泉と聞いてピンと来る人は、余程の温泉好きかもしれない。二岐温泉は東北新幹線の新白河駅から車で1度間半、山奥のぶな林の中に佇む温泉地だ。その湯の歴史は古く、平安時代の政変に敗れた宮人が、川底に湧く現在の元湯自噴温泉を発見した事に由来するという。その二岐温泉で、江戸時代の旅籠からの歴史を持つのが「大丸あすなろ荘」である。歴史を持つ自噴泉の風呂や、渓流のせせらぎを聞ながら浸かれる湯のある宿だ。
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日中温泉 ゆもとや   2015年10月17日  宿泊

 磐梯スカイラインと五色沼での紅葉狩や、明神山への山旅で泊まったのが日中温泉ゆもとやである。この温泉は日中ダムのすぐ手前にあり、やや人工的なロケーションにあるものの、宿に入ってしまえば自然と季節を感じられる構造になっていた。御湯は鉄分を含んだ茶褐色の御湯で、ややぬる目で長湯が出来る。いかにも美肌に良さそうな御湯だった。

押立温泉 住吉館   2015年9月  宿泊

 梯山と猪苗代湖の間にあるの静かな自然に囲まれた一軒家、それが押立温泉住吉館である。周囲の自然と一体となった宿は、季節になると蛍が周囲を乱舞するという。源泉は無色透明の単純泉と、先祖が掘り当てたという「にごり湯」の源泉。空気と触れて薄い茶色となる御湯は滑らかで体の芯まで温まる。食事は囲炉裏端で頂く創作料理。和のテイストを中心に、中華や洋食の雰囲気を持つアクセントの効いた料理が供され、最後の一品まで飽きる事が無かった。
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玉梨八町温泉 恵比寿屋   2015年7月26日  宿泊

 七つヶ岳と志津ヶ岳を巡る山旅で泊まったのが、玉梨八町温泉の恵比寿屋である。玉梨温泉の源泉を利用した、赤みを帯びた柔らかい御湯が注がれる渓流沿いの露天風呂は、とても落ち着ける御湯であった。面白かったのが、貸切風呂の「月と太陽」。38度のぬるめの湯ながら、八町温泉の炭酸温泉の源泉が注がれていて、じっと浸かっていると肌の表面に気泡が付いてくる御湯で、疲れが取れていく事が実感できる御湯であった。

牧ノ戸温泉 仙狭閣   2014年11月24日  日帰り

 高幡山へ登った翌日、紅葉を楽しみながら帰京する途中で、牧ノ戸温泉仙狭館に立ち寄った。和風のどっしりとした構えの温泉で、川沿いの高台に位置する湯舟は広々としていて、気分良く湯浴みする事が出来た。

西山温泉 滝の湯   2014年11月23日  宿泊

 日本の秘湯を守る会のスタンプを集め始めた年に、家族で行くのとは別に一人で集めるスタンプ帳を作ろうと思い訪ねたのが、西山温泉の滝の湯である。川沿いに設けられた風呂からは、対岸に滝を望むことが出来、ホットする事が出来る御湯であった。この宿に泊まった事がきっかけで、一人での湯旅も始まることになった記念の宿である。

奥土湯温泉 川上温泉   2014年10月11日  宿泊

 紅葉狩りの2日目に泊まったのが、奥土湯の川上温泉である。大きな洞窟風呂がここの名物で、確かに大きな風呂は洞窟へと続いていて、面白い構造になっていた。ただスキ焼をベースとした食事は今一つで、宿全体としてもう一工夫あるとよいなと感じた宿でもあった。

飯坂温泉       2015年5月   日帰り